MICS NEWS Vol.15 Number 8
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”K−046.栃木県水産試験場は、県特産の大型ニジマス・ヤシオマスを改良した新品種のプレミアムヤシオマスを開発。「海なし県」の新たな高級ブランド淡水魚と位置付けて利用拡大を目指す栃木県は、県内の飲食店や宿泊施設関係者を招いてメニュー提案会を開催し、料理人からも好評で、生産者らは手応えを感じているという。 
【東京新聞 2015.2.17朝刊 25面】“


”K−047.静岡県水産技術研究所は、水揚げされてもあまり利用されていなかった深海ザメ「ヨロイザメ」の削り節を開発。「サメ節」として、カツオ節に次ぐ地元の名産品に育てるのが狙いという。ヨロイザメは皮膚が硬く、脂分が少ないのが特徴で、切り身を燻製にして削り出すと、淡泊な味わいで素材のうまみも十分引き出せるという。
【毎日新聞 2015.2.17朝刊 31面】“


”L−002.福島県は、東日本大震災、東京電力第一原発事故の発生後、初めてとなるアスパラガス県オリジナル品種「ふくきたる」を開発。日本の主力品種「ウェルカム」に比べて露地、ハウス栽培ともに収穫時期が早く、需要が多い春先の市場に参入でき、収量も2割ほど多いという。味が濃く、軟らかい食感も魅力。震災と原発事故で生産が減少した福島県産アスパラガスの復活に向け期待がかかる。 
【福島民報 2015.2.20朝刊 5面】“


”L−013.富山県農林水産総合技術センター農業研究所は、抗がん作用が期待できる成分「スーパービタミンE」をぬか部分に多く含んだコメの新品種の開発に成功。コシヒカリを基調に改良を加え、栽培方法や玄米の食味を変えることなく、含有量を通常のコシヒカリの1.5倍に高めた。2017年度にも国に品種登録出願する方針で、高齢化で健康志向が高まる中、「くすりの富山」ならではの健康機能性米として需要を見込む。 
【富山新聞 2015.2.28朝刊 1面】“


”L−020.農研機構作物研究所は、黒大豆の「黒中粒」と納豆用の主力品種「納豆小粒」を交配し、小粒で倒れにくい黒大豆の新品種「くろこじろう」を育成したと発表。コンバイン収穫時のロスが少なくなると見込んでいる。納豆にした時の糸引きは「納豆小粒」などの普通大豆よりやや弱いが、加工条件次第で改善が可能という。2015年から生産が開始され、茨城県では高級納豆や甘納豆などへの製品化が予定されている。 
【日本農業新聞 2015.3.6朝刊 18面】
【化学工業日報 2015.3.6朝刊 6面】 “


”L−022.北陸先端科学技術大学院大学などの研究グループは、遺伝子組み換えをした微生物から得られるシナモン類に光化学的手法を用いて、世界最高レベルの耐熱性バイオプラスチックを開発。耐熱温度は390〜425℃で、透明性にも優れているのが特徴。電装部品をはじめとして、金属やガラスの代替え材料として自動車部品の軽量化にもつながると期待。5年以内に試作品の作成を目指す。 
【化学工業日報 2015.3.9朝刊 3面】“


”L−028.農研機構生研センターは農業用水路の小水力発電用に、落ち場や雑草などのごみ詰まりを防ぐ除塵装置を開発。ごみはスクリーンで分解し、下流に流し装置にはたまらない構造で、取り除く手間がかからないという。電源などの動力は不要で、長期の連続運転ができるようになり、保守管理作業が省力化できる。共同研究するメーカーが近く販売を開始する予定で、同センターはさまざまな用水路で実証を続ける予定。
  【日本農業新聞 2015.3.12朝刊 14面】“






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