MICS NEWS Vol.15 Number 5
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”F−033.大阪府立環境農林水産総合研究所は、41年前の昭和48年に開発したままになっていたブドウについて「ポンタ」と命名し、品種登録の申請を行った。「ポピュラーでナイスなテイスト」のアルファベットの頭文字を取って、名称を決めた。巨峰を上回る甘さが特徴で、苗から栽培を進め、7年後には食卓に上る見込みという。
  【産経新聞(大阪) 2014.9.2朝刊 26面】“


”F−040.栃木県農業試験場は、吸収されにくい不溶性のリン酸を多く含む米ぬかも、もみ殻、腐葉土と混ぜて発酵させると、リン酸の代替肥料として使えることを確認。身近にあるものだけで作れ、コストはほぼ掛からず、ハクサイに施用したところ、市販の化学肥料に比べ、増収効果も認められたという。 
【日本農業新聞 2014.9.4朝刊 18面】“


”F−041.東京農工大学は、核酸医薬の原料「アプタマー」を、効率よく選別・作製する手法を開発。たんぱく質と統合する強さを左右するDNA配列を手がかりに、有効なアプタマーを選んで作製。最短3日で済む。たんぱく質との結合実験を繰り返す従来法では約1カ月かかっていた。10年以内に抗がん剤などの開発につなげたい考え。 
【日経産業新聞 2014.9.4朝刊 10面】“


”F−068.長野県は、バイオテクノロジーを使って従来のイワナの2倍近い大きさに育つ「信州大イワナ(仮称)」を開発し、24日から稚魚の出荷を始めると発表。ほどよい脂とさっぱりしたうまみがあり、主に刺し身に使える。成魚は2016年秋にも流通する見通しで、信州サーモンに続く県産ブランド魚として生産進行を進めるという。 
【信濃毎日新聞 2014.9.20朝刊 1面】
【毎日新聞 2014.9.20朝刊 29面】
【沖縄タイムス 2014.9.20朝刊 11面】
【福井新聞 2014.9.20朝刊 25面】
【山形新聞 2014.9.22朝刊 23面】“


”F−070.ダウ アグロサイエンスは、米農務省より遺伝子組み換え技術(GM)による新世代型雑草防除システムを備える「Enlist」(エンリスト)トウモロコシとダイズが認可された。これらの新規作物は、除草剤耐性GM品種とセットで使用される除草剤が効かなくなった抵抗性のある雑草に対し、強力な効果を発揮する。同システムで一緒に用いられる除草剤「Enlist Duo」の米環境保護庁による登録を待ち2015年にも商業化を進める予定。 
【化学工業日報 2014.9.22朝刊 6面】“


”G−026.宮崎県畜産試験場と科学機器メーカーの藤原製作所は、繁殖用の黒毛和牛の栄養状態が、果実用の硬度計を改良した測定機で評価できることを判明した。器具を腰骨(腰角)の部分に当て、硬さを測定。簡単に雌牛の栄養状態が測定できる器具として同社は製品化し、年内の発売を目指している。
  【日本農業新聞 2014.10.10朝刊 14面】“


”G−032.日本化学工業は、放射性物質のセシウムとストロンチウムを同時に除去できる吸着剤を開発。独自の合成手法で無機系金属を導入した結晶性シリコチタネート系吸着剤で、セシウム、ストロンチウムの高い吸着性能に加え、カルシウムなどの海水成分が存在する条件でも両核種を選択的に吸着。愛知工場内に生産設備を導入し、年末迄に量産体制を整える。滞留水や海水等の浄化装置、処理システム向けに提案する。 
【化学工業日報 2014.10.15朝刊 5面】
【日経産業新聞 2014.10.15朝刊 3面】“


”G−033.あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センターは、愛知県豆腐商工業共同組合に対して技術支援を行うことにより、愛知県産米で作った焙煎米粉を添加した新しい豆腐製品を開発。愛知県産大豆(フクユタカ)と愛知県産米(あいちのかおり)を河口した焙煎米粉を原材料としていることにちなんで「あいちのめぐみ豆腐と名づけた。開発した手法は、加熱した豆乳に焙煎した米粉を添加後、凝固させるというもの。
  【日本食糧新聞 2014.10.15朝刊 3面】“




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