MICS NEWS Vol.15 Number 7
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”I−001.徳島県立工業技術センターと藤崎電機株式会社は、太陽光発電パネルから直接充電できる電動小型運搬車を開発。太陽光発電所の建設現場で、パネルからの発電を有効活用するとともに小回りを利かせて資材などを運ぶことができ、作業の効率化に役立つという。災害時の救助支援者や非常用電源としての利用も見込んでいる。 
【徳島新聞 2014.11.20朝刊 6面】“


”I−002.熊本県は、県独自の酒米の新品種「華錦」を開発したと発表。県独自の酒米品種は初。本年度中に華錦を使った日本酒の醸造試験などに着手する。2015年度から上益城地域を中心に作付けを始め、県内での生産・普及を目指している。華錦は熊本県農業研究センターが2000年から14年かけて育成し、倒伏に強い県独自の主食用米品種「夢いずみ」と酒造りに適した兵庫の酒米「山田錦」を掛け合わせた。 
【熊本日日新聞 2014.11.21朝刊 6面】“


”I−003.栃木県農政部は、県が開発したオリジナル品種のイチゴ「スカイベリー」が農林水産省から品種登録されたと発表。県は2011年に品種登録出願しており、品種登録により25年の育成者権が与えられ、県外での無許可栽培などの権利侵害に対し種苗法に基づく法的措置をとることが可能。スカイベリーは、25g以上の果実の発生割合が6割を占め、極めて大粒で、糖度、酸味のバランスや耐病性にも優れているのが特徴。 
【下野新聞 2014.11.22朝刊 11面】“


”I−004.岡山県農業研究所高冷地研究室は、県内の高冷地での栽培に適し、6〜11月に出荷できるイチゴの新品種を育成。岡山県産が出回らない夏から秋にかけてカバーし、高い収益性も見込めることから、県北地域などの産地化に向け普及を目指している。新品種は「岡山STB1号」として5月に品種登録を出願、種苗供給は当面、県内の生産者限定とし15年度から希望者に試作用として配布する予定という。
  【山陽新聞 2014.11.23朝刊 5面】“


”I−012.農研機構生研センターと山本製作所は、高能率な水稲種子消毒装置を開発。高温高湿度空気で水稲種子を処理することで、わずか5秒足らずで消毒効果を発揮。実栽培規模での効果を検証し、実用化を目指すという。開発した消毒装置は、病原菌の潜むもみ殻近傍を温湯よりも高温で湿熱処理することが可能。開発成果は、農業機械等の緊急開発事業の課題として行ったもの。 
【化学工業日報 2014.11.27朝刊 6面】“


”I−013.農研機構生研センターは、ヤンマーグリーンシステムと共同開発してきたイチゴのパック詰めロボットを、市販化するめどをつけたと発表。共同選果施設を対象にした機械で、1分以内に30果入り平詰めパックに詰めることができる。同センターは「生産者がパック詰め作業から解放されることで、栽培管理の時間を増やすことや、規模の拡大が見込めると普及に期待している。農業機械等緊急開発事業で開発。 
【日本農業新聞 2014.11.27朝刊 14面】
【日刊工業新聞 2014.11.27朝刊 1面】“


”I−023.農研機構・野菜茶業研究所は、土壌伝染病害抵抗性を持つカラーピーマン(パプリカ)用台木「L4台パワー」と甘長トウガラシ用台木「台ちから」の2品種を育成したと発表。両台木は、青枯病と疫病に強い抵抗性を持ち、「L4台木パワー」はパプリカの主要品種と同じタイプのトバモウイルス抵抗性遺伝子を併せ持っている。土壌病害の発生圃場での安定生産が見込めるとし、種苗の供給に向け、種苗メーカーを募集している。 
【日本農業新聞 2014.12.3朝刊 16面】
【化学工業日報 2014.12.3朝刊 7面】
【日刊工業新聞 2014.12.5朝刊 15面】


”I−042.農研機構近畿中国四国農業研究センターは、豆腐や豆乳、醤油、味噌など多様な加工製品の原料に適した大豆新品種「こがねさやか」を育成。種子中の酵素リポキシゲナーゼを品種改良によって欠失させたのが特徴で、豆腐や豆乳にしたときに青臭さがなく、おいしい商品を製造できるという。中粒でたんぱく質の含有率も高いため、醤油の原料にも適しており、来年度から兵庫県たつの市と近郊で栽培予定。 
【日刊工業新聞 2014.12.10朝刊 14面】


”I−059.東京大学は、紙でできた水分センサーを開発。特殊なインクで配線を印刷した電子回路で土の水分量を測定し、スマートフォンに送信。農業や地滑りの予測に使える。紙製なので安く済み、途上国で活用したりと用途が多いと見込まれる。農学の専門家と共同で来年度中の実用化を目指している。 
【日本経済新聞 2014.12.16朝刊 18面】“


”I−073.長野県野菜花き試験場は、栽培期間が短く、高温障害に強いエノキタケの品種「シナノアーリー」を育成し、普及に乗り出す。培養瓶内の培地温度の上昇による育成不良や収量減が抑えられ、安定生産が見込めるという。昨年に試験導入したJAグリーン長野管内では、今年は年間出荷量2000tのうちおよそ半分が同品種に切り替わる見込み。 
【日本農業新聞 2014.12.23朝刊 14面】“





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