MICS NEWS Vol.12 Number 3

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

"”B−048.米子工業高等専門学校は、地熱を利用して農作物の成長を促進させる地中加温技術を、考案した。地中の温度が地下3メートル付近では年間15〜20度の範囲で安定している点に着目。地下3.5メートルまで差し込んだ特殊な銅棒を通じて表層部に地中の熱を伝える。
            【山陰中央新報 2011.5.23朝刊 22面】“"


"”B−049.北海道大学は、ジャガイモに深刻な被害を与える害虫、シストセンチュウの孵化(ふか)を促進する物質の化学合成に成功した。この物質を、植え付け前の畑に散布し、意図的に孵化・餓死させる新しい防除法の開発が期待できる。成果は英科学誌ネイチャー・ケミストリー電子版に発表した。
            【日本農業新聞 2011.5.24朝刊 16面】
            【日本経済新聞 2011.5.24朝刊 38面】
            【日刊工業新聞 2011.5.24朝刊 24面】
             【北海道新聞 2011.5.24朝刊 30面】“"


"”B−051.タカラバイオ(株)は、ヒトゲノム(人間の全遺伝子)を完全解読するサービスを6月1日に始めると発表した。「次世代シーケンサー」と呼ぶ解析装置を活用し、約30億個に上るDNAの塩基配列を3カ月で解読する。
            【日本経済新聞 2011.5.25朝刊 12面】
            【化学工業日報 2011.5.25朝刊  9面】
            【日刊工業新聞 2011.5.25朝刊 19面】
              【京都新聞 2011.5.25朝刊 13面】
              【株式新聞 2011.5.26朝刊 12面】“"


"”B−052.(株)免疫生物研究所は、日本製粉(株)、農業生物資源研究所との共同研究で遺伝子組み換えカイコを用いたヒトフィブリノゲンの生産技術を開発した。同社によると、カイコによるフィブリノゲン生成に成功したのは世界初。フィブリノゲンは血液凝固因子の1つである糖たんぱく質で止血用の医薬品などに利用されている。将来はヒトの血液を原料にしないフィブリノゲン製剤への応用を目指す。
              【化学工業日報 2011.5.25朝刊  8面】
              【上毛新聞 2011.5.25朝刊  1面】
             【北海道新聞 2011.5.25朝刊  8面】“"


"”C−001.京都大学と石川県立大学は、植物が体内で作り出す有用物質を、微生物を使って合成することに成功した。医薬品などに使われる有用物質を植物から抽出することなく自在に作り出せるので、新薬の候補物質の探索などの作業効率化が期待できる。
                 【日経産業新聞 2011.5.25朝刊  9面】“"


"”C−022.英マンチェスター大学は、50ナノ(ナノは10億分の1)メートルの物体を通常光で観察できる光学顕微鏡の開発に成功した。染色工程なしで細胞内部や生きたウイルスを直接観察できる世界初の技術。病気の発現過程やバイオ医薬品の作用メカニズムを詳しく調べることができる。
             【日経産業新聞 2011.6.2朝刊  8面】“"


"”C−029.(株)日本製紙グループ本社は、農研機構野菜茶業研究所と共同育成した高機能性を持つ茶「サンルージュ」の苗木増産を目的に、鹿児島県天城町に挿し木生産拠点を設け、苗木生産をスタートさせた。「サンルージュ」は新芽が赤紫色で、機能性成分のアントシアニン含量が多い。疲労回復や抗ストレス作用などの健康効果が期待できる。
                【日本農業新聞 2011.6.8朝刊 14面】“"


"”C−030.シスメックス(株)は、体外診断薬の原料に使う抗体などのたんぱく質に蚕(カイコ)由来品の利用を広げる。遺伝子組み換え技術で蚕から高効率に目的たんぱく質を製造する。自社製造の蚕利用たんぱく質で原料の安定確保につなげる。
                  【化学工業日報 2011.6.8朝刊  1面】“"


”C-051.農研機構作物研究所は、東日本大震災による津波で浸水した仙台市若林区の水田で、塩害に強い水稲品種を見極める試験栽培を始めた。除塩せずに主食用・飼料用の計36品種を植え、生育状況や収量を調べる。津波被害田での作付けの参考とし、被災地農業の復興に役立てる。
            【日本農業新聞 2011.6.16朝刊 18面】
              【朝日新聞 2011.6.16朝刊  1面】“


”C-055.農研機構九州沖縄農業研究センターと(株)ケツト科学研究所は、水稲の乳白粒の発生割合を収穫の10日前に予測する機器を開発した。水稲の品質低下を対象にした農業共済の適用を受けるには収穫前の被害申告が必要なため、発生割合を予測することで農家に申告を促すのが狙い。
            【日本農業新聞 2011.6.22朝刊  1面】


”C-056.(株)アイテストは、北九州市立大学と共同で消費電力が従来より約3割少ない植物工場システムを開発した。作物を照らす発光ダイオード(LED)照明の光量などを最適制御するソフトを組み込んだ。植物の特性に合わせて照射することで耐病性の向上にもつながる。
            【日経産業新聞 2011.6.16朝刊  2面】“


”C-065.(有)K2Rは、活性酸素を安定的に含んだ水を、光触媒反応によって生成する装置を開発した。活性酸素は植物の生育スピードや免疫力を向上させる効果がある。同社は4月から農研機構九州沖縄農業研究センターで、反応水を用いた植物工場の実証実験を始めた。
             【西日本新聞 2011.6.20朝刊  1面】“





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