MICS NEWS Vol.13 Number 2
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”A−058.農林水産省が選定する2011年度民間部門農林水産研究開発功績者表彰の農林水産大臣賞に、コメからパンができるホームベーカリー「ゴパン」の開発プロジェクトが選ばれた。需要が低迷するコメの消費拡大に寄与したことが評価された。
     【日本海新聞 2012. 4.16朝刊  7面】“


”A−062.(株)アルスは、防火性能を高めた県産スギ製のサッシを開発した。難燃剤を使わず最適化設計により防火設備試験に合格。木材の味わいと断熱性を生かした製品に「火に強い」という新たな価値を付加した。開発には、山形県工業技術センターと山形県森林研究研修センターが協力した。
             【山形新聞 2012. 4.17朝刊  8面】“


”A−073.奈良先端科学技術大学院大学発のベンチャー企業(株)植物ハイテック研究所は、アフリカ・カラハリ砂漠を原産とする「カラハリスイカ」に含まれる有効成分で、抗酸化作用などがある「シトルリン」を活用し、肌ケア用フェースマスクを開発した。近く商品化する予定。
           【日経産業新聞 2012. 4.20朝刊 29面】“


”B−003.(株)沖縄さとうきび機能研究所は、健康補助食品(サプリメント)「きび丸Black」を発売した。黒っぽい粒状の丸剤。丸剤の92%がサトウキビ由来成分。粟国村産のサトウキビから、食物繊維や、疲労軽減効果があるとされる「オクタコサナール」という成分を抽出した。
           【日経産業新聞 2012. 4.24朝刊 16面】“


”B−008.(株)サカタのタネは、おいしさを追求したミニトマトの次世代品種「キャロルパッション」の種を開発した。果皮が柔らかく果肉が厚い構造のため、口に皮が残りにくく、食べ応えもある。また、主に葉に発生する細菌病「斑点病」に対する抵抗力を付与した。
     【フジサンケイビジネスアイ 2012. 4.25朝刊 10面】 
          【日経産業新聞 2012. 4.26朝刊 17面】“


”B−012.(株)ホーテックは、奈良県森林技術センターと共同で、熱圧縮と樹脂加工で表面の硬度を高めた吉野杉の無垢の床材を開発、販売を開始した。杉の硬度を高めるため150〜200度の熱プレス機で表面を圧縮。その上から特殊樹脂を塗布する加工法を考案した。これによりナラ材よりも固く傷つきにくい床材の開発に成功した。
  【奈良新聞 2012. 4.27朝刊  3面】“


”B−014.宮崎県木材利用技術センターは、(株)タツミ、東日本パワーファスニング(株)と共同で、飫肥杉に最適な木ねじを開発し、特許を出願した。先端へ向かうほど細くなるテーパー形状とした結果、引き抜き強度を従来品(平行ねじ)より最大18%向上させた。ねじは現段階で、長さ最大で約15センチ。六角棒スパナで埋め込むタイプ。 
          【宮崎日日新聞 2012. 4.29朝刊  3面】“


”B−017.富山県は、全国で初めて種子から大量生産された無花粉スギ「立山 森の輝き」の苗5千本を今秋、出荷する。「立山 森の輝き」は富山県森林研究所が無花粉スギと材質が優れ病気にもなりにくいスギ「精英樹」を人工交配したもので、双方の特長を併せ持つ優良無花粉スギを種子から大量生産する技術を確立した。
     【日本経済新聞 2012. 5. 6朝刊 30面】 
           【東京新聞 2012. 5. 6朝刊  6面】“


”B−025.農林水産省は、最先端の農業技術を東日本大震災の被災地の早期復興につなげようと、宮城県山元町で、電子レンジで皮がむける新品種のクリの試験栽培を始める。試験栽培されるのは、農研機構果樹研究所が開発した「ぽろたん」。殻と渋皮に傷を付け、電子レンジで2分ほど加熱すると簡単に皮がむける特性をもつ。
       【河北新報 2012. 5. 8朝刊 28面】“


