MICS NEWS Vol.14 Number 8

         3.技術・装置等の開発 … 生産技術、分析、医療・医薬 etc.

             

”H−041.理化学研究所と千葉大学は共同で、植物の細胞の大きさを制御して葉を大きくしたり小さくしたりする実験に成功した。作物の増産やバイオマスエネルギー生産への応用が期待される。細胞内の物質を輸送する速度を人為的に変化させた。
      【日本経済新聞 2013.11.12朝刊 17面】  
         【日刊工業新聞 2013.11.12朝刊 19面】“


”H−044.筑波大学は、イネの細胞壁に改変技術を用いて、セルロース量の多いイネの作出に成功した。セルロースは、糖への分解が容易でバイオエタノール生産の原料になる。可食部分にあたるコメ粒には影響がないため、収穫後の稲わらから糖化原料を効率よく生産する技術への進展が予想される。  
         【化学工業日報 2013.11.12朝刊  7面】“


”H−045.大阪府立環境農林水産総合研究所は、ブドウハウスの天井部分を開閉するための新しい換気器具を開発した。近年、ブドウは夏場の高温で生育障害が問題になっているが、<新兵器>を利用すれば高所に籠もりやすい熱気をハウス外に逃すのが容易になる。夏場に試験導入したところ、器具を使った換気でハウス内の温度が45度から10度前後下がった。   
           【読売新聞 2013.11.13朝刊 33面】“


”H−048.家畜改良センター、畜産技術協会付属動物遺伝研究所、日本ホルスタイン登録協会北海道支局、JA全農ET研究所は共同で、ホルスタインの受胎率を高める4種類の遺伝子を突き止めた。育種に活用することで、受胎率の改善と、それによる生産コスト低減につながる可能性がある。この遺伝子が乳量や乳質に影響しないことも確認した。
           【日本農業新聞 2013.11.13朝刊 16面】“


”H−056.筑波大学、理化学研究所、カゴメ(株)は共同で、雌しべに雄しべを受粉しなくても実をつけるトマトを開発した。実が割れることもなく日持ちも良い。今後、商品として栽培されている品種と交配して3年後をメドに実用化する。薬品処理などで突然変異を起こした実験用のトマトを1万系統以上作り、その中から受粉しなくても実をつける10系統を見つけた。
           【日経産業新聞 2013.11.20朝刊  7面】 
            【茨城新聞 2013.11.20朝刊 23面】 
          【日本農業新聞 2013.11.20朝刊 18面】 
          【化学工業日報 2013.11.20朝刊  6面】“


”H−059.東京大学は、コーヒーかすや米ぬかの成分から、高耐熱性バイオプラスチックを作る技術を確立した。米ぬかに含まれる「フェルラ酸」、コーヒーかすに含まれる「カフェ酸」という成分を原料にした。300度Cに加熱しても形状を保つ。一般的なバイオプラスチックであるポリ乳酸よりも耐熱温度が5倍程度高く、成形加工しやすい。  
         【日刊工業新聞 2013.11.21朝刊 19面】“


”H−066.水産総合研究センター日本海区水産研究所、富山県水産研究所、新潟市水族館は共同で、「のどぐろ」と呼ばれる高級魚アカムツの稚魚を飼育することに、国内で初めて成功した。アカムツに体形がが似たアカアマダイの採卵技術を応用。21度の水温で、約40万個の受精卵を確保、稚魚をふ化させた。
             【中日新聞 2013.11.23朝刊  3面】 
            【新潟日報 2013.11.23朝刊  1面】 
            【福井新聞 2013.11.23朝刊  1面】
             【東奥日報 2013.11.23朝刊  4面】 
           【北日本新聞 2013.11.23朝刊 32面】  
         【日本経済新聞 2013.11.24朝刊 38面】 
          【日刊工業新聞 2013.11.25朝刊 13面】 
        【日刊水産経済新聞 2013.11.25朝刊  1面】“


”H−067.千葉県立成田西陵高校は、圃場(ほじょう)にとどまってアブラムシを退治する、飛べないテントウムシを大量に作る手法を編み出した。生分解性の接着剤で羽が開かないよう固定することで、逃亡を防ぎ、アブラムシを防除する。防除の役目を終えたら、羽の接着部分を爪ではがすだけで、再び自然に戻すことができる。 
   【日本農業新聞 2013.11.23朝刊 15面】“


”I−006.茨城県農業総合センター鹿島地帯特産指導所は、ピーマン栽培の臭化メチル代替技術として、養液土耕栽培システムを利用したプランターでの根域隔離栽培が有効なことを確かめた。年2作の試験栽培では、5年連続で病害虫や連作障害の発生がない。
           【日本農業新聞 2013.11.28朝刊 14面】“


”I−008.国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、農研機構作物研究所、国際稲研究所(IRRI)、首都大学東京と共同で、インドネシアのイネ品種から見つけた遺伝子が、収穫量増加に役立つことを突き止めた。この遺伝子を持つ品種と熱帯で育つインディカ品種を交配し、収穫量を最大で4割近く増やすことができた。
   【日本経済新聞 2013.12. 3朝刊 14面】 
          【日本農業新聞 2013.12. 3朝刊 14面】 
          【日経産業新聞 2013.12. 4朝刊  6面】 
          【化学工業日報 2013.12. 4朝刊  6面】 
          【日刊工業新聞 2013.12. 4朝刊 12面】  


”I−015.ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)は新たな殺菌技術による果汁飲料の製造技術を確立した。農研機構食品総合研究所が開発した殺菌システムをベースに、(株)フロンティアエンジニアリングと共同で性能などの検証を進め、スケールアップに成功した。新たな殺菌技術は、果汁などの液状食品を電極ではさみ、交流高電界をかける技術。
            【化学工業日報 2013.12. 4朝刊  6面】 
          【日刊工業新聞 2013.12. 5朝刊 14面】  


”I−028.群馬県農業技術センターは、えぐ味の少ない生芋こんにゃくの加工法を考案した。えぐ味成分のシュウ酸を多く含む芋の上部を裏ごしして加工すると、シュウ酸が少なく生芋らしい食味に仕上がる。全体の3割に当たる上部だけを、目開き180〜250マイクロメートルのふるいで裏ごしし、後は従来と同様に加工する手法を考案した。
           【日本農業新聞 2013.12.11朝刊 16面】“






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