MICS NEWS Vol.13 Number 2
  
           2.食の安全
             

”B−010.農業生物資源研究所は、遺伝子組み換え(GM)のスギ花粉症治療イネで、2011年度から始めた有望系統の栽培試験結果を発表した。微生物など土壌環境に影響がなく、花粉の飛散もなかった。このGMイネは、スギ花粉症のアレルギー反応を軽減する物質を作る遺伝子を「コシヒカリ」に組み込んだもの。 
        【日本農業新聞 2012. 4.27朝刊  2面】“


”B−015.岩手県農業研究センターは、アスパラガス「ウェルカム」の伏せ込み栽培で、11月上旬から収穫する方法を開発した。通常の伏せ込み栽培よりも早い9月下旬に茎葉付きのまま根株を掘り下げ、2週間放置し黄化させて根株に糖分をため込む。11月は国産の出回りがほとんどなく、有利販売が期待できる。
         【日本農業新聞 2012. 5. 1朝刊 14面】“


”B−045.全国果実生産出荷安定協議会落葉部会ぶどう委員会は、生産が伸びているブドウ「シャインマスカット」の市場評価を高めるため、出荷時の糖度基準を初めて設定した。デラウェアと同じ糖度18以上にした。糖度基準の設定で過度な早期出荷の抑制や基準を超える果実生産に取り組む。シャインマスカットは農研機構果樹研究所が育成した黄緑色品種。 
          【日本農業新聞 2012. 5.15朝刊  9面】“


”B−046.農研機構動物衛生研究所は、認知症に似たプリオン病やBSE(牛海綿状脳症)の原因となる異常プリオンたんぱく質を1億倍の感度で検出する技術を開発した。牛の唾液が含むわずかな量で判定できる。新手法は牛の飼料や、牛の成分を含む医薬品・化粧品などに異常プリオンが含まれていないか調べる安全性評価にも使える。
 【日本経済新聞 2012. 5.15朝刊 14面】“


”B−061.福島県内水面水産試験場は、餌を通じて放射性セシウムが魚体に取り込まれていることをヤマメの飼育実験で確認した。塩類を積極的に体外に排出する海水魚に比べ、体内に塩類を保とうとする淡水魚は放射性物質を蓄積しやすいとされており、餌による影響が具体的に裏付けられた。
           【日本経済新聞 2012. 5.21朝刊 34面】 
            【東京新聞 2012. 5.21朝刊  2面】 
            【福島民報 2012. 5.21朝刊  2面】 
            【福島民友 2012. 5.21朝刊  2面】
             【岩手日報 2012. 5.21朝刊  4面】 
          【日本農業新聞 2012. 5.22朝刊  3面】“






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