MICS NEWS Vol.15 Number 5
  
           2.食の安全
             


”F−025.岡山県農業研究所は、8月下旬から9月中旬にかけて熟す、おくての桃2品種を新たに育成。成熟期が梅雨と重ならず安定した品質が見込める上、中華圏のギフトシーズン・中秋節(今年は9月8日)に合い、輸出も期待できるとし、早ければ2018年にも本格出荷される見通し。 
【山陽新聞 2014.8.29朝刊 6面】“


”F−032.千葉県水産総合研究センターは、アカ貝の近縁種で、千葉県九十九里地区の貝桁網漁業の重要漁獲対象であるサトウ貝の資源に回復がみられないとし、今年6〜7月に実施した調査で調査海域全体の平均生息密度は100平方メートル当たりわずか3.9個と、過去5年間平均(6.5個)より低くなっていることが判明した。飯岡から一宮海域では平成21年以降水揚げゼロが続いているという。
  【日刊水産経済新聞 2014.9.2朝刊 1面】“


”F−045.ベトナム農業・農村開発省は、遺伝子組み換え技術(GM)によるトウモロコシ4品種の栽培・使用をこのほど承認。遺伝子組み換え品種について、食用と飼料用では同国で初めてのゴーサインが出されたことになり、飼料用中心に輸入トウモロコシへの需要が急増しており、今回のGMトウモロコシの認可により、国内需給のバランスに寄与するとともに、農業生産者の所得拡大にもつながるとみられている。
  【化学工業日報 2014.9.8朝刊 6面】“


”F−052.(独)水産総合研究センターは、東北地方に今年戻ってくる秋サケの数が、前年度より4割減る可能性があると発表。東日本大震災の影響で、被災地に経済的な打撃が出るとみられ、イクラの価格にも影響がでる可能性がある。稚魚の多くは、春の放流から約3年半後に地元の川に戻るが、今秋に戻るはずの稚魚の放流は大震災の年にあたり、震災により孵化場が被害を受け、多くの稚魚が死ぬといった大きな影響を受けた。 
【朝日新聞 2014.9.10朝刊 7面】
【朝日新聞(大阪) 2014.9.10朝刊 6面】
【日刊水産経済新聞 2014.9.11朝刊 1面】“


”F−070.ダウ アグロサイエンスは、米農務省より遺伝子組み換え技術(GM)による新世代型雑草防除システムを備える「Enlist」(エンリスト)トウモロコシとダイズが認可された。これらの新規作物は、除草剤耐性GM品種とセットで使用される除草剤が効かなくなった抵抗性のある雑草に対し、強力な効果を発揮する。同システムで一緒に用いられる除草剤「Enlist Duo」の米環境保護庁による登録を待ち2015年にも商業化を進める予定。 
【化学工業日報 2014.9.22朝刊 6面】“


”G−004.兵庫県立農林水産技術総合センターは、肉用豚に給与する配合飼料のトウモロコシを全量、粉砕もみ米に置き換えても、発育に影響がないことを確認。通常の配合飼料と比べた結果、飼料コストが1割削減でき、オレイン酸などの脂質も向上。出荷までに1頭当たり約300キロのもみ米を消費することから、国策で増産を進める飼料用米の活用法として提案を行う。 
【日本農業新聞 2014.9.29朝刊 1面】“








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