MICS NEWS Vol.11 Number 7

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

"F−090.水産庁と水産総合研究センターは、8月下旬に実施した日本海のクロマグロ仔稚魚の分布調査で、ふ化後1〜2ヶ月と推定される稚魚(4〜12センチ)19個体の収集に成功したと発表した。 
         【日刊水産経済新聞 2010. 9.15朝刊  1面】

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"F−091.岐阜県農業技術センターは、(株)TYK、岐阜大学と共同で、養液栽培で養液を循環利用する際の殺菌装置「除菌タン君」を開発し、バラ根腐れ病などの水媒伝染性病害防除への有効性を実証した。 
           【農業共済新聞 2010. 9.15   11面】

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"F−096.豊橋技術科学大学は東京工業大学と共同で、養液に含まれるウイルスや細菌、汚染物質を100倍の高感度で検出できる磁性微粒子を応用したバイオセンサーを開発した。 
           【日経産業新聞 2010. 9.16朝刊 12面】

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"F−100.西日本を中心としたミカン産地では、木ごとまたは園地ごとに生産年と遊休年を作り、裏年でも安定出荷が期待できる「隔年交互結実栽培」が拡大しつつある。
        【日本農業新聞 2010. 9.17朝刊 14面】

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"F−103.石川県畜産総合センターは、年内にも乳牛の雌を高確率で産み分ける新たな体外受精の技術開発に乗り出す。牛にホルモンを投与し、体内で卵子を熟成させてから採取するため培養が不要、生存率が2倍程度高い、受精の際に性判別精液を用いることで雌となる受精卵の数を大幅に増やすことが可能などの効果が期待できる。 
         【北国新聞 2010. 9.17朝刊 35面】

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"F−106.京都市右京区の林業家の藤田利幸氏は、マツタケを安定して発生させる方法で効果を挙げている。8月にマツタケの発生場所「シロ」を黒マルチで覆って地温を高め、高温多湿に保ち、9月には降雨量と併せて月間かん水量が250ミリになるように散水する。 
           【日本農業新聞 2010. 9.21朝刊 14面】

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"G−006.山形県農業総合研究センターは、コメに紫外線を照射しコメの鮮度を10秒足らずで識別できる装置を開発した。古米の混入など偽装防止や輸出入米の管理に役立つとして期待される。 
             【読売新聞 2010. 9.22朝刊 29面】

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"G−007.(株)地球快適インスティテュートは、豪ビクトリア州で、農業ベンチャーのメビオール(株)が開発した特殊な膜を使用した節水農法によるトマトの実証栽培試験を開始した。今後、露地での穀物栽培への応用に向け、技術開発を進める計画。
             【日経産業新聞 2010. 9.22朝刊 2面】

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"G−008.宇都宮大学は、モモの種をまいてから1年で花を咲かせる技術を開発した。植物ホルモンを調節したり、根の切断で適度にストレスをかけたりする方法で、通常よりも2〜3年早く開花する。バラ科のアンズやスモモにも応用できる可能性がある。効率的な品種改良法として期待。 
           【日経産業新聞 2010. 9.22朝刊 11面】

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"G−012.兵庫県立農林水産技術総合センター、岐阜大学などは、ナス科青枯れ病など4種類の細菌病の遺伝子に反応すると発色する「遺伝子チップ」を開発した。5時間以内に複数の細菌の種類を同時に診断できる。3年以内に現場への普及を目指す。 
        【日本農業新聞 2010. 9.23朝刊  1面】

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"G−013.兵庫県立農林水産技術総合センター淡路農業技術センターは、ハサミムシ類がキャベツやレタスに被害をもたらすオオタバコガの天敵であることを突き止めた。また、オオタバコガなど夜ガ類が嫌う高圧ナトリウムの黄色灯を設置すると、ハサミムシ類を誘引することも確認した。 
           【日本農業新聞 2010. 9.23朝刊 14面】

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"G−019.愛知県農業総合試験場は、一度に産む子豚の数が多く、発育が早い新たな種豚(親豚)「アイリスL3」を開発した。 
             【中日新聞 2010. 9.25朝刊 23面】

