MICS NEWS Vol.5 Number 2  4.技術・装置等の開発 
             

"L−215.産業技術総合研究所などは、人の細胞を安全に培養することができる小型設備を開発。従来はクリーンルームが必要だったが、通常の実験設備内で安全に培養が可能。
   (日経産業新聞 2004. 3.23  8面)

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"L−179.積水化学工業などは、大腸菌を宿主とする遺伝子組み換え法で、活性型たんぱく質の生産効率を飛躍的に高める技術を開発。
   (化学工業日報 2004. 3.19  8面)

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"K−127.産業技術総合研究所は神戸大学と共同で、アミノ酸など生体高分子の立体構造を簡単に測定する技術を開発。性質の異なる2種類の紫外線を交互に試料に照射、透過光を比較分析して立体構造を求めるもので、試料を結晶化する必要がなく、多様な生体物質の測定ができる。
(日経産業新聞 2004. 2.16  8面)
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"K−088.北海道大学は、植物に感染するウイルスを試験管内で複製できる技術を開発。類似の構造を持つSARSウイルスやC型肝炎ウイルスの複製機構の解明や、増殖を抑える手法の開発にもつながるという。
(日経産業新聞 2004. 2.12  6面)
(日刊工業新聞 2004. 2.12 18面)

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"K−232.ゲノム創薬研究所は、カイコを使って抗生物質などの効き目を判断する手法を開発。カイコを使うことで、実験費用を大幅に抑制でき、実験結果が2日程度で出るなど、効果の確認が短期間で可能となる。
(日本経済新聞 2004. 2.25 17面)

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"A−018.京都大学は、国産のヒト胚性幹細胞から血管を作製する研究に着手。国産細胞を使うことで、特許など知的財産権に抵触する恐れがなく、国内の再生医療研究に弾みをつけたい。
   (日経産業新聞 2004. 3.30 11面)

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"L−152.植物DNA機能研究所と植物ゲノムセンターは、遺伝子解析技術を使い、イネの新品種を従来の5分の1以下の期間で作る技術を開発。人工的に遺伝子を導入する組み換え技術は使用せず、交配結果の確認だけに遺伝子技術を使い、組み換え作物の安全性に不安をもつ消費者にも受け入れやすいと見ている。近く農家向けに種子の販売を開始する。
   (日本経済新聞 2004. 3.16 14面)

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"K−193.医食同源社(徳島市)は、酵素反応や化学的処理手法を使わないで、大豆を丸ごとペースト状に加工する技術を開発。食品向け増粘剤、パン類などの食感改良剤など、機能性食材として広範な食品用途を開拓する。
(化学工業日報 2004. 2.20  5面)

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"K−195.バーネット・インターナショナル(大阪市)は、おからを加熱、加圧処理して有効成分を抽出する技術を開発。化粧品や機能性食品、浴用石鹸などの原料に利用可能。
(日本工業新聞 2004. 2.20 13面)

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"K−161.産業技術総合研究所とNECマシナリーは共同で、ルビーやサファイヤなどの人工宝石を手軽に誰でも作ることもできる装置を開発。本来は新素材探しのための装置だが、学校や科学館で卓上宝石製造器としての利用が可能。しかし、ダイヤモンドは作れないという。
(朝日新聞   2004. 2.18 33面)
           (常陽新聞   2004. 2.20  9面)
           (日本経済新聞 2004. 2.14 39面)
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"L−053.慶応義塾大学は、生体内反応を統合し、一つの生命活動としてコンピューターで模擬実験できるソフトウエア「E−Cellバージョン3」を開発。赤血球の代謝や神経細胞の働き、糖尿病の病態といった個別の現象をシミュレーションでき、計算速度は従来の10〜1000倍になる。
  (日刊工業新聞 2004. 3. 4 29面)
  (日経産業新聞 2004. 3. 5  7面)

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"K−189.高エネルギー加速器研究機構に、タンパク質の結晶構造をX線で解析する、ビームラインB""L−5が完成。小さなサイズの結晶構造を短時間で解析する、世界最高レベルの解析装置。
(常陽新聞   2004. 2.20  1面)
(毎日新聞   2004. 2.21 24面)

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"K−200.ミカンの糖度を光で選別できる技術について(独)食品総合研究所河野非破壊評価研究室長が紹介。
(毎日新聞   2004. 2.21 11面)

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"K−221.(独)産業技術総合研究所と神戸大学は共同で、生体高分子の立体構造解析法として広く使われている円偏光二色性測定技術を、140ナノメートルより短波長の真空紫外領域で実用化することに成功。
(科学新聞    2004. 2.20  4面)

