MICS NEWS Vol.12 Number 3
          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

"”B−046.九州大学は、ショウジョウバエが味にだまされずに栄養価のある糖を選ぶことを学習する仕組みを解明した。この仕組みを詳しく解明できれば、ヒトの食行動と栄養学研究の参考になりそうだ。
              【日経産業新聞 2011.5.19朝刊 11面】“"


"”B−053.奈良先端科学技術大学院大学は、植物が致命的なDNAの損傷を克服する仕組みを突き止めた。DNA損傷をもたらす環境ストレスに強い植物を作製したり、細胞や器官のサイズを大きくする技術の開発に向けた手がかりとなる。米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
            【日刊工業新聞 2011.5.25朝刊 25面】“"


"”B−056.東京大学と京都産業大学は、細胞内で作られたたんぱく質を、膜を通じて外に運び出す仕組みを解明した。細胞内で作られるたんぱく質のうち約3割は細胞の外に出て働く。細胞膜にはたんぱく質が通過する穴があり、穴を通過中のたんぱく質を引っ張る仕組みがあるのが分かった。
            【日経産業新聞 2011.5.23朝刊 11面】“"


"”B−058.理化学研究所は、細胞内でエネルギーを作る働きを持つミトコンドリアに、細胞を形作る“骨格”の機能があることを突き止めた。ショウジョウバエの精子ができる過程を詳しく観察。ミトコンドリアが細胞を内側から押し伸ばし、精子の長い尾を作っていることがわかった。
            【日経産業新聞 2011.5.24朝刊  9面】“"


"”C−002.東京大学医科学研究所は、体内に侵入した赤痢菌などの病原菌分解システムを働かせるのに必要なたんぱく質を突き止めた。このシステムは不要たんぱく質を除去する役割もあり、不要たんぱく質がたまって起こる神経難病の発症の仕組み解明にも役立つとみている。
            【日経産業新聞 2011.5.26朝刊 11面】“"


"”C−008.東京理科大学は、植物が行う光合成で重要な役割を果たす「クロロフィル」という色素のうち、これまで光合成反応への関与が不明だった「クロロフィルd」が、可視光よりエネルギーが小さい近赤外光を使って水を分解する仕組みを解明した。より小さいエネルギーによる人工光合成の開発につながる可能性がある。
                 【日刊工業新聞 2011.5.30朝刊 29面】“"


"”C−009.海洋研究開発機構は、九州大学、琉球大学と共同で、地球の40万倍を超える高い重力下でも微生物が成育することを発見した。遠心機を用いて実験したもので、生命存在の可能性が重力によって制限されないことを示した。
                  【日刊工業新聞 2011.5.30朝刊 29面】“"


"”C−019.京都大学大学院は、朝の目覚めを促す特定のたんぱく質が脳内にあることを突き止めた。睡眠障害や時差ぼけ治療の創薬につながる可能性がある。英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版で発表した。
                 【朝日新聞(大阪) 2011.6.2朝刊 27面】“"


"”C−023.奈良先端科学技術大学院大学は、DNA(デオキシリボ核酸)が損傷した細胞を処理する植物の仕組みを解明した。動物のように細胞死させるのではなく、細胞分裂を止めることで影響の広がりを抑えていた。植物の増産などにも役立つ成果。
               【日経産業新聞 2011.6.2朝刊 11面】“"


"”C−024.奈良先端科学技術大学院大学と理化学研究所は、動物の細胞が集まって器官をつくるために欠かせない遺伝子を見つけた。万能細胞であるES細胞やiPS細胞から器官をつくる再生医療の技術開発などに役立つという。
                  【日経産業新聞 2011.6.3朝刊 11面】“"


"”C−026.東京大学は、石川県立大学との共同研究でイネが土壌から吸収した鉄を細胞内小器官のミトコンドリアに運び込む際、欠かせないたんぱく質を突き止めた。鉄分が豊富な農産物作りなどに役立つとみている。
                     【日経産業新聞 2011.6.7朝刊 10面】“"


"”C−044.東京大学は、細胞内での物質の輸送を制御する植物独自のたんぱく質が、植物の生長に有害な塩への耐性に関わることを、シロイヌナズナというモデル植物を使い明らかにした。塩害に強い農作物の開発などが期待できる。
                【日刊工業新聞 2011.6.14朝刊 22面】“"


"”C−047.(株)筑波バイオテック研究所は、新種の緑藻類「New Strain X」と「ユーグレナ」の一種を発見し、効率的な培養技術を開発した。「New Strain X」は石油の主成分である脂質の含有率が70〜80%と高く、主に燃料用に使う。「ユーグレナ」の一種は必須アミノ酸が豊富で燃料を取るために脱脂した後の乾燥粉末は食品や飼料などに使える。
                 【日本農業新聞 2011.6.15朝刊  1面】“"


"”C−048.筑波大学大学院は、従来の藻類の10倍以上も油の生産能力が高い新種「オーランチオキトリウム」を沖縄のマングローブ林で見つけた。葉緑素がなく光合成はしないが、増殖は速い。
               【日本農業新聞 2011.6.15朝刊  1面】"


”C-053.農業生物資源研究所は、東北大学、理化学研究所と共同で、イネの体内リズムを保つのに必須な遺伝子を発見した。「Os−GI」と呼ばれる遺伝子で、この機能が失われると、収量が低下する。同遺伝子をバイオマーカーとして利用することで環境適応能力の高い品種を育成できる可能性がある。
            【化学工業日報 2011.6.21朝刊  9面】
            【日本農業新聞 2011.6.21朝刊 14面】 


”C-060.自然科学研究機構基礎生物学研究所と総合研究大学院大学は、植物細胞において発芽や光合成などに関わる細胞内小器官であるペルオキシソームのたんぱく質輸送の新要素を発見した。遺伝子の1つである「APEM9」が活動しないとペルオキシソームが機能を失うことが分かった。
            【日刊工業新聞 2011.6.17朝刊 24面】“






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