MICS NEWS Vol.12 Number 12

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

”K−059.北海道立総合研究機構十勝農業試験場は、光学センサーや衛生利用測位システム(GPS)を使い、圃場(ほじょう)の小麦の生育状況に従って施肥機の追肥量を変える「可変施肥」を自動で行うシステムを国内で初めて開発した。一定の量で追肥した場合より生育を均一化でき、調製後の収量で6%の増収効果を確認した。
          【日本農業新聞 2012. 2.22朝刊  1面】“


”K−062.信州大学や長野県工業技術総合センターなどは、果実や野菜のジュースの製造過程で、搾る前に食物繊維の分解を促進する酵素を加えることで、製品の食味を向上させる新技術を開発した。食物繊維の分解が進むと、有機酸が増えてジュースの酸味が適度に向上するほか、搾り汁が多くなって原料の有効活用にもつながる。 
          【信濃毎日新聞 2012. 2.22朝刊  6面】“


”L−002.信州大学は、玄米に高温高圧をかけ、玄米の皮に含まれる抗酸化物質などの成分を白米に移せる技術を初めて開発した。高温高圧処理を行った玄米中で、ぬかに含まれるポリフェノールの量が2.8倍に増えていることを確認した。稲や小麦などの穀物だけでなく、皮の部分に機能性成分を多く含む食品の加工に使える可能性がある。 
          【日刊工業新聞 2012. 2.23朝刊 19面】“


”L−005.富山県水産研究所は、「ノドグロ」の名で親しまれている高級魚「アカムツ」を最長で2カ月飼育することに成功した。今後、長期間の飼育や受精卵からの育成などに取り組み、国内初の稚魚放流を目指す。生態や飼育方法について不明な点が多く、寿命は雄が5年、雌は10年ほどで、成長が遅い。
          【北日本新聞 2012. 2.25朝刊 28面】“


”L−016.東京大学と奈良先端科学技術大学院大学は、生きた細胞の内部の温度分布をイメージング画像としてとらえることができる蛍光試薬(蛍光プローブ)を開発した。生細胞を高い分解能で温度や空間的に表せた世界初の成果。蛍光寿命をイメージ顕微鏡で観察することで、細胞をイメージング化できた。 
            【化学工業日報 2012. 2.29朝刊  9面】“


”L−017.理化学研究所と慶應義塾大学、東京医科歯科大学は、蛍光タンパク質と発光タンパク質を試薬として結合させ、それぞれの利点を併せ持つバイオイメージング用試薬「フォルティシモ・ルシフェラーゼ」を開発した。同技術を用いてマウスなどに導入したところ、高感度に発光シグナルを検出できた。
           【化学工業日報 2012. 2.29朝刊  9面】“


”L−022.新菱冷熱工業(株)は、「植物工場」で大豆を生産することに成功した。「食用大豆」の栽培技術にめどをつけたほか、ワクチンの原材料といった「有用物質」を抽出する次世代型の遺伝子組み換え植物工場の技術を開発した。種子中のタンパク質にアルツハイマーワクチンの原材料となる有用物質を蓄積する組み換え大豆を高効率に栽培する閉鎖型植物工場の技術を開発した。
           【建設通信新聞 2012. 3. 5朝刊  1面】“


”L−026.家畜改良センターは、牛の妊娠診断や胎児の性判別を超音波で行う新技術の普及を進めている。この技術は、牛に超音波を当て、エコー(反射)を画像表示し胎内の様子を見るもの。骨や黄体、子宮などは白や灰色、卵胞などの液体は黒く表示される。人工授精後、早くて30日後に、確実に妊娠したかどうかが分かる。
     【日本農業新聞 2012. 3. 7朝刊 14面】“


”L−052.農業生産法人・光合星は、ホウレンソウの収穫に適した日が事前に予測できるシステムを開発した。種をまいてからの積算温度と積算日照時間を基に、その後の草丈の伸び具合を予測し、2週間前に収穫日を把握できる。収穫や出荷調整作業に充てるパートが無駄なく確保でき、計画出荷にもつながる。
           【日本農業新聞 2012. 3. 7朝刊 16面】“


”L−062.茨城県農業総合センターは、圃場(ほじょう)の新たな土壌消毒法として注目されている「還元型太陽熱土壌消毒」が、茨城県内に多い砂地のピーマン圃場でも有効であることを確認した。還元型太陽熱土壌消毒は、圃場にふすまや米ぬかをまいてかん水し、増殖した微生物が酸素を奪って、病害虫を死滅させる方法。
         【日本農業新聞(北関東) 2012. 3.15朝刊 15面】“


”L−066.農林水産省は、生産コスト削減や作業負担軽減の切り札として農家に勧める「農業新技術2012」に、高齢者や女性でも扱いやすい高所作業台車など合計5件を選定し、普及に乗り出す。今後はこうした新技術を田畑や果樹園など生産現場へ、いかに普及させられるかがカギを握る。
           【日刊工業新聞 2012. 3.19朝刊  3面】“


”L−067.水産総合研究センターは、静岡県水産技術研究所、近畿大学と共同で、ニホンウナギの稚魚である「シラスウナギ」の安定大量生産に向けた研究に乗り出す。大量採卵技術や人工飼料の開発などシラスウナギの大量生産技術を確立、大規模授精が可能な精子の大量凍結保存技術にも取り組む。
           【日刊工業新聞 2012. 3.21朝刊  2面】“




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