MICS NEWS Vol.12 Number 5
  
           2.食の安全
             


”E−017.福島県は、福島第1原発事故による放射性物質対策で、ある程度の年数がたった果樹の古い樹皮である「粗皮」の除去が有効だとする農家向け技術情報を出した。対象はブドウ、ナシ、リンゴ、カキの4種類。粗皮を除去しても生育に影響はない。 
           【河北新報 2011. 7.29朝刊 20面】

”E−018.家畜改良センターは、8月からインターネットで確認できる「牛肉の放射性物質に関する検索システム」を運用する。商品パックなどに記された牛の個体識別番号を入力すると、@検査で国の暫定規制値を超えた肉A未検査で検査対象の肉B回収対象外の肉のいずれかが分かる。
             【毎日新聞 2011. 7.31朝刊 26面】
             【東京新聞 2011. 8. 2朝刊  2面】
           【日本農業新聞 2011. 8. 2朝刊  2面】

”E−027.農研機構畜産草地研究所は、食の安全・安心財団が東京都内で開いた意見交換会で、稲の部位別のセシウム分布割合を発表した。セシウムは、稲わら部分に全体の73%、白米に7%、ぬかに10%、もみ殻に7%、根に3%が分布すると説明。白米のセシウム濃度が玄米の半分以下になる可能性も指摘。
            【日本農業新聞 2011. 8. 4朝刊  3面】

”E−029.福島県農業総合センターは、コマツナの栽培実験で根から放射性物質をほとんど吸収しないことを明らかにした。コマツナに含まれるセシウムの量を土の中の量で割った数値は0.22%以下で、根からほとんど吸収しないと結論づけた。
           【河北新報 2011. 8. 4朝刊 22面】

”E−040.ブラジルの市場調査会社セレレス社は、ブラジル内で遺伝子組み換え(GM)農産物の生産が拡大していることを発表した。2012年産のGM大豆栽培面積は11年産より13.4%増え、2080万ヘクタールに達する見通し。大豆全体に占めるGM比率は83%に上昇する見込み。トウモロコシと綿花のGM比率もそれぞれ65%、40%に達する見通し。
            【日本農業新聞 2011. 8. 8朝刊  2面】

”E−065.東京大学は、福島県農業総合センターと共同で調査を行い、東京電力福島第1原発から飛散して小麦に影響した放射性物質は事故の初期に葉の表面に付いた放射性セシウムが大部分で、根からの吸収は比較的少ないことを明らかにした。事故の後から出てきた葉ほど影響が少なく、穂のセシウム量が最も小さかった。
           【東京新聞 2011. 8.13朝刊  2面】
           【日本経済新聞 2011. 8.13朝刊 34面】
           【日本農業新聞 2011. 8.14朝刊  1面】





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