MICS NEWS Vol.12 Number 7
          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

”F−092.国立科学博物館筑波実験植物園とNPO法人アクアキャンプの活動で、野生では絶滅した水草コシガヤホシクサが約1万本に増え、今月開花した。コシガヤホシクサは、1年草で高さ約30センチ。国内のホシクサで唯一、茎があり、星形の花が咲く。同園は植物初の人の手助けがない野生復帰を目指している。
           【毎日新聞 2011. 9.17夕刊  6面】 
       【毎日新聞(茨城南) 2011. 9.18朝刊 23面】“

”F−104.奈良先端科学技術大学院大学は、スペインのバイオテクノロジー研究所との共同研究で植物が花を咲かせる上で重要な働きをする「花咲かホルモン」(フロリゲン)を、ジャガイモの遺伝子に組み込むと、花だけでなく、地中の茎でジャガイモを作ることを発見した。
             【産経新聞 2011. 9.26朝刊 25面】
         【産経新聞(大阪) 2011. 9.26朝刊 26面】“

”F−105.エステー(株)は、日本かおり研究所(株)と森林総合研究所と共同でトドマツの枝葉から抽出した精油・精水を使い、人体や自然環境に悪影響を及ぼす空気中の二酸化窒素を低減させることに成功した。トドマツの枝葉から特定成分を含む抽出液を効率的に取り出す技術を開発した。二酸化窒素低減のほか、抗酸化、消臭など複数の効果が認められた。
     【フジサンケイビジネスアイ 2011. 9.27朝刊  9面】  
         【化学工業日報 2011. 9.27朝刊  9面】“

”G−009.水産総合研究センターと慶應義塾大学は、魚類養殖の生産性向上に有効な遺伝子を特定した。筋肉に関連するたんぱく質ミオスタチンの変異遺伝子で、可食できる筋肉量が2倍程度になる可能性がある。この遺伝子を標的に変異を起こす品種改良技術に目途がついた。 
          【化学工業日報 2011.10. 3朝刊  9面】“

”G−010.水産総合研究センターは、日立ソフトフェアエンジニアリング(株)、日本ソフトウェアマネジメント(株)との共同研究で、ノリが高温水にさらされた時、生体を守るために働くと考えられる3つの熱ショックたんぱく質遺伝子を発見し、単離に成功した。高温水耐性のある新たな優良品種の作出が加速できる。
      【日刊水産経済新聞 2011.10. 3朝刊  3面】“

”G−022.名古屋大学と農研機構中央農業総合研究センターは、イネの枝分かれを制御する新たな遺伝子の「LAX2」を発見した。イネの穂の枝分かれの制御に応用すれば収量増大につながる可能性がある。
           【日刊工業新聞 2011.10. 5朝刊 17面】“

”G−031.日中韓などの国際チームは、白菜のゲノム(全遺伝情報)の解読がほぼ終了し、約4万個の遺伝子が見つかったことを発表した。白菜を含めアブラナ科の多くの農作物の品種改良への応用が期待される。生物としての白菜は、見た目の違うカブやミズナなどと同じ種とされる。
             【朝日新聞 2011.10.10朝刊 34面】“

”G−032.東京大学は、カイコの細胞を使い、卵巣や精巣などの生殖細胞のゲノム(全遺伝情報)を守る小分子が作られる仕組みを解明した。ゲノム内のDNAにはトランスポゾンと呼ばれるDNA配列があり正確な遺伝情報をかく乱する。トランスポゾンの働きを抑え、生殖細胞のみが持つ、「piRNA」という小分子が作られる様子を試験管内で再現した。
           【日刊工業新聞 2011.10.10朝刊 14面】“

”G−036.韓国・中国・米国・デンマークの共同研究チームは、体毛がなく、長寿でがんができないなどのユニークな性質を持つ「ハダカデバネズミ」のゲノム(全遺伝情報)解読に成功した。細胞の老化を防ぐ遺伝子が活発に働き続けるなど、人や他のネズミとは違う特徴が見つかった。
             【読売新聞 2011.10.13朝刊 38面】 
            【毎日新聞 2011.10.13夕刊 10面】 
            【東京新聞 2011.10.13夕刊 10面】“

”G−044.東京大学は、ショウジョウバエやヒトの遺伝子を使い、受精卵から生体に至る過程やがん化などの生命現象を制御する、小さなRNA(miRNA)が作られる仕組みを解明した。人工的なmiRNAを設計することで、miRNAに関わる病気の治療薬の開発が期待できる。
           【日刊工業新聞 2011.10. 7朝刊 19面】“

”G−050.群馬大学は、身体の細胞内でエネルギーをつくる小器官のミトコンドリアの遺伝子が、母親のみから子に受け継がれるのは、受精卵の中で自ら組織を分解する「自食作用」により、父親のミトコンドリアが除去されるためだとする研究結果を発表した。研究成果は、自食作用の異常が一因とされるパーキンソン病などの治療の応用に役立つと期待される。
             【東京新聞 2011.10.15朝刊 30面】
             【産経新聞 2011.10.15朝刊 21面】“

”G−051.兵庫県立大大学院と茨城大学は、水素を利用した燃料電池への応用が期待される酵素「ヒドロゲナーゼ」の酸素耐性構造を、世界で初めて解明した。海水中のバクテリアから抽出したヒドロゲナーゼは酸素にさらされると、鉄と硫黄の結合体が電子を供給し、酸素を分解することで触媒機能を維持することを突き止めた。
      【茨城新聞 2011.10.17朝刊 23面】“

”G−051.兵庫県立大大学院と茨城大学は、水素を利用した燃料電池への応用が期待される酵素「ヒドロゲナーゼ」の酸素耐性構造を、世界で初めて解明した。海水中のバクテリアから抽出したヒドロゲナーゼは酸素にさらされると、鉄と硫黄の結合体が電子を供給し、酸素を分解することで触媒機能を維持することを突き止めた。 
     【茨城新聞 2011.10.17朝刊 23面】“






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