MICS NEWS Vol.11 Number 11          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

"K−014.農研機構動物衛生研究所は宮崎大学などと共同で、ゲノムから転移因子の切り出しに関与する新しい機能を持つタンパク質「IEE」を見いだした。また、「IEE」は、カット&ペースト型転移やゲノムの大規模な欠失を起こし、腸管出血性大腸菌O157の多様化に大きく関与していることを明らかにした。
           【化学工業日報 2011. 1.26朝刊  9面】
              【DatNews 2011. 1.28    配信】

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"K−017.米コロラド州立大学は、爆発物などを検知して葉が変色する遺伝子組み換え植物を開発した。細胞でセンサーの役割をするタンパク質(受容体)の構造を工夫し、植物が特定の物質を取り込むと葉緑体が失われるよう改良した。検知能力は、検知犬と同等かそれ以上で、空港などに飾ればテロ対策に役立つ可能性がある。変色するまでに時間がかかることが課題。 
             【朝日新聞 2011. 1.28夕刊 14面】

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"K−025.名古屋大学は、植物との共生に必要なカビの二つのタンパク質「BemA」「Cdc24」を突き止めた。両タンパク質は複数のタンパク質と結合し、カビの先端部で局所的に活性酸素の生成を促進、これにより、カビの成長を共生に適するレベルに調節することが判明した。 
           【日刊工業新聞 2011. 2. 1朝刊 26面】

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"K−028.米イリノイ大学は、牛の胃の内容物「ルーメン」内の細菌の遺伝子を解析して、2万7755個の遺伝子を突き止め、その中から特定した酵素を作る可能性のある遺伝子90個のうち、約6割が植物に含まれるセルロースを分解する酵素として働くことを見いだした。 
           【日経産業新聞 2011. 1.31朝刊 11面】

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"K−031.大阪大学は、細菌のべん毛と生物のエネルギー源のATP(アデノシン三リン酸)合成酵素に共通したタンパク質の立体構造を見いだした。細菌感染の詳細な仕組みの解明などにつながる成果として期待される。 
           【日経産業新聞 2011. 2. 1朝刊 10面】

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"K−032.東京大学大気海洋研究所と水産総合研究センターは、ウナギの仔魚などが捕獲されたことのあるマリアナ諸島沖のグアム島の西方海域で、世界で初めてニホンウナギの卵の採取に成功した。 
             【朝日新聞 2011. 2. 2朝刊 39面】
             【読売新聞 2011. 2. 2朝刊 29面】
             【毎日新聞 2011. 2. 2朝刊 1・22面】
           【日本経済新聞 2011. 2. 2朝刊  3面】
             【産経新聞 2011. 2. 2朝刊  1面】
           【日経産業新聞 2011. 2. 2朝刊  8面】
           【化学工業日報 2011. 2. 2朝刊  9面】
           【日刊工業新聞 2011. 2. 2朝刊 21面】
         【日刊水産経済新聞 2011. 2. 2朝刊  1面】
            【北海道新聞 2011. 2. 2朝刊 25面】
             【岩手日報 2011. 2. 2朝刊  2面】
             【茨城新聞 2011. 2. 2朝刊 21面】
             【東京新聞 2011. 2. 2朝刊  1面】
             【読売新聞 2011. 2. 2夕刊  1面】
          【読売新聞(大阪)2011. 2. 2夕刊  1面】
             【山陽新聞 2011. 2. 3朝刊  2面】
             【科学新聞 2011. 2. 4    2面】
             【高知新聞 2011. 2. 4朝刊  3面】

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"K−036.森林総合研究所は、ナラ枯れを媒介する害虫「カシノナガキクイムシ」の遺伝的変異を解析し、被害を受けるナラ類と同様に、本州の北東と南西で遺伝子の組成が異なることを明らかにした。里山の放置などによる樹木の大径木化など、環境の変化に原因があることが示唆された。 
           【化学工業日報 2011. 2. 3朝刊  4面】

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"K−041.慶応大学は、ショウジョウバエから、糖鎖が形作られるのに必要な109個の遺伝子を見いだした。75%は人間と共通であったことも判明した。
             【朝日新聞 2011. 2. 4朝刊 21面】

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"K−042.米インディアナ大学、東京薬科大学などの国際研究チームは、ミジンコのゲノムを解読した。タンパク質を作る遺伝子は、少なくとも約3万1000個で、これまでゲノムが解読された動物の中で、最も多いことが判明した。
             【読売新聞 2011. 2. 4朝刊 34面】
             【毎日新聞 2011. 2. 4夕刊 14面】

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"K−047.九州大学と東京大学、水産総合研究センターは共同で、クロマグロの全遺伝情報を世界で初めて解読した。ゲノムサイズは約8億塩基対で、このうち約98%を解読した。今後、高品質のトロを多く含み、病気に強く成長が早い新種の開発を目指す。
             【西日本新聞 2011. 2. 6朝刊  1面】

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"K−067.東北大学は、ショウジョウバエのオスがメスに触れたときに、オスのみが持つ脳の神経細胞「P1」から求愛行動の指令を出していることを突き止めた。接触してメスのフェロモンを感知することで脳の細胞を興奮させ、行動の引き金になっているとの見方。 
           【日経産業新聞 2011. 2.10朝刊 11面】
           【化学工業日報 2011. 2.17朝刊  9面】

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"K−070.名古屋大学は、生物が光合成をする際の鍵となるタンパク質を、ガラスのビーズの小さな穴の中で働かせることに成功した。生物体内の制約から離れることで、光合成タンパク質の能力が効率よく引き出せる可能性があるとして期待される。
            【朝日新聞 2011. 2.11朝刊 33面】

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"K−071.横浜市立大学は、電子顕微鏡などを用いて、DNAの情報を写し取り、タンパク質を作る「mRNA」を監視し、エラーがあるとその働きを止める作用がある酵素の立体構造を明らかにした。 
             【朝日新聞 2011. 2.11朝刊 33面】

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"K−092.英ニューカッスル大学は、遺伝子組み換え技術を使って、コンクリートの亀裂などを修復する成分を分泌する細菌「BacillaFilla」を作出した。
           【日経産業新聞 2011. 2.17朝刊  8面】

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