MICS NEWS Vol.13 Number 12

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             


”L−016.愛媛大学は、プラスチック原料の代替品として期待される化合物を植物から安価に作る手法を開発した。トウモロコシなどから取り出したブドウ糖をもとに金属触媒などを使って作る。水溶液中で加熱する簡単な工程なので、製造コストを従来の3分の1以下にできる見通し。開発したのは「ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)」を植物中のブドウ糖から作り出す技術。
           【日経産業新聞 2013. 3. 4朝刊 10面】“


”L−022.岩手県農業研究センター畜産研究所は、岩手県産飼料100%で日本短角種を肥育する技術を開発した。給与するのは、大豆を茎葉ごとサイレージ化する発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ=WCS)で、農研機構東北農業研究センターが提供している。たんぱく源を従来のふすまとする牛に比べ、日増体重、枝肉成績は同等だった。
           【日本農業新聞 2013. 3. 6朝刊 16面】“


”L−025.東京都農林総合研究センターは、3月8日に研究成果発表会を開催し、東京都で生産が盛んなペチュニアの栽培で、日没時昇温処理技術を活用すれば、燃料費が3割減らせることを明らかにした。日没時昇温処理技術は、日が落ちてから短時間、通常よりも高めに加温をし、その後に低い温度で管理をする省エネ技術。
      【日本農業新聞 2013. 3. 9朝刊 13面】“


”L−026.日本バイリーン(株)は、産業技術総合研究所、福島県農業総合センターと共同で、水中における放射性セシウムの濃度を効率的に測定できるモニタリングシステムを開発した。測定時間は30分から1時間程度。放射線量(定量下限)は1リットル当たり0.01ベクレルまで測定可能。
           【日刊工業新聞 2013. 3.11朝刊 11面】“


”L−027.農業環境技術研究所と農研機構東北農業研究センターは、気温などの環境が異なる岩手県雫石町と茨城県つくばみらい市で、二酸化炭素濃度を現在より約50%高めた水田でイネを栽培した実験結果をまとめた。これまで二酸化炭素濃度が高くなると収穫量が増えると考えられていたが、高温では予想より少なくなることがわかった。 
          【日経産業新聞 2013. 3. 8朝刊 10面】
           【日本農業新聞 2013. 3. 8朝刊 16面】 
          【日本経済新聞 2013. 3. 8夕刊 14面】 
          【化学工業日報 2013. 3.11朝刊  5面】 
          【日刊工業新聞 2013. 3.11朝刊 15面】  


”L−032.農研機構果樹研究所は、渋皮がむけにくいニホングリの品種が実は、渋皮がむけやすい遺伝子を持っていたことを突き止め、渋皮のむけやすさを判定するDNAマーカーを開発した。クリは種子をまいてから3年以上育てないと実を収穫することはできないが、マーカーを使えば、種子をまく前に渋皮がむけやすいか否かを判定でき、育成期間の短縮などにつながる。 
          【日経産業新聞 2013. 3.15朝刊  9面】 
          【日本農業新聞 2013. 3.15朝刊 16面】  


”L−037.農研機構生研センターは、ナガイモを高速で自動的に切断して種芋を生産する装置を開発した。あらかじめ設定しておいた種芋の規格に合わせて、センサーでナガイモの形状を認識して1本を約15秒で切断処理する。種芋の処理は手作業に頼っているが、機械化で生産コストの低減につながる。 
          【日本農業新聞 2013. 3.15朝刊 16面】“


”L−042.福岡県工業技術センター機械電子研究所は、常温乾燥技術を確立した。九州工業大学と共同研究を続けてきたマイクロ波常温乾燥装置を利用する。低温・短時間加工のため形状が崩れない、色や香りが残るなどの特徴がある。(株)旭精機に技術移転し、共同で量産化に取り組み、福岡産ナマコをブランド化する。 
      【日刊工業新聞 2013. 3.18朝刊 28面】“


”L−044.九州大学は、緑茶に多く含まれるカテキンが体内でどのように分布するのか目で確認できる技術を開発した。カテキンをイオンにする液体を見つけ、たんぱく質の重さ別の分布を画像にする質量分析イメージング技術を使えるようにした。機能性食品の成分が体内でどんな挙動をするのかがわかり、機能の評価や解明などに役立つ。 
          【日経産業新聞 2013. 3.15朝刊  9面】“


”L−047.千葉県農林総合研究センターは、梨みつ症の発生難易度を検定する方法を開発した。ジベレリン塗布剤を満開後40日に果梗(かこう)部に処理すると「豊水」や「ゴールド二十世紀」で発生しやすい木を判別できる。収穫調製作業の効率化や改植の判断に活用できる。 
          【日本農業新聞 2013. 3.19朝刊 18面】“






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