MICS NEWS Vol.5 Number 4  4.技術・装置等の開発 
             


D−007.理化学研究所は、ゲノム上のたんぱく質「コヒーシン」の動きを従来比約1万倍の90ナノメートルの解像度でとらえることに成功。   
(日刊工業新聞 2004. 7. 1 29面)   (化学工業日報 2004. 7. 1  9面)

D−016.大阪市立工業研究所は、動物の血液のたんぱく質から燃料電池の電極に使う触媒を開発。既存の白金触媒に比べ、10分の1のコストで電極を製造できる可能性があるという。   
(日経産業新聞 2004. 7. 2  8面)   
(日刊工業新聞 2004. 7. 2 26面)

D−018.高エネルギー加速器研究機構と岡山大学は、関節の軟骨を鮮明に撮影する技術を開発。X線ビームを特殊な方法で当てることで、レントゲンやMRIよりも軟骨のすり減り具合がはっきり撮影できる。   
(化学工業日報 2004. 7. 2  8面)

D−024.富士通は、血液中などの特定のたんぱく質の量を1分で測定できる技術を開発。BSE検出などに使われているエライザ法が6時間程度かかるのに比べ、迅速で感度も約百倍高い。   
(日本経済新聞 2004. 7. 2 15面)

D−027.(財)かき研究所は、国内産と中国産のシジミを遺伝子分析で識別する手法を開発。   
(河北新報   2004. 7. 3 31面)

D−036.東京大学は、大気中の環境汚染物質を瞬時に測定できる装置を開発。開発したのは、微量の物質を測定できる質量分析計の一種で、集めた気体をイオンにして分析する。   
(日本経済新聞 2004. 7. 5 23面)

D−045.三重大学と名城大学は共同で、微生物を使って生ゴミや紙などを発酵させて簡単に水素を製造できる技術を開発。新技術は、従来必要だった前処理が不要で、セルロースから水素まで微生物による発酵だけの工程ですむため、コストの削減につながると期待される。   
(日経産業新聞 2004. 7. 6  8面)

D−052.東京大学は、コンクリート構造物に赤外線を当てて、その反射光から肉眼ではわからない塩分など劣化を招く物質の付着を発見できる方法を開発したと発表。   
(朝日新聞   2004. 7. 6 34面)

D−064.富士通は、合成DNAナノワイヤーを用いた極微量たんぱく質検出法を開発。   
(化学工業日報 2004. 7. 7  8面)

D−074.東京大学とテクノメディカ(横浜市)は、たんぱく質の立体構造を数十ナノリットルという極微量の試料で調べられる解析技術を開発。   
(日本経済新聞 2004. 7. 9 15面)

D−093.アールデック(つくば市)と産業技術総合研究所は、デオキシリボ核酸チップ開発に必要な金基板を簡単な操作で作成できる、バイオチップ基板作成装置を開発。   
(日刊工業新聞 2004. 7.12 18面)

D−101.東京医科歯科大学と大日本印刷は、印刷技術を血管の培養に生かし、自在な形に血管網をつくる技術を開発。特殊な基板上に血管の形状を描いて、血管のもとになる細胞をまき、培地に移して培養すると形どおりに血管が育つ。   
(朝日新聞   2004. 7.13  3面)

D−102.静岡大学は、電気を通すプラスチックで、幅0.3ナノメートル、長さ75ナノメートルの電線を作ることに成功。電子機器への応用が期待される。   
(朝日新聞   2004. 7.13 37面)

D−103.エフェクター細胞研究所(東京)は、アレルギー症状が発生する瞬間を細胞レベルで映像にとらえる技術を開発。抗アレルギー剤の薬効が細胞の動きから視覚的に検証が可能になる。   
(日経産業新聞 2004. 7.13  1面)

D−124.タカラバイオと日立製作所は、炭疽菌検出用のマイクロチップシステムを共同開発することで合意。タカラが開発したICAN法と、日立のMEMS技術を組み合わせ2年以内に、小型で持ち運べる検出システムを構築する。   
(化学工業日報 2004. 7.15  9面)

D−136.クボタは、DNAを全自動分析できる装置を開発。分析作業の大幅な効率化が可能で、価格も装置を組み合わせて使う場合に比べ5分の1以下に抑えた。   
(日本経済新聞 2004. 7.16 17面)

D−146.山之内製薬は、遺伝子が働いているかを調べるDNAチップを使って、体内時計の時刻やリズム障害を調べる体内時計測定法を開発。   
(朝日新聞   2004. 7.20  3面)   
(産経新聞   2004. 7.20 25面)   
(東京新聞   2004. 7.20  3面)   
(化学工業日報 2004. 7.20  1面)   
(日経産業新聞 2004. 7.20  8面)   
(日刊工業新聞 2004. 7.20 18面)   
(日本経済新聞 2004. 7.20 30面)

D−191.徳島大学は、たんぱく質構造解析用のマイクロデバイスを開発。   
(日本経済新聞 2004. 7.27 33面)   
(日経産業新聞 2004. 7.29  8面)

E−033.沖縄県と三菱製紙、シキボウなどは、サトウキビから衣類用繊維を抽出する技術を共同開発したと発表。   
(化学工業日報 2004. 8. 4  3面)

E−045.放射線医学総合研究所は、放射線がくる方角を約5秒で割り出し、発生源の場所も特定することができる検出器を世界で初めて開発した。   
(毎日新聞   2004. 8. 8  2面)

E−050.理化学研究所は、ガン治療に効果がある放射線の一種「重粒子線」を、従来の100倍の量の強さで発生させることが出きる小型の装置を開発。治療施設の小型化に期待できるという。   
(毎日新聞   2004. 8. 3  3面)

E−085.(独)食品総合研究所は、ナノ粒子で液滴の表面を覆う技術を開発。ナノ粒子で液滴の形を維持することで界面活性剤が不要となり、べたつきの少ない医薬品や化粧品に応用できる。   
(日経産業新聞 2004. 8.16  6面)

E−090.岡山大学と宮崎大学は、ポリ乳酸がたんぱく質の分離や抽出に利用できることを発見。   
(日経産業新聞 2004. 8.16  7面)

E−106.サントリーは、ビール酵母のすべての遺伝子のたんぱく質合成の働きを解析できるDNAチップを開発。   
(産経新聞(大阪)2004. 8.18  3面)   
(化学工業日報 2004. 8.19  8面)   
(日経産業新聞 2004. 8.19 14面)

E−108.(独)産業技術総合研究所は、カーボンナノチューブの変形やねじれを電子顕微鏡で直接観察することに成功。   
(常陽新聞   2004. 8.19 10面)

E−180.豊田中央研究所とデンソーの研究グループは、超高品質な炭化ケイ素結晶を作る方法を開発。現在、炭化ケイ素は種結晶にもともとある穴やずれが成長させる過程で大きくなってしまう欠陥があったが、RAF成長法による結晶を使って最大で直径7.5センチ程度の炭化ケイ素基板を作ることができた。     
(産経新聞   2004. 8.26  2面)     
(常陽新聞   2004. 8.26 10面)




もどる


(c)Copyright 2000 by Food Microscience Network
All rights reserved