MICS NEWS Vol.11 Number 9

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

"H−086.茨城大学農学部付属フィールドサイエンス教育研究センターは、茨城県農業総合センター園芸研究所などと共同で、高温のお湯を発芽前のイチゴに散布して熱ショックを与え、病害抵抗性を高める技術を開発した。独自開発した温湯散布装置「ゆけむらー」の実用化と他の作物への応用を目指す。また、24〜26日に開催されるアグリビジネス創出フェア2010に出展する。
         【読売新聞(茨城版)2010.11.17朝刊 33面】
         【毎日新聞(茨城版)2010.11.17朝刊 27面】
             【常陽新聞 2010.11.17朝刊  1面】

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"H−097.酪農学園大学は、セルラーゼ系など3種類の酵素を使い、カボチャの中心部の繊維状のわたと種を分離させて、食材として活用する技術を開発した。
          【北海道新聞 2010.11.20朝刊  4面】

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"H−101.愛媛県農林水産研究所水産研究センターは、全国で初めて、天然のヒジキの受精卵から大量の人工種苗を生産することに成功した。種苗を県内の漁業者に提供し、ヒジキの養殖を真珠の裏作として広めたい考え。 
         【日刊水産経済新聞 2010.11.22朝刊  1面】
           【日経産業新聞 2010.11.25朝刊 29面】

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"H−102.農研機構九州沖縄農業研究センターと(株)FTHは共同で、イチゴ苗に付着した害虫や病原菌を大幅に減らす蒸熱処理装置を開発した。蒸熱処理は、トルコギキョウやベゴニア、ナス、メロンなど花や野菜類の苗にも応用できる。
         【日本農業新聞 2010.11.23朝刊  1面】

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"H−112.近畿大学は、葉緑体にビタミンE生合成酵素を作る遺伝子を導入して、トコフェロール(ビタミンE)を多く含む植物の作出に成功した。ビタミンを多く含む野菜品種の開発などへの応用が期待される。 
           【化学工業日報 2010.11.29朝刊 10面】

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"I−003.北海道大学は、11月26日に北海道士別市で、GPS情報から自動で耕運や収穫などの農作業をする無人トラクターの実験を行った。作業の効率化と肥料や燃料の削減を目標に、2014年度の実用化を目指す。 
     【フジサンケイビジネスアイ 2010.11.27朝刊  9面】

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"I−007.茨城県内のバイオベンチャーや農家などで構成する「ハイテクつくば協議会」は、茨城大学が開発した、微生物を使ってもみ殻を急速に発酵させる技術を活用して、コメの味が向上する有機堆肥「ハイテクつくばの土壌改良材」を開発した。コメの粘り気を高め、ふっくらとした炊きあがりになるのが特徴。
       【日本経済新聞(茨城版)2010.11.30朝刊 35面】

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"I−025.佐世保重工業(株)は、九州電力(株)総合研究所の協力を得て、植物工場を活用した農業の実証実験に乗りだした。また、(株)西日本工業と共同で、大型船に搭載して船上栽培ができる植物工場の開発にも着手した。遊休地と自社OBなどの人材を活用して、2012年度の事業化を目指す。 
            【西日本新聞 2010.12. 1朝刊 15面】

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"I−040.高知県JA土佐れいほくは、デンプンの損傷が少なく微細粉ができる湿式気流粉砕プラントを導入して、米粉事業に乗り出した。地元米を原料に、米粉パンや冷凍うどんなどを製造、販売し、また、米粉パンの工房を開くなど普及活動にも取り組んでいる。
           【日本農業新聞 2010.12. 6朝刊 14面】

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"I−045.トヨタ自動車は農研機構九州沖縄農業研究センターと共同で、DNAマイクロアレイ技術を応用し、サトウキビの品種改良期間を、これまでの約半分の4年に短縮できる遺伝情報解析技術を開発した。生産性や耐病性の向上など、目的に応じた品種改良が可能になるとして期待される。 
             【毎日新聞 2010.12. 7朝刊  4面】
          【毎日新聞(大阪)2010.12. 7朝刊  8面】
           【日本経済新聞 2010.12. 7朝刊 15面】
          【産経新聞(大阪)2010.12. 7朝刊  8面】
           【化学工業日報 2010.12. 7朝刊  9面】
           【日刊工業新聞 2010.12. 7朝刊  5面】
          【日刊自動車新聞 2010.12. 7朝刊 10面】
             【東京新聞 2010.12. 7朝刊  8面】
             【中日新聞 2010.12. 7朝刊 11面】

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"I−054.日揮(株)と宮崎県工業技術センターは、大腸菌の培養効率を高める技術を開発した。火山灰土壌のシラスでできた「シラス多孔質ガラス」膜を取り付けた装置を使って細かい泡を発生させ、大腸菌の培養液に吹き込むと、1.8倍の速度で増殖する。
          【日経産業新聞 2010.12. 8朝刊  7面】