”B−027.千葉大学は、青色のダリアを育成した。遺伝子組み換えで開発した一重咲きの青色ダリアを交配親にして育成したダリアにも、青色を発色させられることを確認した。組み込んだ遺伝子は、青色色素のデルフィニジンの合成を促す。石原産業(株)がこの遺伝子を見つけた。
           【日本農業新聞 2012. 5. 9朝刊  1面】“


”B−035.サントリーホールディングス(株)と新潟県は、共同で、遺伝子組み換え技術を活用し「青いユリ」の開発に成功した。キキョウ科の植物から取り出した青い色素を作る遺伝子をユリに組み込んだ。通常のユリの花は白や黄、オレンジなどで青色はない。サントリーが開発した花はカーネーション、バラ、キクに次いで4品種目。商品化は2018年度以降となる見通し。 
          【日本経済新聞 2012. 5.10朝刊 13面】 
            【東京新聞 2012. 5.10朝刊  7面】  
           【朝日新聞 2012. 5.10朝刊  8面】 
        【朝日新聞(大阪) 2012. 5.10朝刊  9面】  
           【毎日新聞 2012. 5.10朝刊  8面】 
        【読売新聞(大阪) 2012. 5.10朝刊 33面】 
            【産経新聞 2012. 5.10朝刊 10面】  
       【産経新聞(大阪) 2012. 5.10朝刊  1面】
           【日経産業新聞 2012. 5.10朝刊 17面】 
          【日刊工業新聞 2012. 5.10朝刊 15面】 
    【フジサンケイビジネスアイ 2012. 5.10朝刊  7面】
             【中日新聞 2012. 5.10朝刊 10面】
         【毎日新聞(大阪) 2012. 5.10夕刊  8面】 
          【日本農業新聞 2012. 5.11朝刊 14面】  
         【化学工業日報 2012. 5.11朝刊  9面】“


”B−039.北陸先端科学技術大学院大学は、植物成分でできた軽い樹脂にガラス繊維を組み合わせた新材料を開発した。セ氏300度まで耐え、強度も高機能樹脂並みに高い。植物細胞に含まれる堅い天然分子を応用した。ポリフェノールの一種で、触媒を使って樹脂を合成すると、ガラス繊維となじむ性質を見つけた。
         【日経産業新聞 2012. 5.11朝刊 10面】“


”B−044.敷島製パン(株)は、北海道産の強力小麦「ゆめちから」と中力小麦「きたほなみ」で作った道産小麦100%の食パンを、6月1日から販売する。1カ月間の期間限定販売。ほんのりとした甘味と、ふんわりもっちりとした弾力が特徴。「ゆめちから」は農研機構北海道農業研究センターが開発した。 
          【日本農業新聞 2012. 5.15朝刊  9面】“


”B−052.ヤンマー(株)は、産業用無人ヘリコプターを活用し、特殊なモミを田んぼに播いてイネを効率よく育てる「鉄コーティング直播(ちょくは)栽培」の請負事業に乗り出す。鉄コーティング直播栽培は育苗にかかる時間やコストを削減し、田植え作業の労力を不要にする農法として注目されている。種子は1年程度保存でき、作り置きも可能。
           【日刊工業新聞 2012. 5.18朝刊  1面】“


”B−054.岡山大学は、イタイイタイ病の原因物質として知られ、毒性の強い重金属のカドミウムをほとんど吸収しないイネを開発した。根の外皮と中心部のそれぞれの細胞膜に存在する「Nramp5」という遺伝子を破壊したイネをカドミウムで汚染された土壌で育てたところ、ワラや玄米に含まれるカドミウムの量が通常の10分の1以下だった。 
          【日経産業新聞 2012. 5.18朝刊  8面】“






もどる


(c)Copyright 2000 by Food Microscience Network
All rights reserved