MICS NEWS Vol.14 Number 1
  
           2.食の安全
             

”L−049.農研機構花き研究所は、切り花の主要30品目で開花後の花の日持ちを長くする品質管理マニュアルを作成した。殺菌剤と糖を含んだ後処理剤や植物ホルモンの利用など、日持ち技術の効果を品目ごとに実証。常温では全品目で5日間以上、高温下では16品目で5日間の日持ち効果を確認した。
           【日本農業新聞 2013. 3.20朝刊 18面】
           【化学工業日報 2013. 3.26朝刊  4面】
           【日刊工業新聞 2013. 3.26朝刊 14面】


”L−055.青森県立八戸水産高校は、青森県特産の天然ヒラメを疑似冬眠させ、水のない状態で輸送する方法を考案した。本来冬眠しないヒラメがある特定の水温で冬眠状態に入り、さらに低温の海水に数時間入れておくと目を覚まさずに最長52時間生存することを確認した。魚の鮮度やうま味を落とさず、輸送費も抑えられる。 
     【日経MJ 2013. 3.25朝刊 14面】“


”L−060.農研機構生研センターは、長距離輸送が難しい大きな果実や果肉が軟らかいイチゴ向けに、鮮度保持期間を大幅に延長できる個別包装容器の実用化にめどをつけた。果柄部を固定し、果実表面が容器に触れない仕組み。輸送中の擦れによる果実の傷みを軽減する他、乾燥を防ぎ、品質低下を抑える。
           【日本農業新聞 2013. 3.27朝刊 16面】“


”A−004.農研機構東北農業研究センターは、岩手県産業技術センター野菜研究所と共同で、収穫後のニンニクを長期間品質保持する最適な管理方法を解明した。品質管理の上で重要な乾燥、貯蔵、出庫後の発根・萌芽(ほうが)抑制の3工程のマニュアルを公表し、高品質国産・県産ニンニクの周年安定供給を支援する。
           【東奥日報 2013. 3.28朝刊  4面】“


”A−010.東北緑化環境保全(株)は、宮城県と共同で、生きた牛の放射線量を測定し、肉中に含まれる放射性セシウム濃度を推定する技術を全国に先駆けて確立した。食肉処理前に汚染の有無がわかるため、出荷の可否を早期に判断できる。規制値を超える牛が見つかった場合でも、濃度が下がるまで飼育し直すことが可能になる。
      【電気新聞 2013. 4. 3朝刊 11面】“


”A−018.農林水産省は、大豆の放射性セシウムの吸収を抑えるには、生育初期から土壌の交換性カリ(植物が吸収できるカリウム)含量を高めることが重要だということを明らかにした。速効性のある硫酸カリを元肥で施し、同含量を土100グラム当たり25ミリグラムに調整する。 
           【日本農業新聞 2013. 4. 5朝刊 14面】“


”A−045.タキイ種苗(株)は、農研機構東北農業研究センターと共同で、ホウレンソウの「寒締め栽培」を行うことで、ルテインなど健康機能成分が増加する新知見を見出した。栽培後、抗酸化能が高まることもわかった。同栽培法は、東北農研が開発した技術で、冬場の寒さに耐えるためにホウレンソウやコマツナの葉に糖などを蓄える性質を利用し栽培する。
           【化学工業日報 2013. 4.16朝刊  5面】
           【日本農業新聞 2013. 4.17朝刊 14面】“





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