MICS NEWS Vol.13 Number 1
          7.健康 
… 食と健康、疾病  etc. …
             

”L−079.(株)もりと(株)本田味噌本店は、米ぬかと白みその有効成分を併せ持つぬか漬を開発した。二つを混ぜ合わせることで血圧上昇を抑える成分が増えることが分かった。米ぬかの「ギャバ」と呼ばれるアミノ酸の一種と、白みそのアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害ペプチドの双方を含むことを確認した。ACE阻害ペプチドは血圧を上昇させる物質生成を防ぐ。 
            【京都新聞 2012. 3.23朝刊 13面】“


”L−087.タキイ種苗(株)とお茶の水女子大学は、共同で、ピーマンの苦味成分がポリフェノールの一種クエルシトリンであることを見出した。同成分は渋味成分だが、ピーマン由来の香気成分が加わると苦く感じる。クエルシトリンはドクダミに多く含まれ、脂肪細胞の脂肪蓄積抑制、高血圧抑制、抗うつ作用などが基礎研究成果として報告されている。 
          【化学工業日報 2012. 3.22朝刊  8面】“


”A−008.富山短期大学は、香川大学、富山県農林水産総合技術センター食品研究所と共同で、ホタルイカに脂肪肝の改善効果があることを動物実験で実証した。ホタルイカの凍結乾燥粉末をラットに2週間与えた後、血液と肝臓を詳しく調べたところ、肝臓の脂質を低下させる作用があると認められる数値を示した。 
        【日経産業新聞 2012. 3.30朝刊 10面】“


”A−025.中野BC(株)は、岐阜県生物工学研究所、食品総合研究所と共同で、栽培過程で間引かれ廃棄される「青柿」を使った業務用食材「パーシモンパウダー」を開発した。パーシモンパウダーは、独自技術を用いて青柿特有の渋みを消し、脂質代謝の改善に有効な成分を残して粉末化した。継続して摂取すると動脈硬化の予防などが期待できる。 
    【フジサンケイビジネスアイ 2012. 4. 5朝刊 11面】“


”A−031.松谷化学工業(株)は、香川大学と共同で、希少糖の一種「D−プシコース」に寿命延長効果があることを実験動物の線虫C・エレガンスを用いた研究で確認した。同糖を含む培地で線虫を育てたところ、平均20%寿命が延びた。D−プシコースによる寿命延長は、酸化ストレス耐性を上昇させ、機能を発揮すると考えられる。
 【化学工業日報 2012. 4. 6朝刊  9面】“


”A−033.岐阜大学は、(株)山田養蜂場と共同で、蜂の子飲用による聴力レベルの改善効果をヒト試験で確認した。蜂の子がストレスホルモンを正常化し、耳鳴りにともなう不安やストレスを緩和していると考えられる。治癒薬がないとされる耳鳴りや難聴の治療に役立つ成果。
           【化学工業日報 2012. 4. 6朝刊  9面】“





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