MICS NEWS Vol.13 Number 8

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

”H−002.土と肥料を研究する農家らでつくる全国土の会は、10月25日に石川県加賀市で第24回大会を開催した。東京農業大学は、迅速に土壌診断できる新東京農大式土壌診断システム「マルチ抽出法」と、簡易な堆肥の診断キット「みどりくん」を紹介した。「マルチ抽出法」は、食塩水に養分を抽出して分析する方法。
      【日本農業新聞 2012.10.26朝刊 14面】“


”H−022.三重大学は、農研機構野菜茶業研究所、三重県農業研究所と共同で、トマトの養液栽培でカリウム濃度を高めると、果実中の機能性成分のリコペン含量が増えることを突き止めた。実験では通常の栽培の3倍以上になった。色づきを早める効果もあり、収穫時期の調節に役立つ可能性がある。
           【日本農業新聞 2012.11. 7朝刊 14面】“


”H−024.農研機構食品総合研究所は、蛍光指紋で食品の産地鑑別や成分定量など確実で迅速な測定ができることを明らかにした。試料に励起光を7段階で照射し、その反射する蛍光の強度を10nm間隔(9波長)で検出する。63枚のデータを分析することで、山や谷などあたかも等高線地図のようなパターンが得られる。その物質特有のもので食品の蛍光指紋と名付けた。 
          【食品産業新聞 2012.11. 8朝刊  3面】“


”H−043.(株)IHIと(有)ジーン・アンド・ジーンテクノロジーなどは、培養した藻からバイオ燃料を効率的に採取する実験に成功した。2016年までにジェット機向け重油としての販売を目指す。藻は水中で二酸化炭素を吸収し、光合成を行うことで繁殖し、特定の種では成長すると約50%の油分を含む。食糧問題を起こさない新しい原料として注目されている。 
            【茨城新聞 2012.11.14朝刊  8面】“


”H−046.三重県農業研究所は、イチゴを従来のようにツル分かれでなく、種子から繁殖させる技術にめどをつけた。種子から増やすため親株から感染する炭そ病やダニなどの病害虫被害を半分以下に減らせるほか、植物工場などで大規模生産が可能になる。甘さなどの品質や生育に要する期間も、ほぼ従来と同等。 
          【日刊工業新聞 2012.11.16朝刊  3面】“


”H−048.名古屋大学は、卵子から細胞核を効率的に取り除く器具「マイクロ流体チップ」を開発した。チップに乗せた微細な金属部品を磁石で操作し、卵子を1個ずつつかんで穴を開け、細胞核を含む細胞質を卵子の外に押し出す。1個あたりの作業時間は14秒。従来の手作業による2分程度から大幅に短縮した。クローン動物作成の作業軽減が図れる。 
          【日刊工業新聞 2012.11.16朝刊 26面】“






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