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"K−237.慶応義塾大学は、表面プラズモン共鳴センサーを使い、遺伝子の個人差である一塩基多型(SNP)を効率的に検出する手法を開発。
(日刊工業新聞 2004. 2.24 29面)

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"K−254.(独)食品総合研究所はユーワークスと共同で、細胞のDNAの損傷を画像解析で診断するソフトを開発。
(日本経済新聞 2004. 2.26 39面)

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"L−079.九州大学は、超電導量子干渉計素子磁気センサーと磁気マーカーを用いた、高感度な磁気的免疫反応検出法を開発。光学的検出法に比べ感度が30倍高いという。
  (日刊工業新聞 2004. 3. 8 21面)


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"L−154.ジョイ・ワールド・パシフィック(青森県平賀町)は、食品に触れず近赤外線を照射して、含まれる糖やたんぱく質、脂質の量を分析できる「カロリーアンサー」を開発。
   (東京新聞   2004. 3.16  8面)

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"L−202.徳島大学は東京大学などと共同で、ナノテクノロジーを応用したチップを使って、DNAの高速解析技術を開発。従来1時間かかっていたDNAの種類解析を約1分に短縮できる。
   (日本経済新聞 2004. 3.22 21面)

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"L−222.大阪大学は、多波長同時励起蛍光顕微鏡を使って生きた細胞内で、3種類の蛍光たんぱく質の動態画像を同時に取得することに成功した。
   (日刊工業新聞 2004. 3.23 37面)

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"L−263.静岡県柑橘試験場は、温州ミカンの腐敗した部分を測定する方法を開発。カメラにイメージング分光器を取り付け、撮影すると腐敗部と健全部が色分けできる。
   (日本農業新聞 2004. 3.28  1面)

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"A−005.栄研化学、サッポロビールなどは、LAMP法を応用して食品中の有害菌の新しい検出法を開発。
   (化学工業日報 2004. 3.29 10面)

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"K−164.理化学研究所とダナフォーム(東京)は、動植物の細胞内で働く有用遺伝子を効率よく洗い出す技術を開発。
(日経産業新聞 2004. 2.19  8面)

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"K−168.(独)食品総合研究所は、膜たんぱく質などの受容体が生体内でリガンドを認識するのと同じ形にして、チップの上に固定化させる基本技術を開発。
(化学工業日報 2004. 2.19  6面)

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"K−173.岡崎国立共同研究機構は、原子や分子にバーコードのように情報を書き込む技術を、高精度で制御したレーザーを使って成功。
(東京新聞   2004. 2.18 26面)

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"K−198.産業技術総合研究所は、構造が安定したタンパク質を、酵母を使って効率的に選び出す技術を開発。
(日本経済新聞 2004. 2.20 15面)

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"K−259.大阪大学と科学技術振興機構は、フェムト秒レーザーを活用して衝撃波で、細胞を破壊することなく操作することに成功。
(日刊工業新聞 2004. 2.27  1面)

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"L−148.日本原子力研究所と化研(水戸市)などは、たんぱく質の大型結晶育成装置を開発。結晶化剤をたんぱく質溶液に拡散させ結晶を作るもので、溶液の体積や結晶化剤の濃度を変えることで、結晶のサイズを自在に変えることができる。
   (日本経済新聞 2004. 3.13 37面)

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"L−178.産業技術総合研究所などは、温泉などに生息する細菌から光合成に関係するたんぱく質を利用して、光を検出する技術を開発。
   (日経産業新聞 2004. 3.19  9面)

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"L−224.奈良先端科学技術大学は、胚性幹細胞の培養・分化に適したコラーゲンを化学反応で作製する技術を開発。現在主流の牛の皮膚や骨から取れるコラーゲンは、病原菌が付着している危険性を指摘する声があるが、今回の技術を使えば病原体などの混入の心配はない。
   (日経産業新聞 2004. 3.24  1面)

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"L−258.群馬高専は群馬県繊維工業試験場などと共同で、カイコの繭から消臭効果の高い炭を製造する技術を開発。繭に含まれるアミノ酸は、種々のガスと化学的に結合するためホルムアルデヒドやアンモニアなども吸収する。
   (上毛新聞   2004. 3.26  8面)
   (フジサンケイビジネスアイ 2004. 3.29 24
面)

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"A−001.大阪大学は、胚性幹細胞を安全に培養する新しい技術を開発。新技術はガンを引き起こす心配のない素材を使い、マウスのES細胞を培養、4日目に血管へと成長を始めた。
  (日本経済新聞 2004. 3.29 27面)

