MICS NEWS Vol.13 Number 11
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              


”K−020.北海道立総合研究機構林産試験場は、アンモニアガスを吸わせた木粉が育苗培土に利用できることを確認した。木質に窒素を加え、有害物質を流出させることで、既存の培土と比べ遜色なく育苗できる。処理した木粉を利用した培土で、花のセル成型苗や野菜のポット苗を試験栽培したところ、市販の培土と同程度に育苗できた。
 【日本農業新聞 2013. 2. 6朝刊 14面】“


”K−029.農研機構作物研究所は、酷暑の品質障害に強く、より甘い干し芋用のサツマイモ新品種「ほしこがね」を開発した。干し芋に加工したときの外観は黄色みを帯びたあめ色で美しいのが特徴。干し芋の原料として現在約9割のタマユタカに代わる主力品種となる可能性がある。茨城県産の干し芋は全国の9割を占める特産品で、消費拡大にも期待がかかる。
             【茨城新聞 2013. 2.14朝刊 20面】 
          【日本農業新聞 2013. 2.14朝刊 20面】  


”K−031.農研機構生研センターは、トラクターの後輪タイヤに付いた泥を機械的に落とす装置を開発した。作業機を装着したままトラクターに常時設置し、運転席からレバーで操作することができる。トラクターが移動する際に土で路面を汚すことを抑え、清掃作業の軽減や土壌病害虫の拡散防止への効果が期待できる。 
        【日本農業新聞 2013. 2.13朝刊 14面】“


”K−033.広島県立総合技術研究所食品工業技術センターは、高原安瀬平乳業(有)と共同で、広島市でユズの果汁を直接混ぜた生乳のヨーグルトを商品化した。同センターが果汁の量や温度を調整し生乳のたんぱく質を固めずに混ぜる技術を開発。後味に残るユズの香りと、乳酸菌が通常のヨーグルトの約10倍入っているのが特徴。
   【日本農業新聞 2013. 2.14朝刊  9面】“


”K−044.浜田市雇用構造改善協議会と石央森林組合は、林地残材を炭化した粉炭と乗馬施設から出る馬ふんを交ぜ合わせ、土壌改良材「粉炭馬力」を開発、商品化した。粉炭は酸性の土壌を中和する作用を持ち、病害予防の効果もあるとされる。馬ふんは鶏ふんや牛ふんに比べ、窒素、リン酸、カリウムをバランス良く含み、土壌改良材だけでなく、肥料の機能も併せ持つ。 
          【山陰中央新報 2013. 2.19朝刊 22面】“


”K−045.JA全農と農研機構東北農業研究センター、丸種(株)は、加熱調理用トマト「すずこま」の種子を丸種(株)が3月下旬から販売する。「すずこま」は全農と東北農業研究センターが共同で育成。果実は40グラム前後の長卵形で、濃赤色の極早生品種。煮崩れしにくく、加熱調理に適している。リコペンを多く含み、糖度は低めで、酸味の効いた食味が特徴。
 【日本農業新聞 2013. 2.20朝刊 14面】“


”L−012.長野県野菜花き試験場は、培地の温度が通常より高くなった場合でも生育障害が起きにくいエノキタケの新品種「長菌17号」を開発した。栽培に適した20度前後の環境で長菌17号を用いると、収穫までの日数は従来品種より3日半短く、収量は20グラム増えた。  
         【信濃毎日新聞 2013. 3. 2朝刊  6面】“






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