MICS NEWS Vol.13 Number 6
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              


”E−065.NEC(株)は、高い抗菌作用を持つ植物由来のバイオ樹脂を開発した。デンプンの糖などを原料とするポリ乳酸を主体に開発を進めてきたバイオ樹脂「ニューサイクル」を改良した。今回開発したバイオ樹脂はポリ乳酸の配合比率を高く保ちつつ、添加剤の工夫も寄与して抗菌性が高まった。 
          【日経産業新聞 2012. 8.21朝刊  2面】“


”E−073.茨城県内の農業法人など11社は、農産物の生産から加工、販売までを一貫して手がける6次産業化の推進に向けて共同出資会社「ELF(エルフ)」を設立した。第1弾として茨城県つくば市に来春開業する大型商業施設「イオンモールつくば」に農産物直売所とレストランを出す。
      【日本経済新聞(北関東) 2012. 8.24朝刊 33面】“


”E−078.農研機構花き研究所は、花が消費者の日常生活にもっと寄り添えるようにと、品種改良や品質保持技術の開発に力を注いでいる。これまでも厳しい選別をくぐり抜けた新種が、いくつも研究所を巣立った。2年前に開発されたカーネーションの「花恋(かれん)ルージュ」はその一つ。新種の開発で、商品として出荷できる確立が高まり、「母の日」の安定供給が期待される。
     【フジサンケイビジネスアイ 2012. 8.27朝刊 16面】“


”F−007.川場村農産加工(株)と群馬県農業技術センターは、ブルーベリー酢の製造技術を開発、商品化した。ブルーベリー酢は、川場村産ブルーベリーに酵母を加えてもろみを作り、酢酸菌によって1〜2カ月かけてゆっくりと発酵させる伝統的な製法で製造。ブルーベリーのすっきりとした味わいと濃い紫色に仕上げた。 
        【上毛新聞 2012. 8.28朝刊  7面】“


”F−022.農研機構野菜茶業研究所とお茶の水女子大学は、ダイコンの加工で問題となる黄変やたくあん臭(硫黄臭)を生じない育種素材となる「だいこん中間母本農5号」を育成した。黄変やたくあん臭などの品質低下は、ダイコンに含まれる4MTB−GSLの科学的変化による。だいこん中間母本農5号は、4MTB−GSLを全く含まず、黄変やたくあん臭を生じない。 
          【日本農業新聞 2012. 9. 5朝刊 16面】  


”F−026.昭和電工(株)は、原料の半分が植物由来で、使用後に水と炭酸ガスになる生分解性の樹脂を開発した。既存の生分解性樹脂「ビオノーレ」の植物原料版を開発した。生分解性樹脂「ビオノーレ」の主原料の1つである「コハク酸」を植物由来のグレードに切り替えて生産することに成功した。
           【日経産業新聞 2012. 9. 4朝刊 14面】“


”F−029.農業生産法人はごろも牧場は、ヤギ乳を原料に沖縄県産パッションフルーツ果汁を加えた「やぎヨーグルト」を開発した。ヤギ乳は消化吸収性が高いほか、乳アレルギーの人でも7割が飲用可能といわれるほど低アレルゲンで、乳製品でおなかをこわしやすくする乳糖の含有量も低い。
           【沖縄タイムス 2012. 9. 6朝刊  7面】“


”F−050.京都大学は、病原体などから身を守る免疫機能がほとんど働かないラットを開発した。遺伝子組み換え技術で、ラットからPrkdcとI12rgという2種類の遺伝子をなくした。ラットはマウスよりも体が約10倍大きく、血液の採取なども簡単で移植実験に使いやすく、研究を進めるのに有利。 
          【日経産業新聞 2012. 9.14朝刊 10面】“


”F−063.奈良県森林技術センターは、産業技術総合研究所、京都工芸繊維大学、シヤチハタ(株)と共同で、タケを主成分(含有率80%)としたバイオマスプラスチックを開発した。低温で加熱蒸気処理したタケを砕いた竹粉とプラスチックを混ぜ合わせて成形する。タケを低温炭化することで、疎水性が高まり、通常のプラスチックと変わらないほどの品質や耐久性が確保できた。
             【奈良新聞 2012. 9.19朝刊  3面】“


”F−075.埼玉県川越農林振興センターと(有)野口鍛治店は、共同で、渋皮がむきやすく食味の良い栗「ぽろたん」の鬼皮に傷をつけ、簡単に取り除くことができる専用器具「ぽろたん傷つけ器」を開発、商品化した。「ぽろたん」は、鬼皮に傷を付け加熱することで簡単に渋皮がむける。農研機構果樹研究所が育成し、普及が進む。
   【日本農業新聞 2012. 9.25朝刊 16面】“






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