MICS NEWS Vol.13 Number 5

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             


”D−053.(財)にいがた産業創造機構(NICO)は、長岡技科大学や長岡市などの企業5社と共同で、食品などに最大4000気圧の高い圧力をかける装置の試作機を開発した。食品の殺菌には1000気圧以上の高圧力を使う。加熱処理と似ているが風味や栄養素を損なわないのが特長。
              【新潟日報 2012. 7.19朝刊  6面】“


”D−062.NPO法人「地域生物資源研究所」は、養鰻池の水を使った水槽で、浜名湖特産の高級食材として知られるカニ「ドウマン」(ノコギリガザミ)の稚ガニの種苗生産に成功した。半年ほどで食用に適する20センチほどのサイズに成長する。数が少なく幻のカニと言われるドウマンの養殖のノウハウ確立に期待がかかる。
        【静岡新聞 2012. 7.23夕刊  3面】“


”E−007.自然科学研究機構生理学研究所は、生きたマウスの体内で様々な細胞の機能を調べる技術を開発した。光に反応する遺伝子を組み込み、特定の細胞だけの機能を観察できる。脳の神経細胞を動かし、行動との因果関係などを直接解明できるようになる。
【日経産業新聞 2012. 7.30朝刊 11面】“


”E−009.農研機構東北農業研究センターは、耐湿性がある寒冷地向けの牧草として育成した「東北1号」について、栄養価が高くて収量が最も多くなる刈り取り体系を明らかにした。年3回の収穫で、1番草は出穂始めに刈り取ることが大切とした。「東北1号」はライグラス類とフェスク類を掛け合わせたフェストロリウムの新品種。3〜5年の短年生。 
          【化学工業日報 2012. 7.31朝刊  5面】 
          【日本農業新聞 2012. 8. 1朝刊 14面】
           【農業共済新聞 2012. 8. 1    9面】 


”E−021.東京農工大学や農研機構近畿中国四国農業研究センターなどは、DNAを分析することで、農作物の根などに被害を与える土壌中の線虫の密度を高い精度で迅速に把握できる手法を開発した。収穫時の被害の程度を予測し防除が必要かどうか判断できるようになるため、薬剤散布の削減につながる。
           【日本農業新聞 2012. 8. 4朝刊  1面】“


”E−022.パナソニック(株)は、自然の植物とほぼ同じ効率で光合成ができる、人工光合成の新技術を開発した。太陽光のエネルギーと水を使って二酸化炭素を吸収し、有機物をつくり出すもので、人工光合成の効率は世界最高。今回、生成した有機物は、防腐剤や抗菌剤などの化学原料として利用される「ギ酸」。 
            【茨城新聞 2012. 8. 4朝刊  6面】“


”E−033.農研機構野菜茶業研究所は、独自の有機質肥料を活用した養液栽培技術の普及に着手した。従来、有機質肥料を養液栽培に利用することは不可能とされてきたが、微生物を活用した栽培技術を開発し、これを可能とした。施設園芸や植物工場における作物収量の向上を実現する技術として普及が期待される。 
          【化学工業日報 2012. 8.10朝刊  4面】“


”E−038.農林水産省は、牛に下痢を引き起こす細菌性の慢性伝染病であるヨーネ病の検査方法について、従来のエライザ法から、より精度の高い菌遺伝子検査法(リアルタイムPCR法)へ全国で一斉に切り替えるよう求める提言をまとめた。同PCR法は、遺伝子を検出する手法のPCR法を発展させたもの。 
           【日本農業新聞 2012. 8.14朝刊 14面】“





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