MICS NEWS Vol.13 Number 9
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              


”I−012.富山県農林水産総合技術センターは、独自開発の単葉ネギ「ねぎたん」を拡販する。ねぎたんは通常のネギが長さ60センチ前後なのに対し、40センチ前後とコンパクトサイズで、辛み成分が少なく子どもでも食べやすいのが特徴。単葉性ネギではほかに農研機構野菜茶業研究所が開発した品種「ふゆわらべ」「ゆめわらべ」などがある。
           【日刊工業新聞 2012.11.26朝刊 15面】“


”I−018.静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センターは、医療用実験に適した極小サイズのミニ豚を開発した。同じ遺伝子を持つ生物を作り出す「体細胞クローン技術」を利用し、大人になっても体格が小さく、医療実験向きの均質な豚を誕生させた。このミニ豚の体重は10キロ。実験に取り扱いやすいサイズにした。 
          【静岡新聞 2012.11.27夕刊  3面】“


”I−020.ダイセルポリマー(株)は、木材を原料にしたバイオ樹脂を開発、年内にも販売を始める。木材中のセルロースを使う新製法により、従来の木材原料のバイオ樹脂よりも変形しにくくした。石油系の有機素材を新たに可塑剤として開発。酢酸セルロースとの配合比率も工夫して変形が起きないようにした。 
           【日経産業新聞 2012.11.28朝刊 17面】“


”I−038.京都大学などは、ホウレンソウの難防除害虫であるホウレンソウケナガコナダニの予察資材「コナダニ見張番」を開発した。ハウス内に設置した資材の誘引シートで害虫の発生を容易に確認でき、発生状況に応じて農薬を散布すれば、作物への被害を抑制することができる。 
          【化学工業日報 2012.12. 3朝刊  4面】“


”I−047.ヤンマー(株)は、全地球測位システム(GPS)や無線通信を使った農業機械や建設機械向けの遠隔管理システムを開発した。2013年1月から大型農機に搭載し、順次搭載機種を建機や船舶用エンジンなどに広げていく。システムは農機や建機から位置や稼働状態などの情報がリアルタイムでヤンマー(株)のデータセンターに送られる仕組み。
           【日経産業新聞 2012.12. 6朝刊 15面】“


”I−048.徳島県農林水産総合技術支援センター畜産研究所は、農研機構生研センター、山陽機器(株)と共同で、大きさの異なるロールベールに対応できるロールベールグラブを開発した。試作したグラブでは、直径75〜120センチの範囲のロールを変形させずに把持できる。 
           【日本農業新聞 2012.12. 7朝刊 18面】“


”I−053.農研機構作物研究所は、新品種のゴマを拡販する。同所が作り出した新ゴマは、黒色の「まるえもん」と白色の「まるひめ」、茶色の「ごまぞう」の3品種。新品種はセサミンやリグナンなど機能性成分を強化。ゴマペーストやサプリメント、郷土みやげなど高付加価値の加工商品としての利用を提案していく。
         【日刊工業新聞 2012.12.12朝刊 17面】“


”I−065.筑波大学、農研機構中央農業総合研究センター、(株)明治は、共同で、コメを液体化した食材「ライススラリー」を開発、実用化にめどを付けた。牛乳アレルギーの乳幼児も食べられる。アイスクリームやヨーグルトなどの乳製品代替食を試作。明治(株)が製品化の検討を始めた。 
          【日刊工業新聞 2012.12.17朝刊 19面】“


”J−004.埼玉県農林総合研究センター園芸研究所は、香り付きシクラメン「天女の舞」を開発した。「天女の舞」は埼玉オリジナルの香り付き品種「芳香シクラメン」の4品種目となる。サーモンピンクの花色が特徴でさわやかな高貴な薫りが舞う。既存の3品種にイオンビームを照射し、DNAに突然変異を起こすことで、開発に成功した。
【埼玉新聞 2012.12.29朝刊  1面】“


”J−006.(株)えひめ飲料は、ミカンに多く含まれる機能性成分のβクリプトキサンチン(βCRP)が従来の2倍、果汁100グラム当たり約15ミリグラム含まれる果汁原料を製造する新技術を開発した。遠心分離技術でβCRPを濃縮、含量が多い原料を抽出する方法を開発した。この原料を100%ジュースに加えて商品化した。 
 【日本農業新聞 2012.12.29朝刊 11面】“


”J−008.香川県と香川大学は、共同で、キウイフルーツの5品種を開発した。いずれも従来品種より糖度が高く、小さいのが特徴で、統一名称は「さぬきキウイっこ」。国内に広く自生するシマサルナシとキウイを交配し、甘さや食感の良い5品種を選抜した。糖度は約20度とキウイではトップクラス。小ぶりで一般的なキウイの半分程度。  
           【四国新聞 2012.12.31朝刊 19面】“





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