MICS NEWS Vol.11 Number 10

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

"I−098.札幌市の東海大学生物理工学部は、温泉水と海水を混合したトラフグの養殖実験に成功した。温泉水で海水温度を高めて飼育すると、海中養殖に比べて飼育期間を1年以上短縮できる。 
           【日経産業新聞 2010.12.16朝刊 21面】

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"I−106.森下仁丹(株)は、保存安定性に優れ、播種すると速やかに発芽する植物組織を包んだバイオカプセル種子(人工種子)を開発し、国内特許を取得した。希少な植物資源などの供給に応用が期待される。 
           【化学工業日報 2010.12.21朝刊  9面】
           【日経産業新聞 2010.12.22朝刊 10面】
           【日本食糧新聞 2010.12.27朝刊  4面】

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"J−006.農研機構食品総合研究所は、微細水滴を含む加熱水蒸気(アクアガス)を利用した高品質食材の加工処理技術の開発に取り組んでいる。タイヨー製作所(株)、栄養女子大学と共同開発した、おいしく、安全で高品質な食材の処理加工ができるシステム「アクアクッカー」を、食品メーカーなどへ業務加工用として試験導入の機会を増やすとともに、医療機関にも療養食への利用に向けた実用化を目指す。 
           【化学工業日報 2010.12.24朝刊  6面】

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"J−014.香川県東かがわ市の農事組合法人「SWAN」は、高温対策として田植えを2ヶ月遅らせた「超遅植え」が功を奏し、収穫したコシヒカリの全量が1等米に格付けされた。
          【朝日新聞(大阪)2010.12.30朝刊 26面】

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"J−020.島根県農業技術センターと(株)日本海技術コンサルタンツが、共同で取り組んでいる来待石粉体焼成物「豆軽石」の養液培地が、保水性が良く、水切れの良い性質が高糖度トマト栽培に適しているとして、成果をあげている。
           【日本農業新聞 2011. 1. 4朝刊  8面】

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"J−026.関東化学(株)は、酪農学園大学が開発したPCR利用の迅速簡易測定技術を応用して、牛乳房炎などに関わるマイコプラズマ属を簡易・迅速に検出できるスクリーニングキットを開発した。試験研究用として、研究機関や保健所、大学などを対象に販売する計画。
           【化学工業日報 2011. 1. 5朝刊  4面】

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"J−027.近畿大学水産研究所富山実験場は、生態に謎が多く水槽では2、3日しか生存できない極小粒の「シロエビ」の稚エビを、3週間飼育することに成功した。シロエビの完全養殖への道が開ける成果として期待される。 
            【北日本新聞 2011. 1. 5朝刊  1面】

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"J−034.新日鉄化学(株)は静岡大学と共同で、コンブを油化する技術開発に目処を付けた。コンブの水分を10〜15%まで減らしてから加熱・分解処理し、乾燥重量の半分程度のオイルを生産できる。製鉄時の副産物「スラグ」を海中に投入してコンブで藻場を再生し、オイルを有効利用する、環境に配慮した流れを作る計画。 
            【日経産業新聞 2011. 1. 6朝刊  2面】

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"J−045.島根県農業技術センターは、ビニールシートを被覆するだけの「簡易太陽熱土壌消毒」の実証試験を行い、雑草抑制に高い効果があることを突き止めた。
           【日本農業新聞 2011. 1. 8朝刊 12面】

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"J−048.ノーベル化学賞を受賞した根岸英一氏は、国内の研究者120人と、クロスカップリング反応を応用して、「人工光合成」研究プロジェクトに乗り出す。成功すれば、地球温暖化と食糧問題を同時に解決できるとして期待される。
           【毎日新聞 2011. 1. 9朝刊  1面】

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"J−052.兵庫県立農林水産技術総合センターは、肥大化したキャベツは玉割れしにくいことに着目し、業務用の大玉キャベツで、単位面積当たりの栽培密度を下げると、従来方法に比べて収穫期間を2倍以上延ばせることを突き止めた。収穫作業が分散できることで計画的な出荷が可能となり、出荷品の歩留まりを高める効果や、育苗費を低減できるなどが期待される。 
             【神戸新聞 2011. 1.10朝刊  7面】

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"J−055.福島県林業研究センターは、ポリフェノール含量が多く、インフルエンザに対する予防効果が高いことが判明するなど、健康食品としても注目されているブルーベリー品種「ナツハゼ」の産地化を目指し、国内初の増殖技術の確立に乗りだした。 
            【福島民報 2011. 1.12朝刊 19面】

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"J−057.農家は栽培しやすく、消費者ニーズに合う個性的な品種を求めており、夏の異常高温など気象変動に強く、安定生産できる品種の要望が強い中、種苗会社などが2011年に一押しする品種の紹介記事。主なものは、ネギ「味十八番」、小松菜「里きらり」、「美翠」、ハクサイ「ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ」、キャベツ「YR345」(6回連載)。 
           【日本農業新聞 2011. 1. 5朝刊 12面】
           【日本農業新聞 2011. 1. 6朝刊 14面】
           【日本農業新聞 2011. 1. 7朝刊 14面】
           【日本農業新聞 2011. 1.12朝刊 14面】
           【日本農業新聞 2011. 1.13朝刊 18面】
           【日本農業新聞 2011. 1.14朝刊 12面】

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"J−063.日本原子力研究開発機構が開発した、香りで品質を評価する高感度ガス分析装置「ブレスマス」が、農作物の付加価値づくりに活用されている。農作物を容器に入れて密閉し、ガスを吸い取って装置にかけると、鮮度や香りなどが瞬時に数値で表示される仕組み。 
           【日本農業新聞 2011. 1.13朝刊 17面】

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"J−069.福岡県久留米普及指導センターは、大豆の部分浅耕一工程播種法を小麦に活用することで、湿害を抑制しながら作業量と燃料コストを減らせることを実証した。また、慣行栽培と比較して、収量性が高いほかタンパク質含量が高まることも明らかにした。
           【日本農業新聞 2011. 1.14朝刊 12面】

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"J−078.三井化学(株)は、廃糖類などからグルコースを製造し、遺伝子組み換え技術を用いた生体触媒を用いてイソプロピルアルコールやD−乳酸などの製造技術確立にめどを付けた。アイロンに耐えられる繊維製品などバイオマス由来の化学製品への利用を目指す。 
           【化学工業日報 2011. 1.17朝刊  2面】

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"J−087.奈良先端科学技術大学院大学と農研機構中央農業総合研究センター北陸研究センターなどの研究チームは、イネの室内栽培で、収穫までの栽培期間を従来の半分の期間に短縮する手法を開発した。CO2濃度を高めて光合成を活発にする方法と、実の胚を培養して発芽させる方法を組み合わせた。これまで1年に1〜3世代を育成するのが限界だったが、6世代に増やすことが可能となる。
           【日経産業新聞 2011. 1.20朝刊 11面】

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"K−002.米ノースウエスタン大学は、南米アマゾン川に生息する刀型の魚を参考に、水中で前後の水平方向だけでなく、垂直方向にも移動可能な魚型ロボットを開発した。
           【日経産業新聞 2011. 1.24朝刊 11面】
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