MICS NEWS Vol.12 Number 2

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

”A−038.九州大学は、徳島大学、日立アロカメディカル(株)と共同で、遺伝子検出用の新しい試薬キットを開発した。新しい試薬は化学反応を利用した試薬の簡便さと、抗原抗体反応を利用した試薬の感度の良さを併せ持つ。日立アロカメディカル(株)が5月上旬に販売開始。
            【日経産業新聞 2011.4.18朝刊 11面】“

”A−039.オーストラリア連邦科学産業研究機構などは、アリとシロアリが地中に穴を掘ることで小麦の収穫量が増えているとする研究成果をまとめた。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。湿潤な気候の地域では、ミミズが掘る穴が同様の効果をもたらすことが知られている。
            【日経産業新聞 2011.4.18朝刊 11面】“

”A−040.(株)ツムラは、漢方薬の主要原料である甘草(かんぞう)の栽培技術を確立したと発表した。現在はほぼ全量を野生の原料に頼っているが、資源の減少で中国が輸出を制限するなど調達面で懸念が出ていた。人工的に栽培できるようになれば、安定調達につながる。
            【日経産業新聞 2011.4.19朝刊 11面】
              【朝日新聞 2011.4.19朝刊 37面】“

”A−041.(株)免疫生物研究所は、遺伝子組換えカイコを利用した抗体生産技術を早期に確立し、2012年度に同技術を使った抗体の製品化を目指す。同社は、カイコに遺伝子を組み込んで目的たん白質をまゆの中に産生させる技術を有し、実用化に向け群馬県との共同研究を進めている。
            【化学工業日報 2011.4.21朝刊  6面】“

”B−002.極東製薬工業(株)は、(独)海洋研究開発機構と共同でバイオ燃料の開発などにつながる微生物発見のための培養器具を開発した。高温などに強い植物繊維分のセルロースを主成分としたため、セ氏200度以上に加熱しても耐えられる。現在までに培養できる微生物は全体の数%にすぎないといわれている。
          【日経産業新聞 2011.4.26朝刊  1面】“

”B−004.京都大学は、藻類の主要成分である「アルギン酸」からエタノールを作れる遺伝子組み換え菌を開発したと発表した。2〜3日培養すればアルギン酸1キログラムから約250グラムのエタノールができる。
            【日経産業新聞 2011.4.28朝刊 11面】“

”B−005.京都大学や奈良先端科学技術大学院大学などは、遺伝子組み換え酵母を使ってワクチンとなるウイルスのたんぱく質を数日で大量に作る基礎技術を開発した。インフルエンザウイルスのワクチンは、作製に半年かかる鶏卵を使う手法から、約2カ月ですむ細胞培養技術への切り替えが進む。
            【日経産業新聞 2011.4.28朝刊 11面】“

”B−011.和歌山大学と徳島大学は、飽和炭化水素に特殊な試薬を加えて、医薬品などの原料になる「アミド」という化合物を作る技術を開発した。新技術は室温で金属触媒などを使わずに簡単にアミドを合成できる。医薬品や農薬などの様々な分野で応用が期待できるという。
            【日経産業新聞 2011.4.27朝刊  6面】“

”B−021.公協産業(株)は、牛ふんと牛骨からリン成分を取り出す技術を開発した。牛ふんから発生するアンモニアに、牛骨から作ったリン酸溶液を加え、肥料の原料となるリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)を生成する。特許を出願中で、プラントの年内商品化を目指す。
            【日本農業新聞 2011.5. 7朝刊  1面】“

”B−022.(株)リバーソンは、茶葉を特定の微生物で発酵させてポリフェノール入りの茶を作る技術を開発した。新技術は「黒麹(こうじ)GF菌」と呼ばれる微生物だけを使い発酵させるため、安全性や品質を完全に管理できるのが利点。
            【日経産業新聞 2011.5. 9朝刊  1面】“

”B−025.東京大学は、植物の葉をつぶさずに丸ごと測定し、葉内部で起きている光合成現象をリアルタイムに画像化するシステムを開発した。植物が持つ葉緑体を破壊しないで画像化したのは初めて。光合成反応の中で重要な二酸化炭素からブドウ糖などの糖を作るための効率を調べることも可能。
            【日刊工業新聞 2011.5.12朝刊 22面】“

”B−026.農研機構東北農業研究センターと兵庫県立農林水産技術総合センターはそれぞれ、ハウスの棟方向に傾斜をつけると、夏の室内の温度上昇を抑えられることを突き止めた。傾斜角度が大きいほど効果が高い。
            【日本農業新聞 2011.5.13朝刊 14面】

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