MICS NEWS Vol.10 Number 2
          5.生体機能 
… 機能の発見、製品開発 etc.
             

"A−074.理化学研究所は、植物代謝物の一斉分析により、細胞内の概日時計とミトコンドリア機能とがきわめて密接かつ頑健な関係にあることを発見した。植物の既日時計システムの理解が進んだことにより、システムの制御がストレス耐性植物や有用物質生産植物の生産にも結びつくと期待される。 
             【科学新聞 2009. 4.17    4面】

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"A−075.理化学研究所は、マウスを用いて、味覚受容細胞の発生に関与する遺伝子群の同定に成功した。その一つである転写抑制因子Hes1遺伝子が未分化状態にある幹細胞の味覚関連遺伝子群の発現を抑制して、細胞の未分化状態を維持することを見いだした。
              【科学新聞 2009. 4.17    4面】

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"A−076.東京大学は、「天狗巣症状」を引き起こす病原性因子を突き止め、これを「TENGU(Tengusu inducer)」と名付けた。植物の形に変化を引き起こす病原体由来の因子としては世界で初めて発見された。 
             【科学新聞 2009. 4.17    4面】

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"A−078.京都大学は、カビが植物に感染する際に不要になった細胞内小器官をカビの細胞自身が取り込んで分解する「自食作用(オートファジー)」が欠かせないことを発見した。自食作用を人為的に防げれば、カビによる病気を防ぐ新しい農薬の開発が期待される。 
           【日経産業新聞 2009. 4.21朝刊 11面】
           【日刊工業新聞 2009. 4.21朝刊 30面】

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"A−080.内閣府の総合科学技術会議は、農林水産省が取り組んだイネゲノムの機能解析研究について、「研究の目標を十分に達成し、多くの研究成果が得られた」と評価。特許戦略の策定や国民の理解を得る活動の強化などが課題と指摘し、研究成果の活用に向けた取り組み強化を農林水産省に求めた。 
           【日本農業新聞 2009. 4.22朝刊 15面】

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"B−004.畜産技術協会付属動物遺伝研究所を含む国際研究チームは、牛の全遺伝情報を解読し、牛乳の生産などに関する遺伝子を解析した。牛乳や牛肉の品質、生産効率の向上のほか、哺乳類の進化過程の解明に役立つと期待される。反すう動物のゲノムがほぼ完全に解明されたのは初めて。 
             【福島民報 2009. 4.24朝刊  5面】
            【日本経済新聞 2009. 4.24夕刊 18面】
             【日本農業新聞 2009. 4.25朝刊 1面】
             【日刊工業新聞 2009. 4.28朝刊 22面】
          【フジサンケイビジネスアイ 2009. 5. 8朝刊 39面】
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"B−011.植物に花を咲かせる物質「フロリゲン」や、受精を促す「ルアー」タンパク質、枝分かれを促す遺伝子など、草木の開花や結実に重要な物質の正体が国内の大学等で次々明らかにされている。作物の増収やバイオ燃料向け品種育成への応用が期待されている。
           【日本経済新聞 2009. 4.26朝刊 11面】
             【朝日新聞 2009. 4.27朝刊 12面】
             【毎日新聞 2009. 5. 2夕刊  8面】

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"B−014.独・米国研究チームは、古代のウマの骨から採取した毛色に関する遺伝子の分析により、ウマの家畜化が約5千年前に始まり、以降様々な体色のウマが生まれてきたことを明らかにした。 
             【朝日新聞 2009. 4.30朝刊 14面】

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"B−015.理化学研究所は、マウスを使い始原生殖細胞の誕生に関与するシグナル機構を解明。世界で初めて胚体外葉から始原生殖細胞を誘導し、マウス新生児の精巣に移植すると正常な精子に分化して健常な子孫を形成することを確認した。
           【化学工業日報 2009. 5. 1朝刊  1面】
             【毎日新聞 2009. 5. 3朝刊  2面】

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"B−017.広島大学は、ニワトリの万能細胞「ES細胞」の遺伝子組み換えに成功した。アレルギー性の強いタンパク質の発現をを抑えた鶏卵の開発が可能になる。年内にも低アレルギー性の卵を産む鶏が誕生し、卵アレルギーの人にも接種可能なワクチンができると期待される。 
         【読売新聞(大阪) 2009. 5. 2夕刊 14面】

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"B−021.沖縄県やトロピカルテクノセンター(TTC)などは、黒麹菌と黒カビ菌のゲノム配列の間に、比較的大きな差異があることを突き止めた。また、同じ黒麹菌でも配列に違いが出る領域があることも判明した。 
             【琉球新聞 2009. 5. 6朝刊  5面】

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"B−022.理化学研究所と九州大学は共同で、植物細胞の中から細胞外多糖類やたんぱく質を大量輸送するために働く新規構造体を突き止めた。これは分泌小胞塊(SVC)と名付けた構造体で、植物細胞壁成分の合成を増大化させ、細胞分裂や伸長に不可欠な機能を狙っていることを確認した。
           【化学工業日報 2009. 5. 7朝刊  5面】

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"B−026.農業生物資源研究所は、タバコに感染するタバコマイルドグリーンモザイクウイルス(TMGMV)が、同じナス科トマトには感染しない原因を突き止めた。ウイルス抵抗性作物や抗ウイルス剤の開発などに期待。 
           【日経産業新聞 2009. 5.13朝刊  9面】
             【朝日新聞 2009. 5.15朝刊 23面】
           【化学工業日報 2009. 5.18朝刊  9面】




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