MICS NEWS Vol.12 Number 11
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”J−081.石川県水産総合センターは、サワラの幼魚であるサゴシを材料にした魚醤(ぎょしょう)、いしるを開発した。いしるは、主にイカやイワシなどの内蔵を樽で塩漬けして2年間熟成、発酵させてつくる魚醤。ただ同然で取引されることが多いサゴシを有効活用し、奥能登の食に厚みを加える新たな地物として、発信する。  
    【北国新聞 2012. 1.26朝刊  2面】“

”J−083.福井県食品加工研究所は、県内メーカーとの共同研究で、六条大麦麦芽の製造に県内で初めて成功した。ビール醸造には二条大麦を使うのが一般的だが、同研究所は六条大麦を使った製造技術を3年かけて開発した。六条大麦は水溶性の食物繊維βグルカンを多く含み、濁りが出やすく、ろ過しにくいためビール醸造には向かないとされていた。       
    【日本農業新聞 2012. 1.27朝刊 12面】“

”K−010.兵庫県立大学と(株)アサヒ電子研究所などは、広い囲いわなや箱わなで害獣の大量捕獲を支援する頭数カウントセンサーを開発した。防犯カメラなどで実用化されている動体検知システムを使い、30秒ごとにわなの中の頭数を誤差30%の範囲で把握する。設定した頭数に達した時点で自動的に出口を封鎖し、害獣を一網打尽に捕獲する。       
    【日本農業新聞 2012. 1.31朝刊 18面】“

”K−022.茨城県は、県が育成した新品種のイチゴ「いばらキッス」の普及拡大に本腰を入れている。いばらキッスは、食味と果実の形状に優れていることが特長。糖度が高くジューシーで、甘みと酸味のバランスが良い。果実の形はきれいな円すい形。  
    【茨城新聞 2012. 2. 6朝刊 23面】“

”K−030.大阪大学産業科学研究所は、紙の繊維を千分の1まで細かくした「セルロースナノファイバー」を使って透明な紙を作る技術を開発した。ガラスより丈夫で、プラスチックより熱に強いことから、広い範囲での利用が可能。材料は紙とまったく同じで、化石や鉱物資源に頼ることなく製造できる。紙の歴史を変える新素材として注目される。         
    【産経新聞 2012. 2. 7朝刊 25面】“

”K−038.水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所は、ノリを発酵させてしょうゆを製造する技術を開発した。同研究所によると、海藻を発酵させたしょうゆは国内初で、味は大豆しょうゆ「こいくち」の特級に匹敵する。高品質なノリほど、うまみのあるしょうゆができることも分かった。品質のよいノリはタンパク質を多く含む。【毎日新聞(大阪) 2012. 2.10朝刊 25面】“
”K−041.農研機構農村工学研究所などが開発した地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」が注目されている。暗きょ排水と地下かんがいの機能を併せ持ち、転作作物の生育に最適な地下水位の維持が可能。FOEASを導入すると、最適な地下水位を維持できるため、湿害と干ばつ害を防ぎ、麦と大豆の高品位安定多収が実現できる。       
    【農業共済新聞 2012. 2. 8    9面】       
    【日本農業新聞 2012. 2. 9朝刊 14面】“

”K−043.岩手大学は、蛍光プローブ(蛍光色素を利用して化合物などの濃度を測定、検出する実験法)を用いた「簡易植物葉水ポテンシャル測定システム」を開発した。簡便で安価な装置の開発により現場測定が可能となり、効果的な潅水、根腐回避などによる農業用水の効率利用が図られる。また、植物以外に食肉や土壌などの水ポテンシャル測定にも応用が期待できる。       
    【化学工業日報 2012. 2. 9朝刊  4面】“

”K−048.水産総合研究センターや日生研(株)などは、養殖マハタの大量生産を困難にしていたウイルス病のワクチンの製造販売承認を取得した。このワクチンが普及することで、マハタの量産化の可能性が高まってきた。マハタは魚価が高く、ハタ類の中では比較的成長が早いことから、西日本を中心に新規養殖魚種として期待されている。     
    【日刊水産経済新聞 2012. 2.15朝刊  3面】“

”K−049.静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センターと富士マイクラ(株)は、体重約10キロと世界最小の医療用ミニブタの開発に成功した。新薬開発、再生医療研究などへの利用が期待される。開発した極小ミニブタは、成長しても体長は大きなウサギほど、おとなしく、比較的小さな施設でも飼育できる。         
    【東京新聞 2012. 2.15夕刊  6面】“





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