MICS NEWS Vol.12 Number 9
  
           2.食の安全
             

”H−080.兵庫県淡路農業技術センターは、(株)エミネット、神戸大学、JA全農兵庫と共同で、近赤外線を透過させて内部が腐敗したタマネギを判別できることを突き止めた。ミカンの糖度センサーなどに利用する近赤外分光装置を使い、タマネギを透過した光の強さを波長ごとに分けて計測する。         
    【日本農業新聞 2011.11.24朝刊 16面】“

”I−011.ハワイで一般的に流通している遺伝子組み換え(GM)パパイアが、12月から輸入可能となる。一個一個に「組み換え」と分かるシールの表示が義務づけられる。GM作物はこれまでトウモロコシなどが食用油の原料や家畜のえさに使われているが、生で丸ごと食べるGM作物の輸入は初めて。           
    【毎日新聞 2011.11.13朝刊 18面】           
    【琉球新報 2011.11.30朝刊  5面】“

”I−053.東京大学は、農業生物資源研究所、農業環境技術研究所と共同で、カドミウムを玄米に送る役割を担う稲の遺伝子を発見した。稲の成長や収量に影響を与えることなく、玄米中のカドミウム濃度を半減させることにも成功した。カドミウムを吸収しにくい稲の開発につながることが期待される。         
    【日経産業新聞 2011.12.13朝刊 10面】         
    【日本農業新聞 2011.12.13朝刊  1面】         
    【化学工業日報 2011.12.13朝刊  9面】“

”I−082.福島県農業総合センターは、土壌の種類別に小松菜が放射性セシウムを吸収する度合いを調べ、褐色森林土、褐色低地土、黒ボク土、灰色低地土の順に移行率が高いことを明らかにした。褐色森林土で移行率が高い理由については山砂が入っているため、放射性セシウムが土壌に付かず、作物に吸収されやすい状態にあるとみている。         
    【日本農業新聞 2011.12.21朝刊 14面】“

”I−083.福島県農業総合センター畜産研究所は、肉用鶏を平飼いする土壌の放射性セシウム濃度が表層(深さ0〜1センチ)で1キロ当たり5万ベクレル以下なら、鶏が飼料と一緒に食べても、食肉中の濃度は1キロ当たり500ベクレルの暫定規制値を超えないことを確かめた。肉用鶏は飼料と一緒に土を食べるため、給与試験して食肉への影響を調べた。         
    【日本農業新聞 2011.12.21朝刊 14面】





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