MICS NEWS Vol.12 Number 4

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

”C−071.鳥取県農業試験場、みのる産業(株)と岐阜県情報技術研究所は、共同で水田用小型除草ロボット「アイガモロボット」を開発した。水田に設置すると前後に付いたカメラで稲列を感知し、自律走行する。10アールを1時間で作業する。
       【日本農業新聞 2011.6.23朝刊 14面】“


”C−082.福岡県工業技術センター機械電子研究所は、(株)ワコーと共同で、熱を加えずに植物の機能成分を高効率で抽出する非加熱式抽出装置を開発した。植物に含まれる機能成分の中には、加熱により変色したり量が減るものもある。今回の装置は加熱せずに短時間で大量の機能成分を抽出できる。
            【日刊工業新聞 2011.6.28朝刊  4面】“


”D−005.阿蘇清峰高校は、市販の自動車用ラジエーターを使い施設園芸の暖房システムを開発した。湧き水を利用してヒートポンプで温めた水の熱を、ラジエーターで空気に移し、加温する。ヒートポンプは農研機構九州沖縄農業研究センターが開発したもので、水と水で熱を交換することにより小さなエネルギーで効率良く温水にする。
          【日本農業新聞 2011.6.30朝刊 16面】“


”D−009.宮崎県畜産試験場は、エンペックス気象計(株)と共同で乳牛の受胎率や乳量を低下させる暑熱ストレスを計測できる「ヒートストレスメーター」を開発した。家畜向けの暑熱ストレス計の開発は全国初。牛舎内の温度と湿度を基に算出した不快指数が表示され、適切な暑さ対策を講じることができる。
            【宮崎日日新聞 2011.6.29朝刊  2面】“


”D−011.東京大学は、農業生物資源研究所、慶應義塾大学、福岡大学との共同研究で、遺伝子組み換え技術を使って、昆虫のカイコガを高感度のにおいセンサーに利用することに成功した。半導体などを使った従来のセンサーに比べて、1000倍近い感度があり、爆発物の探索や病気の早期発見などに役立つと期待される。
            【読売新聞 2011.7. 2朝刊 37面】
            【日刊工業新聞 2011.7. 4朝刊 16面】“


”D−025.(株)住化分析センターは、関西電力、電力中央研究所と共同で、微量カドミウム簡易迅速測定キット「カドミエール」を開発した。従来はコメ中のカドミウム(Cd)濃度測定仕様だったが、今回、コメを含む農作物向けに検出できるよう工夫した。
              【化学工業日報 2011.7. 7朝刊  4面】“


”D−030.栄研化学(株)は、ホタルの発光物質「ルシフェリン」を使い、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染の有無を高感度で検査する方法を開発した。人工の発光物質を使ってHCV特有のたんぱく質を調べる従来法と比べると検出感度は約20倍。
            【日経産業新聞 2011.7. 4朝刊  1面】“


”D−031.理化学研究所は、筑波大学、筑波大学発ベンチャーの(株)エム・アール・テクノロジーと共同で小さな動物の体内の断層写真を撮影できる卓上型の磁気共鳴画像装置(MRI)を開発した。動物や細胞内部の変化を調べる研究などに使えるとみて製品化を目指す。
            【日経産業新聞 2011.7. 5朝刊 10面】“


”D−032.福岡県農業総合試験場果樹苗木分場は、かんきつ類に感染するウイルス病の温州萎縮病と接ぎ木部異常症(タタリーフ病)を同時に診断できるキットを開発した。開発したキットを使えば、園地で15分ほどで結果が分かる。
            【農業共済新聞 2011.7. 6朝刊  9面】“


”D−042.岐阜県農業技術センターは、近年増えているシクラメン葉腐細菌病にかかったかどうかを短時間で診断する技術・マルチプレックスPCR法を開発した。従来の方法だと2、3週間かかるが、これだと1日で病原菌が特定できる。葉腐細菌病と分かれば、多肥を控えた施肥コントロールをすることで防ぐことができる。
           【日本農業新聞 2011.7.12朝刊 14面】“


”D−044.東京大学と九州大学は、天然ウナギの卵を大量採取することに成功した。マリアナ諸島付近で卵を発見、147個の卵を採った。遺伝子を調べ、日本の近海を回遊するニホンウナギと断定。産卵やふ化の条件が分かり、卵から成魚までを人工的に育てる完全養殖の実現に一歩近づいた。 
            【日本経済新聞 2011.7.11夕刊  3面】
               【朝日新聞 2011.7.11夕刊 14面】 
             【毎日新聞 2011.7.11夕刊 10面】“


”D−045.福井県食品加工研究所と福井県地ビール技術研究会は、全国一の生産量を誇る県産の六条大麦を使ったビール醸造技術を開発した。通常のビールに使われる二条大麦に比べると六条大麦は、水溶性食物繊維のβグルカンが多いため、ろ過しづらかったが、麦芽を水に漬ける時間や発芽時の温度など最適な条件を研究することで克服した。
            【福井新聞 2011.7.13朝刊  4面】“






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