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"A−011.英ケンブリッジ大学は、カーボンナノチューブでどんなに長いひもでも作れる方法を開発。髪の毛の数万分の1の細さでも鉄より強い。
   (産経新聞   2004. 3.28 12面)

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"A−039.同仁化学研究所は、培養細胞にDNAやsiRNAを効率よく導入できる陽イオン性脂質遺伝子導入試薬を発売。
   (化学工業日報 2004. 4. 1  4面)

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"A−050.旭電化工業は、機能性多糖類βグルカンの価格を10分の1程度に引き下げる抽出技術を開発。
  (日経産業新聞 2004. 4. 2  1面)

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"A−065.九州工業高専は、ヒト細胞でたんぱく質を大量に合成する技術を開発。骨髄細胞に化学物質を投与して異変を起こさせ、選別を繰り返し、たんぱく質の工業生産に適した細胞を作り出すことに成功。
   (毎日新聞   2004. 4. 3 13面)

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"A−066.信州大学は、マウスのES細胞を使った実験で、増殖し続ける心筋細胞を作ることに成功。
   (産経新聞   2004. 4. 2 30面)

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"A−067.慶応大学などの研究グループは、初期の皮膚がん(黒色腫)とほくろを9割以上の精度で早期に区別できる画像解析システムを開発。
   (朝日新聞   2004. 4. 2  1面)

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"A−094.(独)農業・生物系特定産業技術研究機構生研センターは、土壌サンプルを取り出すための粉砕、ふるい分け装置を開発。手作業の3〜4倍の作業効率で7月をめどに市販化の見込み。
   (日本農業新聞 2004. 4. 7 11面)

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"A−097.東京大学は、増殖因子を投与せずに培養細胞の増殖を促す手法を開発。
   (日刊工業新聞 2004. 4. 7 25面)

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"A−104.米アイオワ州立大学は、大豆油や魚油から生分解性の樹脂を製造する新しい技術を開発。
   (日経産業新聞 2004. 4. 8 17面)

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"A−162.大阪大学などは、超音波還元により作製した金・酸化鉄複合ナノ粒子を用い、硫黄を含むアミノ酸の磁気分離に成功。特定のDNAやたんぱく質などの迅速・簡便な検出・分離に役立つ。
  (日刊工業新聞 2004. 4.19 21面)

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"A−175.北陸先端科学技術大学は、食中毒菌やウイルスによる汚染を30分で測定できる遺伝子センサーを開発。
   (日経産業新聞 2004. 4.20 21面)

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"A−179.東京大学は、リゼルグ酸の基本構造をパラジウム触媒を使って効率的に合成する手法を確立。麦角から合成するリゼルグ酸とは異なり、基本構造の一部を修飾するだけで誘導体を合成しやすいため、薬理作用の異なる新規化合物の開発につながる可能性がある。
   (日刊工業新聞 2004. 4.20 37面)

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"A−232.大阪市立大学はネオ・モルガン研究所(東京)と共同で、酵母が持つDNA複製酵素の遺伝子を操作し、突然変異を起こさせ、アルコール量を増やす酵母や耐熱性のある酵母を効率よく作る技術を開発。
   (日経産業新聞 2004. 4.23  8面)

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"A−234.吉田機械興業(名古屋市)は、菜の花の花粉を2百ナノメートルまで破砕する技術を開発。
   (日経産業新聞 2004. 4.26  9面)

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"B−002.北海道立中央農業試験場は、ジャガイモのでんぷん価を光センサーで瞬時に測定できる技術を確立した。光センサーは、ミカンの糖度を測る技術と同じく糖度(でんぷん価)が高い作物は、近赤外線波長の透過量が少なくなる性質を応用し、1秒間に3個の測定が可能。
  (日本農業新聞 2004. 4.30 12面)

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"B−004.理化学研究所と神奈川県水産総合研究所などは共同で、魚の病気を診断する際に役立つDNA情報と、DNAを紙に染みこませた「アクアDNAブック」を開発。
  (日刊工業新聞 2004. 4.30 13面)

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"B−007.電力中央研究所などは共同で、農業・生活排水などに含まれる窒素を除去する小型で低コストの、微生物を利用した窒素除去装置を開発。
   (日本経済新聞 2004. 4.30 11面)

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"B−026.伯東は(独)農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所と共同で、タンパク質自動反応装置「ELESTEIN−PR1」を開発、発売した。研究者が触れずに、微量の異常プリオンを試験管内で高効率に増幅させることが出きる。
   (科学新聞   2004. 4.30  5面)





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