MICS NEWS Vol.12 Number 8  
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             


”G−058.宮城県農業・園芸総合研究所は、東日本大震災による津波で海水をかぶった農地では、「ナトリウム粘土」と呼ばれる塩害の症状が出ていることを確かめた。海水に含まれるナトリウムが土壌の粒子に付いたまま残り、団粒構造を破壊する。対策として石灰資材の施用を呼び掛けている。
           【日本農業新聞 2011.10.20朝刊 18面】“

”H−013.日本原子力研究開発機構と農研機構は、東京電力福島第一原発の事故で汚染された土を蒸し焼きして放射性セシウムを分離する実験を、福島県飯舘村にあるごみ焼却施設「飯舘クリアセンター」で行った。除染で出る土壌などの廃棄物からセシウムを除ければ元の場所に返すことも可能で、処分する廃棄物の量の減少につながる。
           【朝日新聞 2011.10.27朝刊  6面】
             【読売新聞 2011.10.27朝刊 35面】 
            【日経産業新聞 2011.10.27朝刊 11面】 
             【茨城新聞 2011.10.27朝刊 22面】 
             【福島民友 2011.10.27朝刊  2面】 
             【福島民報 2011.10.27朝刊 26面】“

”H−018.東京農工大学大学院工学研究院と(株)ADEKAは、塩素を含む揮発性有機化合物のうち「シス−ジクロロエチレン(cDCE)」の塩素を、短期間で取り除くことができる微生物集団(コンソーシア)を作ることに成功した。この微生物集団は大量培養しやすい。有毒な揮発性有機化合物の浄化手法に応用できそうだ。
              【日刊工業新聞 2011.10.28朝刊 24面】“

”H−043.大分県産業科学技術センターは、東日本大震災で海に流出した油を回収し、微生物で分解する実験を岩手県大船渡市で実施している。最終的に焼却処分する方法より二酸化炭素排出量が少なく、分解後も堆肥として緑化に役立つ。 
         【南日本新聞 2011.11. 9朝刊 24面】“

”H−059.農研機構近畿中国四国農業研究センターは、冬枯れしない寒地型牧草地を更新した直後には、イノシシによる牧草の食害が深刻になることを実証した。更新地では侵入防止柵で囲うことを提案している。
           【日本農業新聞 2011.11.17朝刊 16面】“

”H−061.農研機構東北農業研究センターは、12月1日に仙台市民会館でシンポジウム「津波被害農地の塩害対策技術」を開催する。津波をかぶった農地のうち、手つかずで残る9割以上での除塩がこれから本格化するのを前に、同機構や被災県の担当者が塩害の実態や効果的な対策方法、耐塩性作物などを紹介する。
         【日本農業新聞 2011.11.18朝刊 16面】“




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