MICS NEWS Vol.12 Number 8
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

””G−055.静岡大学は、ハモグリバエ類に寄生する土着のハチ「ハーティコプテラ・サーキュラス」は薬剤抵抗性が高いことを実証した。確認した薬剤では、ほかの寄生バチに比べて抵抗性が100倍だった。天敵農薬との併用が難しい薬剤と組み合わせることが可能になれば、IPM(総合的病害虫・雑草管理)による安定生産につながると期待する。
           【日本農業新聞 2011.10.18朝刊 14面】“

”G−059.三重県農業研究所は、果樹園や野菜畑の周りに犬を走らせて猿の被害を防ぐ装置「駐在犬システム〜犬のおまわりさん」を開発した。畑の外周の四隅などに溶接金網を張った柵をいくつか内側に向けて立て掛け、その外側に綱線を1本巡らせる。綱線に犬を鎖でつなぐと自由に周遊し、侵入しようとする猿を追い払う仕組み。
          【日本農業新聞 2011.10.20朝刊 18面】“

”G−070.山形県農業総合研究センター畜産試験場は、稲子実(生もみ)発酵飼料(稲SGS=ソフトグレインサイレージ)の調製で、破砕したもみの投入時に加える水の量を自在に加減できる簡易加水器を開発した。作業場所が水道の蛇口から離れ、加水量の調整がしにくい場合でも、均一な水分率のSGSを作ることができる。 
         【日本農業新聞 2011.10.25朝刊 16面】“

”H−001.(株)サカタのタネは、病気や湿気に強いホウレンソウの次世代品種「プログレス」のタネを開発、商品化した。従来品種と比べて湿気の被害による「黄化」が起きにくい。さらに、新品種は、葉にカビが生える植物病害「べと病」への抵抗力が高い。加えて、真っすぐ成長し隣の作物とからみにくいため、収穫時の作業が行いやすい。
        【フジサンケイビジネスアイ 2011.10.24朝刊 14面】“

”H−031.茨城大学は、製紙会社などと組み、バイオ燃料の原料に使われるイネ科の植物「スイートソルガム」から紙を開発することに成功した。市販の紙と比べて手触りや強度などは遜色ない。成長が早く耕作放棄地でも栽培が容易な植物のため、製紙原料として栽培することで農山村活性化にもつながるとみる。
           【日本経済新聞 2011.11. 2朝刊 39面】“

”H−044.宮崎県は、宮崎県総合農業試験場で育成した高温耐性水稲「南海166号」のネーミングを「おてんとそだち」と名付けた。外観、食味が優れており、普通期の「ヒノヒカリ」の後継品種として期待されている。
           【日本農業新聞 2011.11.10朝刊 10面】“

”H−047.農研機構生研センターは、ロール状に密閉する発酵TMR(混合飼料)の直径と質量を自在に変えられる成形機を開発した。供給先の畜産農家によって違う飼養頭数やロールの運搬機器の性能、貯蔵施設の規模に応じ、好きな大きさに成形できる世界初の技術。
           【日本農業新聞 2011.11.11朝刊 14面】“

”H−048.広島県立総合技術研究所食品工業技術センターは、日本酒用の新酵母を10年ぶりに開発した。香りを抑えた酒に仕上がるのが特徴。新酵母は、同センターが2001年に開発した「広島吟醸酵母」など2種類の酵母の染色体を掛け合わせた。発酵力が強く製造日数の短縮も期待できる。 
            【中国新聞 2011.11.11朝刊  5面】“

”H−054.農研機構中央農業総合研究センターは、暖地型永年牧草のバヒアグラスが、関東地方でも放牧飼料として有効であることを茨城県常総市で行った調査研究で実証した。一度、播種(はしゅ)して定着すれば、更新は不要で草量も多い。省力・低コストで高い牧養力が得られる。
           【日本農業新聞 2011.11.15朝刊 13面】“

”H−058.長野県野菜花き試験場は、接ぎ木栽培で使う台木用ピーマンの新品種「ベルリカ」を開発した。赤や黄色のカラーピーマンに発生しやすい病害への抵抗力が強く、従来品種に比べて採種時の手間も少ないため、苗を増やしやすいのが特長。
             【信濃毎日新聞 2011.11.16朝刊  6面】“

”H−060.長野県果樹試験場が開発した黄色いリンゴ「シナノゴールド」が、来年からイタリアで栽培される。イタリアの有力な生産組合で構成する農業機関「SKズードチロル」と来年1月に本格的な契約を結ぶ。シナノゴールドは、パリッとした食感に、強い酸味と甘みが特徴で、日持ちも良い。
             【朝日新聞 2011.11.17夕刊 14面】“

”H−065.広島県立総合技術研究所農業技術センターは、安定した品質を期待できる2系統の酒米「広系酒(ひろけいさけ)2号」と「広系酒43号」を開発した。42号は県内の酒米の主要品種である八反錦1号と県特産米こいもみじ、43号は草丈が短く倒れにくい八反錦2号とこいもみじを交配した。新たな2系統は心白がやや小さいため割れにくく、品質が安定する。
             【中国新聞 2011.11.18朝刊  8面】“





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