MICS NEWS Vol.11 Number 5          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

"D−089.東京大学先端科学技術研究センターは、人工酵素を使い、病気の原因となる遺伝子の変異を修復する技術を開発した。遺伝子治療に役立つ可能性があるほか、特定の遺伝子を改変したマウスなど、実験用動物の開発などに応用が可能。
           【日経産業新聞 2010. 7.20朝刊 11面】

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"D−092.京都府生物資源研究センターは農研機構中央農業総合研究センターなどと共同で、黒大豆の収量が連作障害で低下する原因として、アグロバクテリウムなど数種の土壌細菌が根粒の働きを阻害していること、連作により窒素固定や根粒形成の低い根粒菌が増加することを確認した。 
            【日本農業新聞 2010. 7.22朝刊 1面】

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"D−100.農研機構作物研究所は、ダイズは長期にわたり水につかる湛水条件下で、茎や根に発達する白色のスポンジ状の肥大組織がシュノーケルのような仕組みで、根に酸素を供給する役割を果たしていることを突き止めた。湿害に強い品種開発に役立つ成果として期待される。 
           【日経産業新聞 2010. 7.27朝刊 11面】
          【フジサンケイビジネスアイ 2010. 7.29朝刊 12面】
        【U.S.FrontLine (Web) 2010. 7.21 配信】
        【共同通信47NEWS 2010. 7.22 配信】
        【東奥日報Web 2010. 7.22 配信】
         【岩手日報Web 2010. 7.22 配信】
            【秋田魁新報さきがけonTheWeb 2010. 7.22 配信】
           【山形新聞Yamagata News Online 2010. 7.22 配信】
            【河北新報Web 2010. 7.22 配信】
            【福島民報Web 2010. 7.22 配信】
            【下野新聞SOON  2010. 7.22 配信】
            【茨城新聞Web 2010. 7.22 配信】
            【東京新聞TOKYO Web 2010. 7.22 配信】
            【山梨日日新聞WEB版Miljan 2010. 7.22 配信】
            【信濃毎日新聞信毎Web 2010. 7.22 配信】
            【新潟日報netpark  2010. 7.22 配信】
             【北日本新聞webun  2010. 7.22 配信】
             【静岡新聞Web 2010. 7.22 配信】
             【中日新聞 CHUNICHI Web 2010. 7.22 配信】
            【岐阜新聞Web 2010. 7.22 配信】
           【福井新聞web 2010. 7.22 配信】
             【京都新聞Web 2010. 7.22 配信】
              【神戸新聞Web 2010. 7.22 配信】
              【中國新聞Web 2010. 7.22 配信】
             【山陽中央日報ONLINE NEWS 2010. 7.22 配信】
            【日本海新聞Net Nihonkai 2010. 7.22 配信】
            【四国新聞SHIKOKU NEWS 2010. 7.22 配信】
            【徳島新聞Web 2010. 7.22 配信】
             【高知新聞Web 2010. 7.22 配信】
             【西日本新聞Web 2010. 7.22 配信】
            【佐賀新聞ひびの 2010. 7.22 配信】
              【長崎新聞 龍〜なが 2010. 7.22 配信】
              【大分合同新聞oita-press 2010. 7.22 配信】
            【宮崎日日新聞MIYANICHI e PRESS 2010. 7.22 配信】
            【熊本日日新聞くまにちコム 2010. 7.22 配信】
            【デイリースポーツonline 2010. 7.22 配信】

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"D−101.静岡大大学院は、キノコの一種「コムラサキシメジ」から、農作物を活性化する化学物質「2-アザヒポキサンチン(AHX)」を見いだした。植物成長調節剤としての使用方法の特許を出願し、農薬メーカーなどと実用化に向けた共同研究を始める。
           【朝日新聞 2010. 7.23朝刊 30面】

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"D−102.京都大学は、病原性のカビが植物に侵入する新たな経路を突き止めた。この経路で侵入するカビには、従来の農薬は効かないことが判明した。新しい農薬の開発に生かせる成果として期待される。 
           【日経産業新聞 2010. 7.23朝刊  9面】

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"D−106.宮崎大学は、九州内では2例目となる遺伝子組み換え植物の研究栽培に乗り出す。特定の除草剤や害虫に耐性を持つ遺伝子を組み込んだワタと非組み換えのワタを同時に栽培し、成長過程や種子の生産量、発芽率などを比較し、栽培後も土壌への影響などを分析する計画。 
           【宮崎日日新聞 2010. 7.25朝刊  3面】

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"D−111.奈良先端科学技術大学院大学は、シロイヌナズナを使い、植物が太陽エネルギーからデンプンを効率よく生産する分子レベルの仕組みの一端を明らかにした。植物葉緑体の高生産能力を支える遺伝子「NARA12」を見いだし、この遺伝子から作られるタンパク質「RH39」を中心とした高生産維持機能の仕組みを突き止めた。 
           【日刊工業新聞 2010. 7.27朝刊 28面】
           【日経産業新聞 2010. 7.28朝刊 11面】
             【科学新聞 2010. 7.30    6面】

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"E−003.青森県産業技術センター畜産研究所は、従来の切断分離法に比べてダメージの少ない「割球分離法」で、一卵性の双子牛の誕生に成功した。同方法による双子牛の誕生は全国3例目。種雄牛の検定期間短縮が可能となり、種雄牛生産の効率化が期待できる。
         【東奥日報 2010. 7.27朝刊  1面】

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"E−004.東海大学は、95世代の掛け合わせを行った「天才ラット」を30年がかりで育成した。電気ショックを受ける実験で、普通のラットは360回中、多いときは8割以上失敗するが、「天才ラット」はほぼミスしなかった。殺虫剤や農薬など、化学物質が学習能力に与える影響などを調べる実験に役立つとして期待される。 
         【朝日新聞 2010. 7.28朝刊 38面】