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"I−057.農研機構中央農業総合研究センターは、同機構作物研究所が12月7日に開催したシンポジウム「麦・大豆栽培における湿害の現実と研究展開」で、大豆の湿害による苗立ち不良の原因として、卵菌類が影響していることを明らかにした。
          【日本農業新聞 2010.12. 8朝刊 14面】

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"I−059.福島県南会津町の大豆渡(まめわた)営農改善組合は、遊休農地を活用した水稲品種「ひとめぼれ」のフナ米栽培を行っている。水田にフナの稚魚を放流することで除草効果があり、農薬の使用も減らせる。成長したフナは甘露煮として商品化するなど、遊休農地の解消に効果を挙げている。
           【農業共済新聞 2010.12. 8   14面】

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"I−064.ハウス食品(株)は、食品に混入した植物由来の異物を、DNAの塩基配列を基に特定できる検査キット「植物異物同定用プライマーセット」を開発した。今後、昆虫など生物由来の異物を正確に特定できる検査技術なども実用化する計画。
          【日経産業新聞 2010.12. 9朝刊 17面】

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"I−077.農研機構畜産草地研究所と信州大学は、ニワトリなど鳥類の遺伝資源の新たな保存方法を開発した。受精卵から胚を生かしたまま血液を採取し、始原生殖細胞を分離して凍結保存を行うとともに、細胞を採取した後の胚を孵卵器に戻して孵化させる。絶滅危惧種などの希少な鳥類の保存方法への応用が期待される。
          【日経産業新聞 2010.12.15朝刊  7面】

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"I−078.(株)品川工業所は、飽和した高温の水蒸気に短時間食材を接触させて殺菌する「瞬間湿熱殺菌装置」を開発した。微生物が増殖しやすいカット野菜などの鮮度を保ちながら、0.4から0.6秒の間に高温の蒸気で安全に殺菌できるのが特徴。
          【食品産業新聞 2010.12.13 11面】

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"I−081.日本各地における米づくりにかかる生産コストの格差についての記事。農林水産省によると、2009年産米の1俵当たりの生産費は前年比1.4%高い16,733円で、地域別に見ると最も低いのは、中山間地が多い地方に比べ効率よく生産されている北海道で、14,152円となっており、最も高い四国を8,889円下回っている。 
           【日本経済新聞 2010.12.14夕刊  3面】

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"I−084.宮崎大学、鹿児島大学、(株)九州メディカルなどの産学研究チームは、農研機構生物系特定産業技術研究支援センターの支援事業で、病気に強い車エビの養殖技術を開発した。疾病予防のDNAワクチンや飼育施設などを開発。環境への負荷を抑えながら、良質な車エビの生産が期待できる。東南アジアなどへの輸出も視野に実用化を目指す。
           【宮崎日日新聞 2010.12.15朝刊  9面】

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"I−087.福島県は、果実の冷凍技術の研究開発に乗りだした。県産のイチゴ、モモ、ナシ、カキの4種類について、低温乾燥後に急速冷凍して、味を損なわず冷凍保存が可能な長期保存技術を開発し、2012年からの技術移転を目指す。
            【福島民友 2010.12.16朝刊  4面】

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"I−088.農研機構北海道農業研究センターは、バレイショが雑草化した「野良イモ」の防除技術の開発に乗り出す。農薬を使わない土壌凍結を活用した防除法を開発し、また、従来人力で行っていた駆除作業を機械化することにより、大幅な省力化を目指す。
          【日経産業新聞 2010.12.17朝刊 20面】
        【日経MJ(流通新聞)2010.12.20朝刊 18面】

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"I−094.筑波大学は、従来より10倍以上も油の生産の能力が高い藻類「オーランチオキトリウム」を沖縄の海で発見した。これまで有望とされていたボトリオコッカスに比べ、繁殖する速度は36倍。1リットル当たり50円程度で石油代替燃料を作れる見通し。 
             【朝日新聞 2010.12.14夕刊 10面】
           【日経産業新聞 2010.12.15朝刊  7面】

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"I−098.札幌市の東海大学生物理工学部は、温泉水と海水を混合したトラフグの養殖実験に成功した。温泉水で海水温度を高めて飼育すると、海中養殖に比べて飼育期間を1年以上短縮できる。 
           【日経産業新聞 2010.12.16朝刊 21面】

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"I−106.森下仁丹(株)は、保存安定性に優れ、播種すると速やかに発芽する植物組織を包んだバイオカプセル種子(人工種子)を開発し、国内特許を取得した。希少な植物資源などの供給に応用が期待される。 
           【化学工業日報 2010.12.21朝刊  9面】
           【日経産業新聞 2010.12.22朝刊 10面】
           【日本食糧新聞 2010.12.27朝刊  4面】




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