MICS NEWS Vol.13 Number 6
  
           2.食の安全
             

”E−059.日本モンサント(株)は、8月20日、茨城県河内町の同社研究農場で遺伝子組み換え作物の検討会を開催した。除草剤の耐性遺伝子を持つ大豆と、害虫に抵抗性のある飼料用トウモロコシの組み換え品種を紹介した。
           【日本農業新聞 2012. 8.21朝刊 14面】“


”E−069.米化学大手デュポンの種子開発子会社パイオニア・ハイブレッド・インターナショナルは、動脈硬化の予防につながる「オレイン酸」を通常の3倍含む油が取れる大豆を日本市場に投入する。遺伝子組み換え技術で大豆品種を開発、日本政府の安全性試験に合格した。 
          【日経産業新聞 2012. 8.23朝刊  1面】“


”F−012.産業技術総合研究所は、農研機構食品総合研究所と共同で、放射性セシウムを含む玄米の認証標準物質を開発した。放射能の検査機関における測定の妥当性確認に用いることができ、放射能測定の信頼性向上への貢献が期待される。認証標準物質は、8月31日から委託業者を通じ頒布を開始する。
           【化学工業日報 2012. 8.31朝刊  5面】 
          【日経産業新聞 2012. 8.31朝刊  9面】  
         【日本経済新聞 2012. 8.31朝刊 38面】   
        【日本農業新聞 2012. 9. 3朝刊 12面】  


”F−036.静岡県農林技術研究所森林・林業研究センターは、顔料のプルシアンブルーで濃度0.1%の溶液を作り、ほだ木を漬けると、シイタケに移行する放射性セシウムが減ることを試験で確かめた。漬けた後に発生したシイタケの放射性セシウム濃度は、漬ける前より5割ほど低減した。
           【日本農業新聞 2012. 9. 9朝刊  1面】“


”F−037.北海道は、9月8日に札幌市中央区の道庁別館で、世界で栽培面積が増えている遺伝子組み換え(GM)作物への理解を深めてもらおうとGM作物・食品に関するシンポジウムを開催した。農業生物資源研究所は、パネリストとして、GM作物の栽培国が米国やアルゼンチンなど現在29カ国に及び、作付面積も年々増えていることを紹介した。  
          【北海道新聞 2012. 9. 9朝刊 11面】“


”F−040.タキイ種苗(株)は、野菜の長持ちする保存方法を研究し、データをまとめた。トマトなど好まれる24野菜を選び出し、非常時に役立つ対応策を示した。災害に備え食物確保のための知識として利用を促す。災害時には少なくとも3日分の食料確保が必要とされ、活用頻度の高い野菜を長持ちさせることが重要だとして取りまとめた。
           【化学工業日報 2012. 9.10朝刊  5面】“


”F−062.農研機構中央農業総合研究センター、新潟大学、理化学研究所は、共同で、温暖化に伴う高温でコメの品質低下を起こす遺伝子を突き止めた。α−アミラーゼという酵素の遺伝子が活発に働くと、米粒の中のデンプンが分解され、白く濁り、品質が悪くなる。品種改良技術を使って、α−アミラーゼ遺伝子の働きを抑えることに成功すれば、高温でも米粒が白濁しない新品種の開発が可能になる。 
     【日経産業新聞 2012. 9.21朝刊 10面】
           【日本農業新聞 2012. 9.21朝刊  1面】 
            【茨城新聞 2012. 9.21朝刊 19面】  


”F−067.福島県林業研究センターは、放射性物質が付着したシイタケのほだ木の除染で、水で高圧洗浄した後にリン酸水素二カリウム(リン酸カリ)溶液に漬け、流水で洗い流すと、表面の線量を7割以上減らせることを確認した。栽培法と組み合わせ、きのこへの影響を抑える技術の確立を目指す。 
          【日本農業新聞 2012. 9.21朝刊 14面】“





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