MICS NEWS Vol.12 Number 2
          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             


”A−039.オーストラリア連邦科学産業研究機構などは、アリとシロアリが地中に穴を掘ることで小麦の収穫量が増えているとする研究成果をまとめた。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。湿潤な気候の地域では、ミミズが掘る穴が同様の効果をもたらすことが知られている。
            【日経産業新聞 2011.4.18朝刊 11面】“

”A−045.富山県立大学は、ミツバチの幼虫を女王バチに成長させるたんぱく質を突き止めた。働きバチが分泌するロイヤルゼリーに含まれる。養蜂家向けのミツバチ飼育法の開発や、生物の発生の仕組み解明に役立つ成果。英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載。
             【日本経済新聞 2011.4.25朝刊 11面】“

”B−001.農研機構九州沖縄農業研究センターは、微量要素のモリブデン化合物をまぶした種子を使う水稲湛水(たんすい)直播(ちょくは)栽培で、苗立ちが改善される仕組みを解明したと発表した。種子周辺の微生物が酸素不足を引き起こし、有害な硫化物イオンを発生することが苗立ち不良の直接的な原因であることを突き止めた。モリブデン化合物が酸素不足の中でも硫化物イオンの発生を抑えることも分かった。
            【日本農業新聞 2011.4.28朝刊 14面】
            【化学工業日報 2011.5. 6朝刊  3面】    

”B−013.東京大学は、イネ科植物の鉄吸収のかぎとなる物質を土壌へ分泌するたんぱく質を発見し、鉄吸収の全容を解明した。鉄を吸収しやすくする分泌役のたんぱく質を特定し、そのたんぱく質をTOM1と名付けた。
              【朝日新聞 2011.5. 2朝刊 17面】“

”B−017.金沢大学が参加する日米欧など10カ国の研究チームは、シダ植物のゲノム(全遺伝情報)解読に世界で初めて成功したと、米科学誌サイエンスに発表した。植物の進化の過程解明や、作物の品種改良などへの応用が期待される。
          【日本経済新聞 2011.5. 6夕刊 14面】
              【中日新聞 2011.5. 6夕刊 14面】
              【北国新聞 2011.5. 6夕刊  8面】
            【化学工業日報 2011.5. 6朝刊  1面】“

”B−024.スウェーデン王立工科大学は、海に生息するムラサキイガイが金属などのサビや腐食を防ぐ成分を持つことを突き止めた。ムラサキイガイの足糸(そくし)に含まれるたんぱく質に水を排除する性質があり、このたんぱく質が生成する薄膜が防錆、防腐食に優れた効果を示すことを確認した。
            【日刊工業新聞 2011.5.11朝刊 19面】“

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