MICS NEWS Vol.13 Number 4
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              


”C−064.(株)石川総研は、イノシシやシカなどの肉を低温殺菌処理する調理器を開発した。調理したい肉を真空パックに入れ、58〜63度で湯せんして低温殺菌処理する装置。真空パックの段階で、肉に味付けを加えることで調理の幅も広がり、設定温度を変えれば、さまざまな食感が得られる。 
            【静岡新聞 2012. 6.21朝刊 24面】“

”C−078.水産総合研究センターは、海底に堆積したがれきを効率よく集積・回収する「タオル網」を開発した。1枚のタオルのような形状で、集めたがれきが網に絡みにくいのが特徴。タオル網は、集めたがれきが網に絡まないようにするため、大型クラゲの破砕に使われる網を参考にして開発したもの。 
          【化学工業日報 2012. 6.26朝刊 10面】 
          【日刊工業新聞 2012. 6.28朝刊  2面】“

”C−079.(株)インプランタイノベーションズは、農研機構花き研究所、理化学研究所と共同で、閉鎖系施設を利用し遺伝子組み換え花きの商業栽培を開始する。遺伝子組み換え植物では国内企業で初めてとなる農林水産大臣の確認を受け、その手続きが終了した。組み換え体は農研機構花き研究所が開発した。
           【化学工業日報 2012. 6.26朝刊  5面】“

”D−003.木工品製造の夢咲花は、奈良県森林技術センターと連携し、吉野杉の強化合板を使った木製ボールペンと、シャープペンを開発した。木の温もりが感じられ、汚れにくいのが特徴。同センターが住宅などの接合部材として開発した吉野杉の強化合板(スギ強化LVL)を夢咲花へ提供した。
             【奈良新聞 2012. 6.28朝刊  3面】“

”D−005.群馬県繊維工業試験場などは、独自の繊維製造加工技術を活用した農業用防虫ネットを開発した。コナジラミなど微小害虫に対する防虫効果が高いと同時に、通気性や透光性にも優れている。開発したネットは、極めて糸が細く薄いメッシュで、軽さや透光性のメリットを有しているほか、タテ糸とヨコ糸が作る布目がずれにくい。 
          【化学工業日報 2012. 6.29朝刊  4面】“

”D−011.農研機構中央農業総合研究センターは、京都府農林水産技術センターと共同で、酒造掛け米用水稲品種「京の輝き」を開発した。現在、掛け米に使われている食用品種より多収で大粒。たんぱく質含有率が低く、味、香りの良い酒に仕上がる。
   【日本農業新聞 2012. 7. 3朝刊 14面】 

”D−023.農研機構北海道農業研究センターは、カメラで作物を撮影しながら生育を測定する装置を開発した。トラクターに取り付け、位置情報と合わせて作物の生育度合いを瞬時に数値化する。生育状況の把握で、作業適期や出荷見通しが立てやすくなるとみて、各作業支援システムとの連動も目指す。 
          【日本農業新聞 2012. 7.10朝刊 14面】“

”D−024.(株)オードレマンは、洗い流さないパック「オードレマンシフォンアミノパック」を発売した。独自開発した保湿成分「シルク・フィブロイン」のアミノ酸が、皮膚細胞の活性化をサポートし、角質を整え、肌荒れを防ぎ、肌をなめらかにする。同社は農業生物資源研究所と共同で、この成分について皮膚細胞生育促進性を有する乳化剤および、その製造方法で特許を取得している。 
           【化学工業日報 2012. 7.10朝刊  5面】“

”D−033.中野BC(株)は、岐阜県生物工学研究所、農研機構食品総合研究所と共同で、摘果し捨てていた柿を粉末加工した「パーシモンパウダ−」を商品化した。今回商品化した粉末は渋味を取り除き、無味無臭で茶褐色。きな粉に似ている。試験摂取で血中の悪玉コレステロールが減る効果を確かめており、菓子などへの利用を勧めている。
           【日本農業新聞 2012. 7.12朝刊 13面】“

”D−038.富山県入善町の手塚園芸は、緑色の花を咲かせるニチニチソウの品種登録を農林水産省へ申請した。葉に含まれる葉緑体が花びらにも現れた突然変異種で、花が緑色のニチニチソウの登録申請は国内初。今回の突然変異は、葉が花に進化する前の姿に近くなった可能性が高い。
            【北日本新聞 2012. 7.11朝刊  1面】“

”D−039.長野県畜産試験場は、乳牛の人工授精のタイミングを把握するため、牛に取り付ける無線機能付きの歩数計を開発した。開発した機器は信州大学が考案。雌牛は発情すると運動量が増えることから、歩数計を使って発情が始まる時期を捉えて人工授精を行い、牛乳の安定生産に不可欠な定期的な出産につなげる。
        【信濃毎日新聞 2012. 7.13朝刊  6面】“

”D−043.尾花沢市、JAみちのく村山、山形食品(株)は、共同で、規格外の尾花沢産スイカを使ったゼリー飲料とサイダーを開発した。ともに果汁が40〜50%で、スイカ本来の味が楽しめる。ゼリー飲料は果汁50%を使用し、スイカの風味が残る。サイダーは果汁40%に炭酸飲料を加え、爽やかな飲み口になっている。
    【山形新聞 2012. 7.14朝刊  9面】“







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