”Ｅ−００１．農研機構作物研究所は、玄米粉を用いた品質のいいコメ粉パンの製造法の開発に成功した。パンの品質に重要な膨らみ具合や食味を引き出すのは従来難しかったが、製粉前に浸漬、気流粉砕処理など取り入れることで、改善できた。 【化学工業日報 ２０１１． ７．２９朝刊 ４面】 【日本農業新聞 ２０１１． ７．２９朝刊 １３面】 ”Ｅ−００５．アジレント・テクノロジー（株）は、従来品に比べて感度を１０倍に高めた分析装置を発売した。生体の代謝物を解析するメタボロミクスや、食品中に含まれる農薬分析などに使う。感度向上により、試料が微量でも分析できる。 【日経産業新聞 ２０１１． ７．２５朝刊 １５面】 “ ”Ｅ−００６．米ジョージア工科大学は、細菌の感染を画像化できる高感度の造影剤を開発した。従来の造影剤より検出感度が１００倍高い。多くの細菌で代謝に使われる糖類に蛍光分子をつけた化合物を開発した。化合物は素早く細菌に取り込まれるのが特徴で、初期の段階で感染を検出できる。 【日経産業新聞 ２０１１． ７．２６朝刊 ９面】 “ ”Ｅ−０１４．佐賀県畜産試験場は、うれしの茶の製茶過程で廃棄物になる茶のかすを、豚の餌に混ぜる実証試験に取り組んでいる。茶に含まれるカテキンが豚の代謝を促進。食欲が衰える夏場に肉質が向上することを確認した。未利用資源の活用策としても期待される。 【佐賀新聞 ２０１１． ７．２８朝刊 １５面】 “ ”Ｅ−０１６．（株）日本触媒は、紙おむつなどに使われる高吸水性樹脂（ＳＡＰ）の新しい製法を開発した。現在は石油由来の原料を使っているが、新製法は植物由来のバイオディーゼル燃料をつくる際に副生物として出るグリセリンを原料にして、脱水反応によってグリセリンからアクリル酸をつくる。 【日経産業新聞 ２０１１． ７．２８朝刊 １面】 “ ”Ｅ−０２０．東北大学、理化学研究所、宮城県古川農業試験場は、東日本大震災の津波などで塩害を受けた水田で、独自開発の耐塩性イネの生育試験を始めた。耐塩性イネは理研と東北大が、加速器を使って「日本晴」の品種に炭素イオンを照射して作り出した。 【日本経済新聞 ２０１１． ８． １朝刊 １１面】 “ ”Ｅ−０３０．中国浙江省海洋水産研究所は、日本海に生息するナンカイウマヅラハギの人工繁殖に成功した。繁殖成功率は約２０．９％。ナンカイウマヅラハギは、中国の重要海産魚の一つに数えられ、肉は栄養豊富で、肝は魚油に加工され、皮は皮革製品に用いられる。 【日刊水産経済新聞 ２０１１． ８． ５朝刊 ７面】 “ ”Ｅ−０３３．農研機構生研センターは、タマネギの根と茎葉を自動で切り落として調製する「たまねぎ調製装置」を開発した。処理の能率は、２人で運転して１日作業した場合に３００ケース（１ケース６０個）と、慣行の１人で１日作業した場合の５０ケースを大きく上回る。 【日本農業新聞 ２０１１． ７．２８朝刊 １８面】 “ ”Ｅ−０４５．京都府立大学は、(株)耐熱性酵素研究所と共同で加熱処理により糖質を生産する自己糖化型エネルギー作物を開発した。バイオ燃料や有用化学製品の原料としての糖質を、低コストかつ効率的に生産するバイオリファイナリーの創製が期待できる。 【日刊工業新聞 ２０１１． ８． ９朝刊 ２０面】 “ ”Ｅ−０５５．神戸大学と神戸市は、非常に小さな水の粒子を使った植物の栽培システムを開発した。液肥を霧状にして植物に吸収させる仕組みで、こうしたシステムは世界初。栄養分を含んだ液肥を直径１０マイクロメートル（マイクロは１００万分の１）以下の霧状にして栽培装置内に放出。充満させて、装置内に露出させた植物の根に吸収させる。 【日刊工業新聞 ２０１１． ８． ９朝刊 ２０面】 “ ”Ｅ−０６６．岐阜県河川環境研究所は、(株)森養魚場と共同で雌アユを量産する技術を開発した。同研究所が開発した技術では市場価値の高い雌のみを生産できる。雌のアユにホルモン投与して雄に転換させ、精子を抽出。雄に転換したアユの精子には雌の染色体しか含まれないため、授精すれば必ず雌が生まれる。 【日経MJ（流通新聞） ２０１１． ８．１４朝刊 １４面】 |
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