MICS NEWS Vol.12 Number 5  
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             

”E−002.米農務省森林局は、世界の森林が1990年から2007年に吸収した二酸化炭素の量は、この間に化石燃料の燃焼で排出された二酸化炭素の約6分の1に上ることを明らかにした。森林には今後も多大な吸収量が期待できる一方、気候変動や伐採によってその役割が大きく損なわれる可能性もある。
             【朝日新聞 2011. 7.20夕刊  7面】

”E−003.富士通(株)と(株)富士通研究所は、上空から特殊なカメラで森林を撮影し、スギとヒノキの正確な植生を判定できる手法を開発した。山林に人が立ち入って調査する必要が減り、低コストで樹木の分布図を作成できる。富士通(株)は2013年度の実用化を目指す。
           【日経産業新聞 2011. 7.20朝刊  5面】

”E−007.東京大学と米ケンタッキー大学は、特殊な藻類が高熱量のバイオ燃料を合成する際に使う酵素を作る遺伝子を特定した。バイオ燃料の主成分であるエタノールの1.7倍のエネルギーを作り出すことができる。この遺伝子を組み入れた酵母などを量産すれば、新しいバイオ燃料の実用化につながる。
           【日経産業新聞 2011. 7.26朝刊  9面】

”E−015.米フロリダ大学は、北極圏に広がるツンドラに蓄積された炭素が、頻発する火災で二酸化炭素となり、大量に放出されていることを明らかにした。07年に起きた最大規模の火災は、約1000平方キロに拡大し、推定で約200万トンの炭素が放出された。この量は北極圏のツンドラ全体が1年間で蓄える炭素の量とほぼ同じ。
             【毎日新聞 2011. 7.28朝刊  2面】

”E−014.佐賀県畜産試験場は、うれしの茶の製茶過程で廃棄物になる茶のかすを、豚の餌に混ぜる実証試験に取り組んでいる。茶に含まれるカテキンが豚の代謝を促進。食欲が衰える夏場に肉質が向上することを確認した。未利用資源の活用策としても期待される。
             【佐賀新聞 2011. 7.28朝刊 15面】

”E−052.凸版印刷(株)は、二酸化炭素排出量を40%減らす包装材用フィルムを開発した。同フィルムは、サトウキビ由来のバイオマス(生物資源)ポリエチレンを使った。サトウキビの搾りかすを発酵させてつくるエタノールに含んでいる炭素を化学反応させて作り出す。
           【日経産業新聞 2011. 8. 8朝刊  1面】

”E−064.東京大学は、福島県農業総合センターとの共同研究で東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質による農地や農産物の汚染状況を調べ、耕していない水田土壌では放射性セシウムの96%が地表から5センチまでの浅い場所にとどまっていたことを明らかにした。
             【河北新報 2011. 8.13朝刊  3面】
             【福島民友 2011. 8.13朝刊  3面】
             【福島民報 2011. 8.13朝刊 29面】
             【朝日新聞 2011. 8.13朝刊 33面】

”E−068.農林水産省は、東京電力福島第一原子力発電所周辺で今後大規模に行う農地除染に向け、土壌から放射性セシウムを分離する実証研究を9月上旬にも始める。分離方法が確立すれば、大量の表土の処理・保管が現行より簡単になり、除染作業の効率化が期待できる。
           【日本農業新聞 2011. 8.16朝刊  3面】






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