MICS NEWS Vol.15 Number 1
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”M−009.農業機械メーカーのヤンマーが大規模農家を対象に4月から始める「土壌診断事業」が農業関係者らから注目されている。土地に含まれる化学成分や虫の有無などを分析し、農家に数値データなどを提供して品質や収穫量のアップにつながるアドバイスを行う。勘と経験に頼った旧来型の農業から、科学的な手法を活用し、消費者の需要と農家をつなぐ農業への転換について探る。 
【日経産業新聞 2014.3.19朝刊 11面】“


”M−016.農研機構・果樹研究所は、人に聞こえない超音波を使い、作物を食い散らかす蛾(が)を追い払う装置を試作。発信の仕方を工夫しており、効果が持続。高価な農薬を使わないためコストを削減できるほか、環境への影響も少なく、農業用ビニールハウスのほか、食品工場や倉庫でも活用が見込める。実証実験を進めるとともに来年度中実用化を目指す予定。
  【日経産業新聞 2014.3.20朝刊 11面】“


”M−027.農研機構農村工学研究所は、トライボテックスと共同で農業用ポンプなど農業設備の潤滑油やグリースの劣化度を、簡易に評価する携帯型測定装置を開発。小型かつ軽量で、取り扱いが容易なため、専門知識がなくても劣化度を評価することが可能。 
【化学工業日報 2014.3.24朝刊 6面】
【日本農業新聞 2014.3.25朝刊 16面】


”A−032.農研機構野菜茶業研究所、食品総合研究所、ホシザキ電機は、共同で開発した花粉症などに効果があるとされる、抗アレルギー作用のあるメチル化カテキンの含有量が多い「べにふうき」など機能性に富んだ茶を最適条件で抽出する給茶機「リッチプラス」が4月から1台100万円で販売される。対応する品種は「べにふうき」、リラックス効果のある成分を含む「さえみどり」、免疫を活性化させる成分を含む「ゆたかみどり」。 
【日本農業新聞 2014.3.26朝刊 19面】
【化学工業日報 2014.3.26朝刊 6面】
【日刊工業新聞 2014.3.27朝刊 17面】
【日経産業新聞 2014.3.28朝刊 9面】
【日本経済新聞 2014.3.28朝刊 15面】


”A−056.大阪府立環境農林水産総合研究所は、40年前に開発したブドウの品種登録を農林水産省に出願したと発表。全体が淡い色でふくよかな香りがあり、巨峰を超える甘味で、粒の大きさはデラウエアの4倍程度。種なしで皮離れが良いのが特徴。植物成長調整剤であるジベレリンの使用が規制緩和されたため、出願が可能となった。 
【毎日新聞(大阪) 2014.4.7朝刊 26面】“


”A−061.農研機構九州沖縄農業研究センターは、冷めても硬くなりにくいコメの新品種「ぴかまる」を開発したと発表。九州での栽培に向き、特に中食や外食など業務用での需要が見込まれる。ぴかまるは、コメの主成分であるでんぷん中のアミロースの割合が10%前後と、通常のうるち米(15〜20%程度)に比べて低く、そのため粘りが強く、うるち米ともち米の中間的な性質を持つ。 
【熊本日日新聞 2014.4.9朝刊 6面】


”A−081.北大大学院は、農作物を食べたり建物を傷付けたりするアライグマを捕える「新兵器」を開発。樹木の穴をねぐらにする習性を利用した巣箱型の罠で、おびき寄せる餌は不要。他の動物がかからないように工夫し、省力化した点が特徴。樹木に固定し、地面まで金網でぶら下げ、手足が器用なアライグマだけが登れるようにし、箱の全面に開けた穴から入ると蓋が閉じ、センサーが感知してメールを携帯に送る仕組みという。
  【朝日新聞 2014.4.22朝刊 37面】“




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