MICS NEWS Vol.14 Number 2
  
        1.食品機能  … 機能の発見、製品化 etc. …


”A−042.農業生物資源研究所は、東洋大学、京都大学と共同で、インドのインディカ型イネ品種「カサラス」から、米の粒を長く、かつ重くする遺伝子を特定した。今後、これらの限られた品種しか持っていない有用遺伝子を見つけ出し利用することで、収量性や品種安定性の向上など、より効率的なイネの改良が可能となる。
      【化学工業日報 2013. 4.16朝刊  4面】
           【日本農業新聞 2013. 4.16朝刊 18面】  


”A−045.タキイ種苗(株)は、農研機構東北農業研究センターと共同で、ホウレンソウの「寒締め栽培」を行うことで、ルテインなど健康機能成分が増加する新知見を見出した。栽培後、抗酸化能が高まることもわかった。同栽培法は、東北農研が開発した技術で、冬場の寒さに耐えるためにホウレンソウやコマツナの葉に糖などを蓄える性質を利用し栽培する。
           【化学工業日報 2013. 4.16朝刊  5面】
           【日本農業新聞 2013. 4.17朝刊 14面】“


”A−048.晨星(しんせん)興産(株)は、サツマイモの茎葉から、血流改善作用などが期待される「ポリフェノール」の抽出、精製を産業レベルで成功させ、機能性素材としての販売を開始した。サツマイモの茎葉には、ポリフェノールを構成する一般的な化合物である「クロロゲン酸」のほか、ほかの植物ではほとんど見られない「ネオクロロゲン酸」を豊富に含む。
           【宮崎日日新聞 2013. 4.16朝刊  9面】“


”A−050.東北大学大学院、清本鐵工(株)、南九州大学は、共同で、ゴマに含まれる「セサミノール」を抗酸化機能のある健康成分に変換し、生産する基本技術を開発した。新たな酵素を発見し、これが同成分に結合して機能発揮の妨げとなる糖類を分解させる方法で、効率良くできる。 
          【化学工業日報 2013. 4.17朝刊  5面】“


”A−064.香川大学と自然免疫制御技術研究組合は、共同で、コメのヌカ層とでん粉層の間にある亜糊粉層に、自然免疫を活性化させる機能のあることを突き止めた。免疫系で、細菌などの異物の侵入をいち早くとらえるマクロファージ(貪食細胞)の貪食能などを試験管レベルの実験で調べ、亜糊粉層の除かれた白米と比較し、その能力が高まるという結果を得た。
           【化学工業日報 2013. 4.25朝刊  5面】“


”B−014.農研機構北海道農業研究センターは、食用種子専用のカボチャ「ストライプペポ」を育成した。堅い種皮がなく、殻むきの手間が要らない。栽培法は従来の食用カボチャと同じ。種子収量は従来品種のおよそ2倍の10アール当たり100キロが見込める。種はナッツ類のような風味で、菓子のトッピングなどに使われる。
    【日本農業新聞 2013. 5. 8朝刊 22面】“


”B−028.善通寺市農地管理公社は、ダイシモチ麦が健康志向にマッチした食材として注目を集めていることを受け、農業者や加工業者らによるネットワーク会議を立ち上げた。ダイシモチ麦は農研機構近畿中国四国農業研究センターが開発した。餅性の裸麦で、生活習慣病を抑制する効果があるとされるβグルカンが小麦の5倍以上も含まれている。 
            【四国新聞 2013. 5.13朝刊 16面】“






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