MICS NEWS Vol.11 Number 5

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

"D−076.JA福岡市管内では、水稲苗を食害する「ジャンボタニシ」対策として、水田の水がたまりやすい場所にタケノコを入れるとエサとして集まり、苗の食害がほとんどなくなるなど効果を上げている。 
           【日本農業新聞 2010. 7.16朝刊 14面】

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"D−077.茨城県取手市の農家では、6条田植機の2条目と5条目を抜く「2・5抜き」が効果を上げている。2条ごとの株の左右どちらか一方にゆとりができることで、根の競合が減る、風通しが良くなる、株元まで光が当たる、収量も慣行栽培並みで、生産コストや労力が軽減できる。 
           【日本農業新聞 2010. 7.16朝刊 14面】

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"D−080.近畿地方の各府県と農研機構近畿中国四国農業研究センターなどは、黒大豆栽培で、開花期以降の土壌乾燥による収量と品質低下防止のため、土壌の乾燥状況を診断し、かん水適期を簡単に判定できる「簡易土壌水分計」を開発した。
           【日本農業新聞 2010. 7.20朝刊 16面】

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"D−082.(株)前川製作所は、イネから単離した共生細菌「アゾスピリラ」などを農作物に感染させると、作物の免疫を高めて病害虫に対する抵抗性が向上することに加え、イネやダイズの収量が増えることを突き止めた。 
           【化学工業日報 2010. 7.20朝刊  4面】

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"D−090.群馬県嬬恋村は、イノシシによる農作物被害を防ぐための電気柵の電源に、信州大学が開発した水車を利用した小水力発電に乗りだした。 
             【上毛新聞 2010. 7.21朝刊  2面】

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"D−098.水産総合研究センターは東洋水産機械(株)と共同で、カタクチイワシの自動処理システムを開発した。魚体の方向を揃え、頭や内蔵を取り除き、ドレス、蝶開き、フィレーまでが連動し、毎分240尾の処理能力がある。
         【日刊水産経済新聞 2010. 7.23朝刊  2面】

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"E−006.(株)相馬光学は、エコフィードの栄養成分を測定する機器「α−NIR」を開発した。約10秒でタンパク質、脂肪、繊維などの主要成分を分析できる。 
         【日経産業新聞 2010. 7.29朝刊  2面】

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"E−020.(株)富士通研究所と名古屋大学は、人工抗体と信号変換器を組み合わせ、食中毒の原因となる食品中の微量な毒素タンパク質を高速で検出できるセンサーを開発した。従来の方法に比べ、検出時間を100分の1程度に短縮できる。
           【日経産業新聞 2010. 8. 3朝刊 11面】

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"E−028.アニス(株)は岡山県倉敷市の農家と共同で、酵母菌などの菌類とおから、パプリカの葉を混ぜ合わせて発酵させた有機肥料「メービラス」を使い、化学農薬を使わない白桃の栽培に成功した。化学農薬不使用の白桃としてブランド化を目指す。
          【日経産業新聞 2010. 8. 4朝刊 17面】

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"E−039.長崎県総合水産試験場は、着底稚魚の飼育法改善で、漁獲量が低下しているコウライアカシタビラメ(通称クロシタ)の稚魚5000尾の種苗生産に成功した。
          【日刊水産経済新聞 2010. 8.12朝刊  5面】

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"E−041.明治大学は日本獣医生命科学大学と共同で、CO2を利用して常温で飲料を殺菌する技術を開発した。CO2を直径30マイクロメートル程度の気泡にして飲料に溶け込ませ、約10気圧の圧力をかけることで乳酸菌や酵母を殺菌する。生酒などに応用すれば、風味を損なわず常温で長期保存が可能に。
           【日経産業新聞 2010. 8.10朝刊  1面】

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"E−047.兵庫県立農林水産技術総合センターは、黒大豆の連作障害を防止する方法として、2回行う追肥作業時に、大塚化学(株)と共同開発した亜リン酸粒剤も同時に施用すると効果があることを実証した。 
           【日本農業新聞 2010. 8.13朝刊 14面】

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"E−048.和歌山県水産試験場は、県内産の受精卵を使った「クエ」の稚魚生産に成功した。本年度は約4万匹を確保しており、一部は県内の漁協に配布して、試験放流する計画。
            【紀伊民報 2010. 8.13朝刊  1面】

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"E−050.北海道立栽培水産試験場と北海道大学大学院理学研究院は、ホタテ貝の稚貝になる前の幼生だけを染色する技術を開発した。色を識別して簡単に選別作業が行えるため、稚貝を採取する時期を決める事前の分布調査における作業日数の短縮が期待できる。
          【北海道新聞 2010. 8.14朝刊  2面】

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"E−051.兵庫県立農林水産技術総合センターは、殺菌効果がある辛み成分を使った土壌消毒法の実用化に成功した。ハウス内にカラシナの種をまき、45日間成長させて土壌にすき込んだ上、散水してビニールを掛け、ハウスを閉め切り約1ヶ月放置する。低コストで環境に優しい土壌消毒法として期待。 
             【神戸新聞 2010. 8.16朝刊  9面】

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"E−058.九州大学は、牧草を主食にした国産ブランド肉牛の飼育技術を確立した。子牛の段階で高タンパク・高脂肪のミルクを通常の3倍与えるなど肥満体質を刷り込み、放牧飼育でも十分な栄養や脂肪を蓄積できるよう体質を制御する。牧草を使うことで、輸入飼料に比べてコストを7分の1程度の抑制できる。
           【日経産業新聞 2010. 8.16朝刊 10面】

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"E−059.島根県畜産技術センター、同県農業技術センター及び島根大学が共同で行っている和牛の肥育試験で、砕いたもみ付きの飼料米を通常の飼料に25%配合して与えたところ、枝肉の成績が向上し全国平均を上回ったことが判明した。今後、県内の肥育農家に導入を促す計画。 
           【山陰中央新報 2010. 8.18朝刊 25面】

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"E−064.石川県農業総合研究センターは、小菊の開花時期を調整する電照栽培で、赤色発光ダイオードを用いても白熱灯と同じ効果があることを確認した。低コストな栽培法として、農家への普及を目指す。 
             【北国新聞 2010. 8.20朝刊  4面】

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"E−066.長崎県総合水産試験場は、新たな養殖対象種として期待される高級魚「クエ(アラ)」の稚魚約31万尾の種苗量産に成功した。今後、成長段階での技術改善を行い、生存率向上を目指す。 
             【長崎新聞 2010. 8.21朝刊  7面】
         【日刊水産経済新聞 2010. 8.23朝刊  2面】

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