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"G−027.九州計測器(株)は、福岡県工業技術センター生物食品研究所の協力を得て、表面プラズモン共鳴(SRP)分析装置を開発した。遺伝子を調べることで、家畜をはじめとした動物が遺伝性疾患を持つ可能性などを判定できる。
           【日刊工業新聞 2010. 9.28朝刊  8面】

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"G−034.大阪大学とキリンホールディングス(株)フロンティア技術研究所、農業生物資源研究所、理化学研究所、神戸大学の産学共同チームは、作物が甘味料や医薬品・化粧品原料などに使われるグリチルリチンなどの有用サポニンを生合成できる制御技術の開発プロジェクトに乗りだした。 
           【化学工業日報 2010. 9.30朝刊  9面】

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"G−037.神奈川科学技術アカデミーは、循環水を利用することで、遺伝子増幅(PCR)装置を、通常の4分の1程度のA4サイズに小型化することに成功した。遺伝子増幅に要する時間も最短で4分程度に短縮できる。 
           【日経産業新聞 2010. 9.29朝刊 13面】

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"G−042.(株)NTTファシリティーズは、三重大学発ベンチャーの(株)イーラボ・エクスペリエンスと共同で、節水型農業を支援するシステムを開発した。水耕栽培の養液の温度などデータをインターネット経由でNTT側のサーバに集積してデータを適切に管理し、栽培者はパソコンで栽培状況を分析できる。
           【日経産業新聞 2010.10. 1朝刊  2面】

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"G−045.奈良先端科学技術大学院大学は、イネを2ヶ月に1世代のペースで栽培・人工交配が可能なシステム「rice biotron breedinng system」を開発した。年6度の戻し交配が可能となり、新品種育成期間の短縮などに役立つとして期待される。
          【科学新聞 2010.10. 1    4面】

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"G−057.宮城県は、津波に強いカキやホタテなどの養殖施設のモデルづくりに乗り出す。水産総合研究センターに養殖施設の基礎調査を依頼し、今秋にも着手する計画。   
         【河北新報 2010.10. 5朝刊 14面】

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"G−058.静岡県内では、キウイの優良品種「レインボーレッド」の果実を大きくして糖度を上げる技術が普及しつつある。同県農業技術研究所が開発した技術で、結果母枝の基部の樹皮を幅、厚さとも4ミリの環状に剥くと、無処理と比べて果実の重さと糖度が2割向上する。 
           【日本農業新聞 2010.10. 6朝刊 14面】

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"G−060.京都大学は、一般的な生体分子の固定方法の効果について調べたところ、細胞表面の観察方法を使うと、脂質分子などを殆ど固定できないことや、固定が不十分だと細胞表面にないはずの数十から200ナノメートルの分子を誤って観察してしまうなど、実際には起きていない現象も誤って認識してしまう可能性があるとの研究結果をまとめた。 
           【日経産業新聞 2010.10. 6朝刊 11面】

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"G−063.英エンベッデッド・テクノロジー・ソリューションズは、乳牛の活動を継続的に監視し、繁殖行動に関する変化を検出して、乳牛の健康と生産性の向上に役立つハイテク首輪を開発した。 
           【日経産業新聞 2010.10. 7朝刊  9面】

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"G−070.農研機構東北農業研究センター福島研究拠点は、カニやエビの甲殻に含まれる成分「キチン」を利用したトマトの病害防除法を開発した。キチンを含んだ水を散布して抵抗力を高め、トマト斑点細菌病などの発病を抑制する仕組み。化学農薬を使用しない防除法として期待される。 
             【福島民報 2010.10. 8朝刊 31面】

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"G−078.福島県農業総合センター果樹研究所は、リンゴとモモの栽培に共通して使用できる農薬を選び出し、一年間の散布時期と農薬の種類を記した農薬散布マニュアルを作成した。作業の省力化やコストの低減につながるとして、来年度から県内農家への普及を目指す。 
             【福島民報 2010.10.11朝刊  1面】

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"G−081.四国や九州などでは、農研機構九州沖縄農業研究センターなどが開発した総合的病害虫・雑草管理(IPM)システムやフェロモン剤、土着天敵を活用した防除法の導入が進んでいる。 
           【日本農業新聞 2010.10.13朝刊 14面】
           【日本農業新聞 2010.10.14朝刊 14面】
           【日本農業新聞 2010.10.15朝刊 14面】

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