MICS NEWS Vol.16 Number 3
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”C-052.潟Oリーンコップは、野生動物による食害から樹木を守る保護ネットを、植物由来の素材を主原料に用いて開発。プラスチック素材の従来品よりも二酸化炭素(CO2)排出量を削減する効果があり、ネット自体は10年程度で自然に分解されるため環境に優しいのも特徴。CO2削減や樹木保護が世界的な課題になる中で、同社は7月に開催される国際学術会議で新商品を発表し、販売を本格化させる。
  【福井新聞 2015.6.18朝刊 6面】“


”C-053.沖縄県農林水産部は、輸送に強いゴーヤーの新品種「てぃだみどり」を発表。ゴーヤー特有の突起に丸みをつけたことで、輸送や販売時の傷みを最小限に抑えることができ、商品価値の向上につながるという。8月から、JAおきなわを通じて生産農家へ苗の供給を開始する。 
【琉球新報 2015.6.19朝刊 4面】
【沖縄タイムス 2015.6.21朝刊 10面】“


”C-066.東京農工大学と森林総合研究所は、木材に含まれる高分子のリグニンを用いたフィルム材料を開発。引っ張りに対する強さや耐熱性は汎用樹脂とほぼ同等で、自然の皮革のような風合いがあるという。間伐材のリサイクル技術として5年後にも小規模プラントでの製造実証を始め、装飾材や皮革製品の代替材料などへの実用化を目指している。 
【日経産業新聞 2015.6.25朝刊 9面】“


”D-015.国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、タイ農業局コンケン畑作研究センターと共同開発したサトウキビ3品種がタイ農業局植物品種保護課に新品種として登録されたと発表。3品種は面積当たりの繊維収量が多く、砂糖だけでなく、エタノール生産やバガス(エネルギーに使える絞りカス)利用など多用途利用に適しているという。JIRCASにとっては、海外で初めて登録したサトウキビ品種となる。
  【化学工業日報 2015.7.7朝刊 4面】“


”E-010.家畜改良センター宮崎牧場は、デュロック種の新系統豚「ユメサクラエース」を造成したと発表。筋肉内に脂肪、いわゆるサシが多く入りやすく、最終の調査ではロース芯筋肉内脂肪量が6.3%と多かったという。同センターは「肉質改良の切り札になる」と、種豚生産者のデュロック改良に利用してもらう考え。同センターは「脂肪交雑や食味の向上で、輸入豚肉との差別化にもつながる」と期待している。 
【日本農業新聞 2015.7.29朝刊 16面】“


”E-019.近畿大学水産研究所は、関西を中心に刺し身や鍋料理が人気の高級魚、クエの交雑魚を開発。東南アジアなどに生息する近縁種(タマカイ)と掛け合わせ、食味はそのままにクエよりも1年以上早く出荷サイズの2kg以上に成長する。クエは天然魚が少なく、養殖でも出荷サイズに至るまでに4〜5年以上かかる。今後は交雑魚を大量に育てる技術を確立し、普及を目指すという。 
【日本経済新聞 2015.8.3朝刊 13面】“


”E-027.京都府農林水産技術センター生物資源研究センターとMeiji Seikaファルマ梶A京都府立大学が共同開発した、乳酸菌を使用した世界初の農薬が実用化されることになった。Meiji Seikaファルマが「ラクトガード水和剤」として農薬登録を取得。野菜類・いも類の軟腐病に有効で、京都府ではブランド京野菜の産地へ早期導入を目指している。 
【化学工業日報 2015.8.6朝刊 4面】
【日本農業新聞 2015.8.13朝刊 1面】“


”E-030.農研機構野菜茶業研究所を中心とする産学官13機関の参加する研究開発コンソーシアムは、オールジャパンで取り組み、健康機能成分が失活しない製法や香り豊かな茶にするなど栽培法や加工法の茶産地での実証試験を重ねているという。また、機能性成分メチル化カテキン高含有の緑茶のティーバッグ化に成功し、機能性表示食品として開発するなど成果が出始めているという。 
【化学工業日報 2015.8.7朝刊 4面】“



もどる


(c)Copyright 2000 by Food Microscience Network
All rights reserved