MICS NEWS Vol.14 Number 8
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              


”H−046.長崎県農林技術開発センター、農研機構九州沖縄農業研究センターは共同で、長崎名物のちゃんぽんの麺に適した小麦の新品種「長崎W2号」を開発した。新品種は、生産者や製麺業者と栽培特性や味を考えて改良を重ね、10年かけて開発した。背丈が低いため倒れにくく、単位当たりの収穫量が多い。麺にしてゆでても伸びにくく、なめらかな食感が特長。  
          【西日本新聞 2013.11.13朝刊 28面】“


”H−053.福井県総合グリーンセンターと福井県森林組合連合会は共同で、福井県特産キノコ、越前カンタケを家庭で手軽に栽培するキットを開発した。作業は霧吹きでの水やりのみ、室温8〜12度の薄暗い場所に置いておくと、1カ月程度で収穫できる。
    【福井新聞 2013.11.15朝刊  9面】“


”H−057.理化学研究所バイオリソースセンター(BRC)は、次世代のモデル実験植物とされる「ミナトカモジグサ」の遺伝子材料の提供をスタートした。ミナトカモジグサはイネ科の単子葉植物で、植物体が30センチ程度と小さく、蛍光灯でも育ち、4カ月ほどで種子を得られ、ラボでの実験に適している。 
           【化学工業日報 2013.11.20朝刊  6面】“


”H−070.山口県柑きつ振興センターは、中晩かん「南津海」の無核化に成功した。9割以上の高確率で果実に種を含まない。糖度は高く食味も同等で、「南津海シードレス」として品種登録を済ませた。かんきつの出荷が終盤となる4月下旬から5月に出荷可能なのが特徴で、有利販売が期待できる。 
          【日本農業新聞 2013.11.26朝刊 18面】“


”I−009.農研機構果樹研究所は、芯の近くまで果肉が赤いリンゴを開発した。従来の赤肉品種より赤みが強いほか、糖度が高くて大きい。ジュースやジャムだけでなく生食用にも適している。開発した「ルビースイート」は米国の品種に日本の「ふじ」を交配し、約20年かけて作り出した。赤色のもととなる色素が皮だけでなく、果肉の細胞にも含まれている。
           【日本経済新聞 2013.12. 3朝刊 38面】 
          【日経産業新聞 2013.12. 3朝刊 10面】 
          【日本農業新聞 2013.12. 3朝刊 14面】 


”I−016.(株)免疫生物研究所は、遺伝子組み換え蚕(GM蚕)の繭から生産した「ヒト・コラーゲン」を活用した化粧品を商品化した。ヒト・コラーゲンは人のコラーゲンと同じで、安全性が高いことが特徴。ヒト・コラーゲンは、通常の化粧品に使われている魚や豚由来のコラーゲンとは異なり、人体内のコラーゲンと同じアミノ酸で構成されている。  
           【上毛新聞 2013.12. 4朝刊  9面】“


”I−017.鳥取大学は、カニやエビの殻の主成分であるキチンから、縫合の代わりに使う手術用の接着剤を開発した。キチンから取ったナノ繊維を工夫し、従来の接着剤と比べ、接着強度を約6割引き上げた。時間がたてば生体内で分解する。まず動物向けに実用化を目指す。 
          【日経産業新聞 2013.12. 5朝刊 11面】“


”I−020.農研機構近畿中国四国農業研究センターは新産業創造研究機構と共同で、およそ45度までの急斜面でも草刈りができる小型除草ロボットを開発した。無線操縦のため、作業時の負担や危険が軽減できる。1人で長時間、作業ができ、人件費削減にもつながる。除草スピードは最速で秒速40センチ。
           【日本農業新聞 2013.12. 6朝刊 14面】“






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