MICS NEWS Vol.13 Number 11

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             


”K−017.千葉県農林総合研究センターは、イチゴ病害である炭そ病、萎黄病、疫病の感染を診断する新規の方法を開発した。遺伝子増幅法(PCR法)を活用したもので、従来の方法では診断に2週間〜1カ月程度を要するのに対し、新たな診断法は、所要時間を数日単位と大幅に短縮した。
           【化学工業日報 2013. 2. 5朝刊  3面】“


”K−021.長野県農業試験場は、コメの品質を低下させる「斑点米」の原因となるカメムシの発生を、発光ダイオード(LED)を利用して予測する装置を新たに考案した。カメムシが特定の波長の光に集まる習性に着目。LEDからその波長の光を出してわなに誘い込んで捕まえ、発生状況を的確に把握する。 
          【信濃毎日新聞 2013. 2. 6朝刊  6面】“


”K−032.千葉県農林総合研究センターは、シクラメンなど花きに被害を与えるアザミウマ類やコナジラミ類といった微小害虫に対して、園芸施設へのネット展張により被害を大幅に抑制できることを確認した。ネット展張下で栽培したシクラメンのアザミウマ被害は、無展張の場合に比べ最大で約9割抑制された。
            【化学工業日報 2013. 2.14朝刊  4面】“


”K−046.岡山県農林水産総合センター生物科学研究所など8研究機関の共同チームは、病害抵抗性のある作物を作出する新技術を開発した。研究モデル植物シロイヌナズナから病害抵抗性を示すRPS4とRRS1の2つの遺伝子を見つけ、これらをトマト、ナタネ、コマツナ、キュウリそれぞれの植物に導入し、青枯病、斑葉細菌病、炭そ病に耐性のある作物を開発した。 
          【化学工業日報 2013. 2.22朝刊  5面】 
          【日本農業新聞 2013. 2.22朝刊 14面】 


”K−048.農研機構生研センターは、ナガイモの種イモ切断作業を自動化し、慣行作業の2倍以上となる2〜2.5トン/日の作業能率を実現する技術を確立、試作機を開発した。試作機は、簡易センサーと形状推定モデルを用いて、残片が出ないよう最適サイズに切り分ける位置を自動で決定し、1本まるごとを複数切片に同時切断する。【化学工業日報 2013. 2.21朝刊  4面】“
”L−008.富山県水産研究所は、富山港でのマコンブの養殖に成功した。湾内は夏場の海水温が高いため、コンブ養殖には不向きとされてきたが、低温の海洋深層水で育てた種苗を冬場の海に入れることで課題を克服した。試験栽培を重ねた結果、11月下旬から2月下旬が、養殖に適した期間であることを突き止めた。
          【北日本新聞 2013. 2.28朝刊 38面】“






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