MICS NEWS Vol.16 Number 2
          7.健康 
… 食と健康、疾病  etc. …
             

”C−002.京都大iPS細胞研究所は、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作った細胞集団の中から、心筋や肝臓など特定の細胞だけを正確に選別して取り出すことに成功したと、21日付けのセル電子版に発表。細胞の種類によって異なる「マイクロRNA」という物質を目印に選別する新手法で、ゲノムを傷つけずがん化のリスクを抑えられる為、細胞を移植して臓器を修復するなどの再生医療の安全性向上に役立つ。(ES細胞でも可能) 
【山口新聞 2015.5.22朝刊 22面】“


”C−007.東京大学は、タマネギなど農産物に含まれる成分のケルセチンの脂質代謝改善効果に関わる新たな分子機構の解明に成功。同成分を取り込むと、小腸からの脂質吸収に重要な役割を担うアポリポたん白質B(アポB)と呼ばれるたん白質の遺伝子の発現活性を抑制することが判明。肥満や生活習慣病の予防に向けて、ケルセチンの有用性を示す可能性が見出された。 
【化学工業日報 2015.5.26朝刊 4面】“


”C−018.理化学研究所資源科学研究センターは、高血圧の予防に効果があるとされているアスパラガスから血圧を下げる物質を発見。血圧の上昇に関わる酵素「アンジオテンシン転換酵素(ACE)」の働きを阻害する代謝物を発見し「アスパラプチン」と名付けた。健康機能性食品や医薬品への応用に期待できるという。成果は米科学誌ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ電子版に掲載。
【日刊工業新聞 2015.5.29朝刊 27面】“


”C−033.農業生物資源研究所と佐賀大学は、やけどなどで皮膚を傷めた際の治療に使う絆創膏タイプの「人工皮膚」を開発したと発表。動物実験で傷痕がきれいに治ることを確認。ブタから採取したコラーゲンを加工して薄い膜の人工皮膚を作製し、粘着テープで覆って患部に貼りつける絆創膏タイプに仕上げたという。従来の人工皮膚と比較し、粘着テープを剥がす時に患部を傷めないなどの利点がある。
【読売新聞 2015.6.10朝刊 30面】
【産経新聞 2015.6.10朝刊 2面】
【化学工業日報 2015.6.10朝刊 7面】
【産経新聞(大阪) 2015.6.10朝刊 23面】
【毎日新聞 2015.6.10夕刊 8面】


”C−043.理化学研究所や雪国まいたけなどの共同研究グループは、エリンギからアフリカの風土病である眠り病の病原体の脂質に特異的に結合するたんぱく質を発見。現在、病原体に対する特効薬は発見されておらず、同たんぱく質は1次診断や他の化合物との組み合わせによって治療にも応用できる可能性があるという。 
【化学工業日報 2015.6.16朝刊 4面】“





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