MICS NEWS Vol.14 Number 6
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”F−004.静岡県茶業研究センターは、香りに特化した「静岡型発酵茶」の製法を開発した。緑茶のうま味を残しながら、上品な甘い香りを引き出すことに成功した。収穫10日前に茶園に遮光シートをかぶせ、収穫した生葉は低温状態で12時間置く。煎茶のように蒸さずに釜でいって製造する。
             【静岡新聞 2013. 8.19朝刊  1面】“


”F−026.NECソフト(株)、農研機構花き研究所などは共同で、園芸植物のトレニアに蛍光たんぱく質の遺伝子を組み込んで「光る花」を開発した。海にすむプランクトンのDNAから見つけた蛍光たんぱく質に着目。このたんぱく質を作る遺伝子を組み換え技術でトレニアに導入した。紫外線を当てると白いトレニアの花が黄緑色に光った。 
          【日経産業新聞 2013. 9. 6朝刊 10面】
           【化学工業日報 2013. 9. 6朝刊  3面】
             【富山新聞 2013. 9. 6朝刊  9面】 
            【北国新聞 2013. 9. 6朝刊 11面】 
           【北海道新聞 2013. 9. 6朝刊 13面】“


”F−032.農研機構農村工学研究所は(株)北陸精機と共同で、勾配のゆるやかな水路でも発電できる開放型水力利用装置を開発した。水車に付けられたカバーの開度を調節することで水路の水があふれない範囲で水車上流と下流との水位差を大きくし、発電が可能な流水エネルギーを作り出す。 
          【日刊工業新聞 2013. 9.11朝刊 12面】 
          【化学工業日報 2013. 9.17朝刊  4面】 


”F−033.農研機構農村工学研究所と田中水力(株)は共同で、用水路の水流だけで駆動し、最大で高さ2.5メートル揚水できる「同軸メカニカルポンプ」を開発した。駆動には電気やガソリンを使わないため、環境への負荷が小さく、従来の揚水ポンプに比べ維持管理費が軽減できる。ポンプに水が通ると内部の羽が回転し、上部の管に水を送る仕組み。
           【日本農業新聞 2013. 9.17朝刊 14面】 
          【化学工業日報 2013. 9.17朝刊  4面】 


”F−038.新産業創造研究機構(NIRO)神戸ロボット研究所は明興産業(株)、(株)システムワットなどと共同で、山間部の棚田や段畑の間にある急傾斜地の草を刈るロボットを開発した。開発したのは「畦畔(けいはん)除草ロボット」。遠隔操作で、斜度45度以下の急斜面の草を人力の2倍の能率で刈ることができる。
        【神戸新聞 2013. 9.12朝刊 10面】“


”F−046.九州大学とベテラン猟師は共同で、農作物を食い荒らすイノシシなどの野生動物を効果的に捕獲しようと、スマートフォンの遠隔操作で扉を閉じることができる箱わなを開発した。新型の箱わなは縦横2メートル、高さ1.5メートル。イノシシがわなに入るとセンサーが感知し、登録しているスマホにメールで知らせる。
   【西日本新聞 2013. 9.18朝刊  1面】“


”F−050.(株)野川ファームは山形県農業総合研究センターと共同で、飼料用米を蒸して発酵させたオリジナルの飼料「ふっくらライス」を製造し、山形県内を中心に販売している。山形県内産飼料用米の玄米を蒸して糊化(こか)度を高めてから袋詰めし、乳酸発酵させる。蒸した飼料用米は、人が食べるご飯に近い状態で、消化吸収が良い。 
          【日本農業新聞 2013. 9.19朝刊 16面】“


”G−034.エステー(株)は森林総合研究所と共同で、トドマツの枝葉に含まれる排ガス浄化成分を使った空気浄化剤を開発した。トドマツの枝葉からとれる精油が、排ガス中にあって呼吸器系の疾患につながる二酸化窒素を浄化することを突き止め、浄化成分を効率的に取り出す技術にめどを付けた。
           【日経産業新聞 2013.10. 3朝刊 14面】“


”G−039.香川大学は近藤電子(株)、宮崎みどり製薬(株)と共同で、鶏を吸血するワクモなどダニ類を捕殺する静電型害虫集積装置を開発した。ワクモを効率良く捕殺することで、貧血による産卵率の低下やワクモ付着による汚卵の発生が防げる。ダニ類が帯電する素材に集まる特性を利用した。薬剤を使わず簡単に帯電できるので、使いやすいのが特徴。
           【日本農業新聞 2013.10. 4朝刊 14面】“


”G−042.九州大学は、サケの白子から取り出したDNAを原料に、高分子フィルムを作製する技術を開発した。添加する水の量を調整すれば、フィルムの軟らかさを簡単に変えられる。薬剤を染み込ませたばんそうこうなどの医療用材料や、特定の方向の光の波だけを通す光学デバイスなどへの応用を見込む。
             【日経産業新聞 2013.10. 8朝刊 14面】“


”G−057.農研機構は、多収タイプのパン用小麦新品種「せときらら」を育成した。従来のパン用品種であるニシノカオリより収穫量が約4割多い。また別品種のミナミノカオリに比べて赤かび病に強く栽培がしやすい。パン用に適しており、ふっくらと仕上がる。温暖地向けの奨励品種として、今秋に山口県でニシノカオリに替えて栽培を始める。
           【日刊工業新聞 2013.10.14朝刊 13面】       


”G−058.静岡大学は、植物の耐暑性や耐乾燥性を向上させる新規の植物ストレス耐性剤を開発した。植物の抽出物を原料とするもので、希釈液を水稲、果菜類、葉菜類に葉面散布もしくは灌中散布すると、高温下でも作物がしおれることなく成長を促進し、収量の増加や品質の向上が期待できる。 
          【化学工業日報 2013.10.11朝刊  4面】“


”G−059.(株)サカタのタネは、中早生の黄色と白色のコントラストのあるスイートコーンの新品種「しあわせコーン」を開発した。従来品種に比べ、甘味が強く、糖度が長持ちする特徴がある。先端不稔(コーン先端に稔実粒が入らない状態)が極めて少なく、秀品率が高い。 
          【化学工業日報 2013.10.11朝刊  5面】“


”G−062.森林総合研究所は京都府、地元猟友会と共同で、森林内の鹿を捕獲するわな「森林用ドロップネット」を開発した。市販のサッカー用ゴールネットを利用。支柱などが必要な農地用と比べて持ち運びも簡単で低コストで済む。カメラで監視しながら遠隔操作でわなを作動させる。雌鹿に狙いを定めて捕獲する。 
        【日本農業新聞 2013.10.13朝刊  1面】“


”G−063.イオン(株)は、10月16日から全国の総合スーパー約270店で、バラなど切り花の鮮度を保証するサービスを始める。購入日を含め5日以内に枯れた場合、無料で交換したり、返金したりする。農研機構と連携して産地から売り場まで、低温や衛生を管理する方法を導入する。全国で花の保証サービスを提供する取り組みは初めて。 
          【日本経済新聞 2013.10.13朝刊  7面】 
          【日経MJ新聞 2013.10.16朝刊  5面】“






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