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"E−007.理化学研究所と慶応義塾大学先端生命科学研究所は、イネのタンパク質を分析して、「リン酸化」現象を起こしているタンパク質を3393種類特定することに成功した。また、リン酸が付着している部位も特定した。 
           【日経産業新聞 2010. 7.29朝刊 12面】

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"E−008.山梨大学ワイン科学研究センターとメルシャン(株)などは、ブドウに被害を及ぼす「灰色かび病菌」、「晩腐病菌」、「ブドウべと病」に化学農薬並みの効果がある枯草菌「バチルス・サブティリスKSI」を見いだした。新たな微生物農薬としての開発が期待される。 
           【日経産業新聞 2010. 7.29朝刊 12面】

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"E−012.理化学研究所は、植物がウイルスなどの病原体を認識して、侵入を防ぐメカニズムを解明した。病原体を認識する「免疫センサー」を制御するタンパク質の立体構造を解明し、複合体内にあるタンパク質「RAR1」が、複合体の形成を促して免疫機能を高め、ウイルスの侵入を防いでいることが判明した。
           【日刊工業新聞 2010. 7.30朝刊 29面】

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"E−015.福島県は森林総合研究所と共同で、スギの雄花を枯れさせる菌類「スギ黒点病菌」を使い、スギ花粉の飛散を65%程度抑える屋内実験に国内で初めて成功した。今後、屋外実験で80%以上の飛散抑止を目指し、飛散防止剤の散布に最適な時期を解明する計画。 
             【福島民報 2010. 8. 1朝刊 29面】

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"E−018.立教大学は、細胞内で不要な物質の分解などにあたる小器官「リソソーム」が、細胞分裂の時に二つの娘細胞へ分配されるためには、付き添い役のたんぱく質が必要なことを単細胞藻類のシゾンから見いだした。リソソームが関係する病気の解明に役立つとして期待される。 
             【朝日新聞 2010. 8. 3朝刊 19面】

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"E−021.秋田大学と中友商事(株)は共同で、ヒガンバナの球根の圧搾液に、松枯れ病を予防する効果があることを突き止めた。農薬として実用化できれば、化学農薬に比べ大幅なコスト削減が期待される。 
           【化学工業日報 2010. 8. 3朝刊  4面】

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"E−026.自然科学研究機構基礎生物学研究所と東京大学は、アヤメやネギのように表裏の区別がつかない葉ができる仕組みを解明した。葉の形を決定する遺伝子「ドゥルーピングリーフ」を見いだし、この遺伝子が強く働くことで、葉の形状を平たくしたり丸くしたりすることを突き止めた。 
           【日経産業新聞 2010. 8. 4朝刊 11面】
               【科学新聞 2010. 8. 6  1面】

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"E−027.自然科学研究機構基礎生物学研究所は、ショウジョウバエから、精子の元になる細胞の数を調節する2つの遺伝子「Notch」「Egfr」を見いだした。両方の遺伝子がバランスよく働くと、細胞の数が一定に保たれる。 
           【日経産業新聞 2010. 8. 4朝刊 11面】

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"E−031.農研機構畜産草地研究所は米ジョージア大学と共同で、羊のフンから稲わらなどに含まれる植物性繊維の構成成分一つ「キシラン」を、70℃以上の温度条件下で分解できる嫌気性好熱細菌を見いだした。稲わらなどの未利用バイオマスの利用促進に向け応用が期待されるほか、新たな遺伝資源としても利用可能。 
           【日本農業新聞 2010. 8. 5朝刊 16面】
           【化学工業日報 2010. 8. 5朝刊  9面】

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"E−032.東京大学医科学研究所は、新型インフルエンザウイルスが大流行を起こした原因となる遺伝子変異の特定に成功した。タンパク質「PB2」の591番目のアミノ酸が、グルタミンではなく、アルギニンかリシン変異すると、人の体内でよく増殖するウイルスになることを突き止めた。 
             【朝日新聞 2010. 8. 6朝刊 29面】
             【毎日新聞 2010. 8. 6朝刊 25面】
           【日本農業新聞 2010. 8. 7朝刊 15面】

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"E−035.米カリフォルニア大学などは、最古の多細胞生物の一つである「カイメン」のゲノムの解読に成功した。ゲノムサイズは約1億9000万塩基対で、細胞増殖や分化にかかわる遺伝子が多く含まれていることが判明した。
           【日経産業新聞 2010. 8.11朝刊  7面】

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"E−057.農業生物資源研究所は、横浜市立大学木原生物学研究所、京都大学などと共同で、産官学国際コンソーシアムを結成し、パン用コムギの染色体DNA解析を開始した。米国やカナダなどが参画するコムギの国際共同ゲノムプロジェクトの一環で、21対の染色体のゲノムのDNAを分担して解析する。
           【化学工業日報 2010. 8.13朝刊  7面】
           【日経産業新聞 2010. 8.18朝刊  9面】

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"E−061.奈良先端科学技術大学院大学は、優性側の遺伝子の性質だけが現れる「メンデルの優性の法則」が起こる仕組みを突き止めた。アブラナ科の植物の遺伝子「SP11」に着目し、優性側の遺伝子のそばで低分子のRNAが作られ、これが劣性側の遺伝子を「メチル化」し、抑制していることが判明した。今後、品種改良などに役立つ成果として期待される。 
           【日経産業新聞 2010. 8.19朝刊  9面】
           【日刊工業新聞 2010. 8.19朝刊 19面】

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