MICS NEWS Vol.13 Number 7
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              


”G−009.(株)クラブコスメチックスは、奈良県明日香村や奈良県農業総合センター、医薬品原料卸会社と共同で、「大和トウキ」など奈良県産の生薬原料を配合した美容液「ならこすめ」を開発した。高い保湿力があり、一本で化粧水、美容液、乳液の役割を果たす。原料は大和トウキやジオウのほか、柿の葉の粉末など五つ。
      【奈良新聞 2012. 9.29朝刊  3面】“


”G−011.理化学研究所とJFC石井農場は、共同で、重イオンビームによる突然変異誘発技術を用いて、2つのサクラ新品種「仁科春果(にしなはるか)」と「仁科小町(にしなこまち)」を作成した。仁科春果は八重咲きで、花の大きさが4.1〜4.2センチ。仁科小町は一重咲きで、花の大きさが1.3〜1.4センチ。
       【化学工業日報 2012.10. 2朝刊  5面】“


”G−012.静岡県内のJA遠州中央管内で、水稲の中晩生品種「にこまる」(農研機構九州沖縄農業研究センター育成)の普及が進んでいる。記録的な猛暑だった2010年の試験栽培で白未熟粒の発生が少なく、高温に強い品種として評価。多収で食味も良い。「ヒノヒカリ」に代わる中晩生の柱となりつつある。 
          【日本農業新聞 2012.10. 3朝刊 14面】“


”G−023.農業生産法人大嶋農場は、カレーの調理に向く品種「華麗米」を使った泡盛を製造、年内にも販売を始める。華麗米は、農研機構中央農業総合研究センターが育成した品種。中生の早に属する細長粒のコメで、表面は粘り気が少なく、調理するとパラパラになる。かむとコメ本来のもちもち感がある。  
           【茨城新聞 2012.10. 5朝刊  8面】“


”G−025.福岡県水産海洋技術センター豊前海研究所は、塩化ビニール製の水道管を使ったアサリ増殖装置を開発した。砂地でしか生きられないとされていたアサリだが、実験では最も良い条件で9割以上の貝が順調に成長。一般的な養殖施設の3倍の速度での成長が確認された。コストも従来の10分の1以下。
            【西日本新聞 2012.10. 6朝刊  1面】“


”G−041.鹿島建設(株)は、東京農工大学、森林総合研究所、(有)ティー・イー・コンサルティングと共同で、国産のスギ材だけを使い、1時間の耐火性能のある木質部材「FRウッド」を開発した。構造を支える中心部分を特殊な薬剤を注入して燃えにくくした層で覆い、加熱しても表面が炭化するだけで済むようにした。
   【日経産業新聞 2012.10.12朝刊 15面】 
          【日刊工業新聞 2012.10.12朝刊 11面】
         【日刊建設産業新聞 2012.10.12朝刊  2面】 
        【日刊建設工業新聞 2012.10.12朝刊  3面】  
         【建設通信新聞 2012.10.12朝刊  3面】  
           【電気新聞 2012.10.12朝刊  5面】“


”G−043.農研機構近畿中国四国農業研究センターは、精麦の白度が高く麦味噌・麦ごはん向けの裸麦新品種「ハルヒメボシ」を育成した。搗精加工しづらい硝子質粒の割合(硝子率)が低く、早生で倒伏に強い「安定的な収量が見込める」優良品種で、硝子率の増加が問題となっている裸麦産地への普及が期待されている。
         【四国新聞 2012.10.13朝刊 20面】
           【食品産業新聞 2012.10.15朝刊 10面】
           【化学工業日報 2012.10.16朝刊  5面】


”G−058.広島駅弁当(株)は、広島県食品工業技術センターと共同で、形や風味を保ったまま食材を軟らかくした弁当を開発した。同センターが技術を持つ凍結含浸法を活用した。食材を凍結、解凍する過程で細胞間に酵素を含ませて軟らかくする。ニンジンは歯茎でつぶせる。約50種類の総菜の硬さを調整し、30種類以上のメニューを計画する。
             【中国新聞 2012.10.20朝刊  9面】“


”G−062.鹿児島くみあい食品(株)は、こしき海洋深層水(株)と連携して、昆布の陸上養殖に成功し、昆布を使った割り干しの桜島大根の漬物を商品化した。1.5トンのタンク5基に海洋深層水を入れ養殖に取り組み、今春、約200キロを収穫した。
 【南日本新聞 2012.10.23朝刊  8面】“


”G−069.奈良県森林技術センターや産業技術総合研究所などは、竹を主成分にした「バイオマスプラスチック」を開発した。特殊な熱処理で竹の性質を変えて合成樹脂と混ぜやすくし、含有量を80%に高めた。手触りや見た目、強度はプラスチックに匹敵する。開発したバイオマスプラスチックは多様な形に成形でき、温度や吸水による変形は少ない。 
          【日本農業新聞 2012.10.28朝刊  1面】“






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