MICS NEWS Vol.12 Number 5
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”D−063.明治大学は、コメなどから採れるフェルラ酸という天然化合物からプラスチックを合成することに成功した。植物を原料にするプラスチックとしてすでに商用化されているポリ乳酸プラスチックより酸素や二酸化炭素を遮る能力が30%高い。実用化されれば、食用にならないコメの有効利用につながる。
          【日刊工業新聞 2011.7.22朝刊  1面】

”E−026.プアラニリミテッドカンパニーは、、農研機構花き研究所が開発した医療施設向け「フラワーアレンジメントキット」の製造、販売を始めた。手順通りに器に花を飾っていくことで、脳障害や認知症患者へのリハビリに効果を発揮する。
         【茨城新聞 2011. 8. 3朝刊  8面】

”E−039.農研機構花き研究所とクリザール・ジャパン(株)は、ユリの栽培が盛んな地域の研究機関と共同で、花の香気成分を制御できる処理剤の開発に取り組んでいる。花き研では、芳香族化合物の生成を担う酵素の働きを阻害する抑制剤を既に開発しており、同抑制剤で処理すると、香気発散が7分の1から10分の1に軽減することが確認されている。
           【化学工業日報 2011. 8. 8朝刊  9面】


”E−049.(財)大阪バイオサイエンス研究所は、天敵の臭いに恐怖を感じるほ乳類の本能を応用し、ネズミなどを効果的に遠ざける忌避剤を製造する技術を開発した。先天的な恐怖情報を脳に伝える神経回路を効率的に活性化させる臭い物質の開発に成功。この物質は、かげばかぐほど恐怖の度合いが増す。
             【産経新聞 2011. 8. 4朝刊 24面】

”E−052.凸版印刷(株)は、二酸化炭素排出量を40%減らす包装材用フィルムを開発した。同フィルムは、サトウキビ由来のバイオマス(生物資源)ポリエチレンを使った。サトウキビの搾りかすを発酵させてつくるエタノールに含んでいる炭素を化学反応させて作り出す。
           【日経産業新聞 2011. 8. 8朝刊  1面】

”E−053.高知工科大学は、ピーマンなど表面に凹凸や光沢のある成果物を高い精度で選別できる機械を開発した。6台のカメラで周りから撮影・解析し大きさや形状、傷の有無を見分ける。表面に光沢があると選別の精度が落ちるが、フィルターが付いた光源を8台使い、光沢を抑える手法を開発、問題を解決した。
         【日経産業新聞 2011. 8. 8朝刊 11面】








もどる


(c)Copyright 2000 by Food Microscience Network
All rights reserved