MICS NEWS Vol.15 Number 7
          7.健康 
… 食と健康、疾病  etc. …
             

”I−024.大阪大学大学院は、ケフィアという発酵乳飲料に含まれる酵母カンジダ・ケフィールが多発性硬化症や炎症性腸疾患の症状改善に効果があること突き止めた。酵母が腸内細菌叢を健康な状態へ変化させることで疾患が改善。食生活の見直しによる自己免疫疾患の治療や予防法の確立に繋がる可能性があるという。研究成果は、米医学誌オープンアクセス電子版に掲載。 
【日刊工業新聞 2014.12.3朝刊 21面】“


”I−015.株式会社明治は、九州大学との共同研究で、牛乳や乳製品の継続摂取がアルツハイマー型認知症の予防に効果があることを確認したと発表。認知症を発症していない60歳以上の1018人が牛乳、乳製品をどれくらい摂っているか聞きとり後、17年間追跡調査を行った結果、牛乳、乳製品を多く摂ったグループは、ほとんど摂っていないグループに比べアルツハイマー型認知症発症のリスクが低下したという。 
【日刊工業新聞 2014.11.28朝刊 12面】“


”I−016.東海大学医学部付属東京病院とカゴメ株式会社は、ブロッコリーの新芽に含まれる機能性成分スルフォラファンを継続的に摂取することで肝機能が改善されることを、γGTPなどの肝機能マーカーの値が高い男性を対象とした試験で明らかにした。スルフォラファンはブロッコリーの新芽に多く含まれ、解毒作用、抗酸化作用、抗炎症作用等を示すことから様々な疾病の予防・改善に有用である可能性が多数報告されている。 
【科学新聞 2014.11.28朝刊 4面】“


”I−020.神奈川工科大学は、豆乳とエゴマ油の併用摂取により、骨量増加効果のあることを検証。実験動物を用いて、接種させ、骨組織の基質にあたる骨類の合成が活発になることが判明。実験は、3週齢の成長期にある雄のマウスに「サフラワー油」、「粉末化豆乳」、「エゴマ油」、「豆乳とエゴマ油併用」の4種類の試験食を投与し観察した結果、豆乳とエゴマ油で大腿骨の骨密度の増加と骨質の改善が確認できた。 
【化学工業日報 2014.12.2朝刊 4面】“


”I−024.大阪大学大学院は、ケフィアという発酵乳飲料に含まれる酵母カンジダ・ケフィールが多発性硬化症や炎症性腸疾患の症状改善に効果があること突き止めた。酵母が腸内細菌叢を健康な状態へ変化させることで疾患が改善。食生活の見直しによる自己免疫疾患の治療や予防法の確立に繋がる可能性があるという。研究成果は、米医学誌オープンアクセス電子版に掲載。 
【日刊工業新聞 2014.12.3朝刊 21面】“


”I−037.東京大学は、抗生物質が効きにくいメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に有効な新たな抗生物質候補を発見。米化学専門誌に論文を掲載。実験動物にカイコを使用し、化学物質の薬効を調べる手法を開発した。約15,000株の土壌細菌が生産する化学物質の中から既存の抗生物質が効かないMRSAに有効な物質を発見し「ライソシンE」と名付けた。カイコはマウスに比べ1/10の費用で実験でき効率的に調査できる。
  【読売新聞 2014.12.9朝刊 37面】
【東京新聞 2014.12.9朝刊 3面】
【日刊工業新聞 2014.12.9朝刊 19面】
【茨城新聞 2014.12.9朝刊 4面】
【日経産業新聞 2014.12.10朝刊 10面】“


”I−061.岐阜大学と京都大学の研究グループは、関節リュウマチや敗血症性ショック、アレルギーといった免疫異常の病気の引き金となる物質「インターロイキン18(IL-18)連合体」の立体構造を原子レベルで解明。世界初の成果で、こうした病気の新薬開発に向け、前進が期待できる。論文は、15日付の英国科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載。 
【岐阜新聞 2014.12.16朝刊 30面】
【日刊工業新聞 2014.12.17朝刊 23面】
【化学工業日報 2014.12.18朝刊 6面】“


”I−070.岡山大学と鹿児島大学の研究チームは、パパイヤの種などに含まれる成分に、大腸がんの増殖を抑えるタンパク質の働きを高める機能があることを突き止めた。治療や予防に有効な薬剤の開発に役立つ可能性がある。成果は英オンライン科学誌に掲載。 
【日本経済新聞 2014.12.21朝 34面】“


”I−075.国立がん研究センターは、野菜や果実を多く食べる男性は、下部胃がんの発生する可能性が低いことを研究で判明。抗酸化作用のある成分を多く含む野菜や果実がピロリ菌による発がんに予防的に働き、よりピロリ感染との関連が強い下部胃がんリスクの低下がはっきりみられたと推測。同センターは約19万人を対象にアンケート調査後、約11年にわたって病気の発生を観察。うち下部胃がんになった1,412人を調査した。 
【日本農業新聞 2014.12.23朝刊 2面】“


”I−076.大阪大学微生物病研究所は、香辛料のヒハツに含まれる成分が血管を強くする作用があることを突き止めた。マウスの実験で効果を確認。エボラ出血熱の出血症状を和らげる効果が期待できる。血管の内側にある細胞の表面で働く「Tie2(タイツ-)」と呼ぶタンパク質に着目。Tie2の働きを高めたマウスに血管の壁を脆くする薬剤と香辛料の抽出液を同時に注射。Tie2の働きで炎症が抑えられ細胞の隙間が狭くなり、出血は無かった。 
【日本経済新聞 2014.12.23朝刊 14面】“





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